漆黒の夜に君と。U[BL]
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#271 [ちか]
バーベキューはめっちゃ楽しかった。

冥ちゃんに食わしすぎたか?
なんてちょっと思うけど。

とにかく楽しい時間やった


けど、やっぱり何処か
孤独で仕方なかった。

だから抜け出してしまった

⏰:09/07/21 16:29 📱:P906i 🆔:3mc/G7.U


#272 [ちか]
そしてまた無意識に探してる。


一瞬だとしても
その場しのぎだとしても



孤独を忘れさせてくれる奴を。

⏰:09/07/21 16:35 📱:P906i 🆔:3mc/G7.U


#273 [ちか]
昨日も、その辺を歩いてたら声をかけられた。

──────‥‥
呼び止められて、

「君、ココらの人?」

「や、大阪から。」

「そうなんだぁ!!私も旅行で来てね〜、でも今彼氏と喧嘩中でさぁ。良かったら遊ばない?」

「‥‥‥ええよ。」
     ‥‥‥────

そんなやり取りをした後の結果は、きっと言わなくても分かるやろ。

⏰:09/07/21 16:44 📱:P906i 🆔:3mc/G7.U


#274 [ちか]
「今日はどないしょーかな」

そんなことを呟いてフラフラしていると、


「そこのお前。」



低く聞き取りにくい声で呼び止められた。

⏰:09/07/21 18:54 📱:P906i 🆔:3mc/G7.U


#275 [ちか]
「?‥なんですか…ぐふ…ッ!!!」


振り向くと同時に、頬に焼けるような痛みが走った。

そのまま道端に倒れ込む俺。


「い゙…ったぁ〜‥」

見上げると大柄で色黒の男とその後ろに見覚えのある女が立っていた。

⏰:09/07/21 19:05 📱:P906i 🆔:3mc/G7.U


#276 [ちか]
「ちょっ…!!待って、話聞いてよ!!!」

「お前は黙ってろ!!!!」

怒りで興奮状態の男と、それに慌てる昨日の女。

(そう言うことね〜‥)

殴られて赤くなっているであろう頬を撫でながら、俺はそんな2人をまるで他人事のように見ていた。

「てめぇ、人の女に手出しやがってッッ!!!!ぶっ殺してやる!!!!」

そう言って男は座りこんでいた俺の胸ぐらを掴み、拳を高くあげた。

(これ喰らったら、さすがに痛いやろなぁ‥)

なんて暢気な事を考える俺

⏰:09/07/22 18:05 📱:P906i 🆔:GJUAHk0k


#277 [ちか]
どうせなら、いっそのことこのまま‥‥───

そんな考えが頭に過った

「……まで………れよ。」

「あ゙?!」

「気が済むまで殴れよ。あんたの好きなだけ。」

気が付けばそんな事を口にしていた。
男はその言葉に更に逆上し今にも拳を降ろそうとしている。


そうや。
いっそこのまま、俺を殺してくれたら‥‥───
そしたら、孤独からも解放されるかな?

最早俺の目は現実を見ていなかった。

⏰:09/07/22 18:12 📱:P906i 🆔:GJUAHk0k


#278 [ちか]
固く突き上げられた拳が、一気に俺目掛けて勢いよく降りてきた。
俺は固く目を瞑る。
──…これで俺も楽に‥

そう思ったその時。

バキッ..

鈍く生々しい音が鳴った。
しかし俺の頬はいっこうに痛くならない。
ゆっくりと目開けてみると俺に馬乗りになっていたハズの男がすぐ傍に倒れ、唸っていた。

何事か分からず上を見上げるとそこには…──

「し……のぐ‥‥?」

息を切らせる凌の姿があった。

⏰:09/07/22 18:27 📱:P906i 🆔:GJUAHk0k


#279 [ちか]
走ってきたのか、肩で息をする凌。
そんな凌を見てただ呆然とする俺。


「なんで…お前が……、」

『此処にいるのか』と言い終わる前に、手首を掴まれた。

「えっ…ちょ‥‥え?!!?」

状況を把握出来ずパニック状態のまま、俺は凌に引っ張られる形で走り出す。

後ろを見ると、踞(ウズクマ)っている男が遠くなっていくのが見えた。‥‥───

⏰:09/07/23 19:02 📱:P906i 🆔:x5f2JRqo


#280 [ちか]
ハァ‥‥ッ‥ハァ‥ハァ‥──

「ちょ、どこまで行くねん!?」

どれくらい走っただろうか
息が上がり、体力にも限界が近づいてきた頃、漸く凌は足を止めた。

凌は俺に背中を向けたまま返事をしない。

「ハァッハァ‥おい、なんとか言え‥や‥──い゙っ!!?」


パン!!!

と斬れの良い音が辺りに響き渡り、俺の頬は滲むように痛みだした。

⏰:09/07/23 19:36 📱:P906i 🆔:x5f2JRqo


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