漆黒の夜に君と。U[BL]
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#318 [ちか]
そんな俺に透を含めクラスメイト全員がガッツポーズを決めた。
「さんきゅー日下!!
これでウチの売り上げ学年1も夢じゃねーよ★」
「日下くんのおかげでお客さん増えるよ〜」
口々に呟くクラスメイト達
俺のメイド姿って一体…
苦笑いを浮かべていると透が肩にぽんと肘を乗せてきた。
「ま、みんな売り上げ一位の商品狙ってんだ。悪いけどウチの売り上げに協力してくれな。」
そう言われると頷くしかないよなぁ…。
まぁ立ってるだけで良いらしいし、それなら…ね。
そう思って俺は小さく頷いた。
:09/07/30 21:50 :P906i :8d0K66.I
#319 [ちか]
――――――――――――
――――――――――――
「いらっしゃいませぇ…。」
『キャー//日下君可愛い!!』
『写真撮ってください!!』
『キャー//』『キャー//』
‥‥‥‥。
誰だよ、立ってるだけとか言った奴!!!!
:09/07/30 23:40 :P906i :8d0K66.I
#320 [ちか]
知らない人に名前呼ばれるわ、写真撮られるわ、触られるわ‥‥
立ってるだけで十分苦痛だっつーの!!!!!
おまけに飲み物食べ物運ばなきゃなんないし…
「日下、笑顔!!!!」
「はいはい…。(ニコ」
‥‥‥笑顔作んなきゃいけないし…。
:09/07/31 19:40 :P906i :KvvW1Ut6
#321 [ちか]
「ハァ…やらなきゃ良かった…。」
そう呟いてまたため息を吐いた。
すると、
「何を?」
と後ろから低い声が鳴った
「うぉわ?!!」
「うるさいなぁ。」
背後に居たのは男子用に作られた執事風の服を纏った透だった。
「ご、ごめん…。」
慌ててそう謝ると透はクスクスと笑う。
「それよりさ、ちょっと休憩取れたんだ。どっか回ろーぜ!」
:09/07/31 22:47 :P906i :KvvW1Ut6
#322 [ちか]
屈託の無い笑顔を向ける透。
「行く!!!行く行く行く!!!」
やった!!
休憩!!解放!!最高!!
俺のテンションは急上昇。
「んじゃ、行きますかっ♪」
そう言って透はギュッと俺の手を握った。
ドキ..
俺達は足早に教室を後にした。
:09/07/31 22:56 :P906i :KvvW1Ut6
#323 [ちか]
「ちょ、透!!手…っ//」
何故か体が熱くなっていく
人混みだから‥?
透は俺の声に耳を貸そうとしない。
「透ってば!!!!//…ぶはっ」
力いっぱい名前呼ぶと、急に透は足を止めた。
しかし余りにも急すぎて俺は自分にブレーキをかけられず、そのまま背中に顔面をぶつけた。
「いったぁ〜…、ったく、急に止まんなよ‥「なぁ、冥」
振り返った透の顔は満面の笑みだった。
:09/08/01 22:03 :P906i :adrzqYeA
#324 [ちか]
「こんな格好してるとさ、なんかカップル見たいだと思わねー?」
透は笑顔でそうサラリと言ってのける。
‥‥‥‥な、
「なな、な何言ってんの!!!///からかうのもいい加減にっ……?!!」
顔を真っ赤にして怒る俺に透は顔を目の前まで近づけた。
真剣な眼差し、真剣な顔で。
「からかってるように見える?」
:09/08/01 23:41 :P906i :adrzqYeA
#325 [ちか]
「え?……「なーんてな!!!
冗談だっつーの!(笑)騙されんなよな〜。」
真剣な顔からいつもの透の笑顔に変わる。
だけど俺は切り替えられずに居た。
だって、あんな透の表情(カオ)初めてで…
でも、な!
「別に騙されてないし!!//
てか友達騙すとかサイテーだろっ!//」
そんなわけないよな。
:09/08/02 07:32 :P906i :9UYLjR.A
#326 [ちか]
「騙すって自分で言ってるし(笑)」
「あっ!!!;」
うん、やっぱりいつもの透だよな‥‥────
────────────
それから俺達は校内、グラウンドと出し物をいろいろ回った。
:09/08/02 10:07 :P906i :9UYLjR.A
#327 [ちか]
たこ焼きを頬張りながらグラウンドを歩く。
「冥、鼻にソースついてる。」
「えぇっ!!;;」
そんな他愛もない会話をしながらグラウンドを歩いていると、舞台の上で威勢の良い女の人の声がした。
「さぁ!!開始まで残り3分、3分です!!皆さん、準備は良いですかぁ?!」
舞台の上には司会らしき女の人と他3人が箱を抱えて立っている。
:09/08/02 10:23 :P906i :9UYLjR.A
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