漆黒の夜に君と。U[BL]
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#319 [ちか]
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「いらっしゃいませぇ…。」

『キャー//日下君可愛い!!』

『写真撮ってください!!』

『キャー//』『キャー//』



‥‥‥‥。
誰だよ、立ってるだけとか言った奴!!!!

⏰:09/07/30 23:40 📱:P906i 🆔:8d0K66.I


#320 [ちか]
知らない人に名前呼ばれるわ、写真撮られるわ、触られるわ‥‥


立ってるだけで十分苦痛だっつーの!!!!!

おまけに飲み物食べ物運ばなきゃなんないし…


「日下、笑顔!!!!」

「はいはい…。(ニコ」


‥‥‥笑顔作んなきゃいけないし…。

⏰:09/07/31 19:40 📱:P906i 🆔:KvvW1Ut6


#321 [ちか]
「ハァ…やらなきゃ良かった…。」

そう呟いてまたため息を吐いた。
すると、
「何を?」
と後ろから低い声が鳴った

「うぉわ?!!」

「うるさいなぁ。」

背後に居たのは男子用に作られた執事風の服を纏った透だった。

「ご、ごめん…。」

慌ててそう謝ると透はクスクスと笑う。

「それよりさ、ちょっと休憩取れたんだ。どっか回ろーぜ!」

⏰:09/07/31 22:47 📱:P906i 🆔:KvvW1Ut6


#322 [ちか]
屈託の無い笑顔を向ける透。

「行く!!!行く行く行く!!!」

やった!!
休憩!!解放!!最高!!


俺のテンションは急上昇。

「んじゃ、行きますかっ♪」

そう言って透はギュッと俺の手を握った。

ドキ..

俺達は足早に教室を後にした。

⏰:09/07/31 22:56 📱:P906i 🆔:KvvW1Ut6


#323 [ちか]
「ちょ、透!!手…っ//」

何故か体が熱くなっていく
人混みだから‥?

透は俺の声に耳を貸そうとしない。

「透ってば!!!!//…ぶはっ」

力いっぱい名前呼ぶと、急に透は足を止めた。
しかし余りにも急すぎて俺は自分にブレーキをかけられず、そのまま背中に顔面をぶつけた。

「いったぁ〜…、ったく、急に止まんなよ‥「なぁ、冥」

振り返った透の顔は満面の笑みだった。

⏰:09/08/01 22:03 📱:P906i 🆔:adrzqYeA


#324 [ちか]
「こんな格好してるとさ、なんかカップル見たいだと思わねー?」

透は笑顔でそうサラリと言ってのける。


‥‥‥‥な、

「なな、な何言ってんの!!!///からかうのもいい加減にっ……?!!」

顔を真っ赤にして怒る俺に透は顔を目の前まで近づけた。

真剣な眼差し、真剣な顔で。


「からかってるように見える?」

⏰:09/08/01 23:41 📱:P906i 🆔:adrzqYeA


#325 [ちか]
「え?……「なーんてな!!!
冗談だっつーの!(笑)騙されんなよな〜。」


真剣な顔からいつもの透の笑顔に変わる。
だけど俺は切り替えられずに居た。

だって、あんな透の表情(カオ)初めてで…


でも、な!
「別に騙されてないし!!//
てか友達騙すとかサイテーだろっ!//」

そんなわけないよな。

⏰:09/08/02 07:32 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#326 [ちか]
「騙すって自分で言ってるし(笑)」

「あっ!!!;」


うん、やっぱりいつもの透だよな‥‥────
────────────

それから俺達は校内、グラウンドと出し物をいろいろ回った。

⏰:09/08/02 10:07 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#327 [ちか]
たこ焼きを頬張りながらグラウンドを歩く。

「冥、鼻にソースついてる。」

「えぇっ!!;;」

そんな他愛もない会話をしながらグラウンドを歩いていると、舞台の上で威勢の良い女の人の声がした。


「さぁ!!開始まで残り3分、3分です!!皆さん、準備は良いですかぁ?!」

舞台の上には司会らしき女の人と他3人が箱を抱えて立っている。

⏰:09/08/02 10:23 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


#328 [ちか]
「透、透!あれなんだろ??」

「え?ごめん見えない。」

「近くまで行ってみよ!!」


そうして俺達はステージのすぐ傍までやってきた。


傍まで来ると大きな看板が目に入った。

「…3、2、1…0!!
長らくお待たせ致しましたぁ!!
では只今より、2―B主催校内大鬼ごっこを始めたいと思いますっ!!」

⏰:09/08/02 10:38 📱:P906i 🆔:9UYLjR.A


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