黒猫の棲むところU
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#202 [イリア]
狐「―……何でそんな、重傷なの。そこの人たち…」
そう言って、互いに支え合いようやく立っている男たちを睨む。
:09/11/30 20:27 :W61P :☆☆☆
#203 [イリア]
男「…ヘッ…問答無用で俺たちが悪役かよ…狐さんよお……」
狐「君たち、元オリオン組だよね…ま、何となくどんな状況かは分かるよ。後でたっぷり話は聞かせてもらう。たっぷりとね。」
:09/11/30 20:28 :W61P :☆☆☆
#204 [イリア]
そう冷たく言い放つと、狐に指示され、他の大道具の人たちに連れられて男たちは私たちの視界から消えた。
:09/11/30 20:29 :W61P :☆☆☆
#205 [イリア]
狐「―……お疲れ様。本当は休ませてあげたいんだけど、代わりはいないんだ。……残り11分、出れる?」
猫「当然」
狼「当たり前だ」
:09/11/30 20:30 :W61P :☆☆☆
#206 [イリア]
そう言うと猫さんと狼さんは、足早に部屋を後にする。
部屋に残ったのは、私と麗さんと狐さんと、衣装さん数人だけ。
:09/11/30 20:30 :W61P :☆☆☆
#207 [イリア]
麗「衣装は?流石にシャワー浴びる時間はないわね、タオル貰える?」
七「れっ…麗さんも出るんですか?!」
思わず素っ頓狂な声を上げる。
だってさっきまで、あんな…
精神的にきついんじゃあ……汗
:09/11/30 20:30 :W61P :☆☆☆
#208 [イリア]
麗「……当たり前でしょ、狐の言葉聞いてた?代わりなんていないの。私の代わりなんて、いる訳ないでしょ」
さっきまでとか違う、昨日までの高飛車な言い方。
:09/11/30 20:31 :W61P :☆☆☆
#209 [イリア]
七「……代わりはいなくても…でも、さっきまであんなことがあって…そこまでしてやらなくてはいけない、舞台なんですか…?!」
麗さんが私を見据える。タオルで口元を隠しているので表情までは分からない。
:09/11/30 20:31 :W61P :☆☆☆
#210 [イリア]
麗「―…あんたって本当、初心者。別に私たちが意味もなく、劇団稼業してると思ってる?ただでさえ妖との問題で忙しいってのに。本当は大人しくしときたいわよ。」
七「……?……じゃあ何で、わざわざ目立つようなことするんですか……?」
:09/11/30 20:32 :W61P :☆☆☆
#211 [イリア]
麗「…あいつら(妖)は……獣だからね、私たち(半妖)が身を潜めてると誰彼構わず襲い出す。血がそうさせる、止められないの。
……わざと、目立ってるのよ。関係ない人間への、被害を減らすため…そして何より、凶悪な妖の情報を集めるため……ま、他にも色々あるけどね……」
麗さんが止まっていた手を動かし、また濡れた髪をタオルでふく。
:09/11/30 20:33 :W61P :☆☆☆
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