黒猫の棲むところU
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#234 [イリア]



七「………!!麗さん…///」

麗「……ほんと、分かりやすい…」


またまた顔が赤くなる。
いや別に、私は猫さんと麗さんがキスしたって、別に……///


麗さんが、足を動かす。


⏰:09/11/30 20:47 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#235 [イリア]











『……がと』


⏰:09/11/30 20:48 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#236 [イリア]





館内に流れる微量の風にのって、何か声が聴こえた気がする……けど


七「気のせいかな?」


そう言って私も、小走りで劇場に向かった。

⏰:09/11/30 20:48 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#237 [イリア]



―――――――
―――
――


...!.....!!!...!
....!...!!.......!!!!!!



劇場につくと、客席は満員。もの凄い歓声に圧倒される。


⏰:09/11/30 22:17 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#238 [イリア]


七「――……うわあ」

狐「七衣ちゃんっこっちこっち〜!」


狐さんの声がして振り向くと、椅子の陰に隠れるようにして私を手招きしていた。


そういえば狐さんにも、たくさんファンの人いたっけ。笑


⏰:09/11/30 22:17 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#239 [イリア]


狐さんに手を引かれ、劇場の一番後ろに立つ。

七「ここで見るんですか?」


狐「うん、舞台の両端って、意外と見にくいんだよねえ〜だから僕は大概は一番後ろで見てる。七衣ちゃん、中入りたい?」


七「いえ、…今日はここで見ます。」

⏰:09/11/30 22:18 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#240 [イリア]





ブー―――………………




劇場内に、舞台の始まりをつげる音が鳴り響く。照明が消えた。真っ暗になる。

喋る人は、誰もいない。


⏰:09/11/30 22:18 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#241 [イリア]




パッ



舞台の一点にライトが集中する。

さっきまで誰もいなかったそこには、顔は知らないが、劇団の俳優さんが一人ひざまずいている。


⏰:09/11/30 22:19 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#242 [イリア]



『……lady's and gentleman!!今日は我がアスタリスク劇団の竜ヶ森講演にお越し戴き、誠に、誠に有難う御座います!!御来場なさって下さった美しい姫、紳士な御君全員に、夢のような時間が訪れることを祈りつつ……


――……あぁ、残念。私(ワタクシ)はそろそろ、夢から覚める時間のようです。……それでは皆様…――……後程。』


⏰:09/11/30 22:19 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#243 [イリア]



―――――ガチャッ……




そう言うと舞台の上の綺麗な男性は―…


…玩具のように、膝から崩れ落ちた。


⏰:09/11/30 22:20 📱:W61P 🆔:☆☆☆


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