漆黒の夜に君と。U[BL]
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#115 [ちか]
「なな、なんで凌さんまで俺達のこと‥‥っ?!?!?!」


な、なんで知ってんの?!


動揺を隠しきれず、言葉に詰まる俺。

「見てたら分かるって。」

そんな俺を見て凌さんはさらりと言ってのけた。

⏰:09/05/11 18:05 📱:P906i 🆔:1cPCjFDs


#116 [ちか]
「そ、そうなんですか‥;」

そんなに分かりやすかったのかな?俺達って…


そんなことに思考を巡らせていると、隣で凌さんは小さく呟いた。



「俺も恭のこと好きだしな」

⏰:09/05/11 18:09 📱:P906i 🆔:1cPCjFDs


#117 [ちか]
・・・・・。




俺 モ 恭ノ コ ト
       好キ ?


「えぇえぇえッ?!?!!?!?」



「反応おそっ。」

⏰:09/05/11 18:13 📱:P906i 🆔:1cPCjFDs


#118 [ちか]
「%*★¥☆▽〜ッッ?!?!」

「何言ってんのか分かんないんだけど。」


だ、だって!!!

好きって…その‥アレで!!

つまり‥‥‥、


「俺達ライバルってことですか…?」

⏰:09/05/11 18:51 📱:P906i 🆔:1cPCjFDs


#119 [ちか]
恐る恐る聞く俺に対して、凌さんの反応は俺の考えと正反対のものだった


凌さんは笑いをこらえるような素振りを見せ、それでもクスクスと笑い声をもらした。

「ごめん、ちょっと誤解させたかも‥今はそう言う意味の好きじゃないから安心して?」



今は、って‥‥?

⏰:09/05/11 22:35 📱:P906i 🆔:1cPCjFDs


#120 [ちか]
「確かに好きは好きだけど、そう言う意味で好きだったのはだいぶ昔のことだよ。」


そう言って凌さんはおかしそうに笑う。

だけど俺は全く笑えない


だってさぁ!!!!

たとえ昔だったとしても、こんっっっな綺麗な人が恭弥のこと好きだったとか…

さすがに負い目感じずにはいられない。
俺の心はショックと不安の渦にぐるぐると掻き乱された。

⏰:09/05/12 23:48 📱:P906i 🆔:A7YkuQuc


#121 [ちか]
そんな俺を見て、凌さんは話を続ける。

「今はなんて言うか…好きだけどそう言う対象の好きじゃないから、そんな顔しなくていいって。」

「は、はい…」

そうは言われても‥‥

返事をしても、顔は半泣き状態の俺。

凌さんは一度大きなため息をつくと、追い討ちをかける一言を呟いた。


「まぁ確かに、しょーもない奴だったら別れさせるつもりだったけど…」

⏰:09/05/12 23:55 📱:P906i 🆔:A7YkuQuc


#122 [ちか]
真顔で言われると余計に怖いって!!!(泣)

もはやショックすぎて言葉も出ない俺はただ固まるだけ。


「……まぁ、でもその心配は無さそうだから。」

「へ…??」


聞こえるか聞こえないかぐらいの小さな声を聞き返すと、凌さんは空を見上げながら言った。

「恭にあんな顔が出来ると思わなかった。」

⏰:09/05/13 19:03 📱:P906i 🆔:twm7d2MU


#123 [ちか]
「恭が、あんな風に笑うなんて想像も出来なかった。
あんなに誰かを愛しそうな目で見るのも…
君のおかげで恭は変わったんだと思う。」


凌さんはそう呟いて碧眼に星を映してた。


俺は、恭弥の俺にしか見せない一面があることを喜んだけど、そのすぐ後にめぐさんの言葉を思い出した。

⏰:09/05/13 22:08 📱:P906i 🆔:twm7d2MU


#124 [ちか]
『アイツに誰かを好きになる日が来ること自体、信じられへんかってん。』



二人の言葉は確かに似ていた。

それを言う時の表情(カオ)も。



まるで恭弥の何かを知っているかのようだ。

⏰:09/05/13 22:13 📱:P906i 🆔:twm7d2MU


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