漆黒の夜に君と。U[BL]
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#326 [ちか]
「騙すって自分で言ってるし(笑)」
「あっ!!!;」
うん、やっぱりいつもの透だよな‥‥────
────────────
それから俺達は校内、グラウンドと出し物をいろいろ回った。
:09/08/02 10:07 :P906i :9UYLjR.A
#327 [ちか]
たこ焼きを頬張りながらグラウンドを歩く。
「冥、鼻にソースついてる。」
「えぇっ!!;;」
そんな他愛もない会話をしながらグラウンドを歩いていると、舞台の上で威勢の良い女の人の声がした。
「さぁ!!開始まで残り3分、3分です!!皆さん、準備は良いですかぁ?!」
舞台の上には司会らしき女の人と他3人が箱を抱えて立っている。
:09/08/02 10:23 :P906i :9UYLjR.A
#328 [ちか]
「透、透!あれなんだろ??」
「え?ごめん見えない。」
「近くまで行ってみよ!!」
そうして俺達はステージのすぐ傍までやってきた。
傍まで来ると大きな看板が目に入った。
「…3、2、1…0!!
長らくお待たせ致しましたぁ!!
では只今より、2―B主催校内大鬼ごっこを始めたいと思いますっ!!」
:09/08/02 10:38 :P906i :9UYLjR.A
#329 [ちか]
鬼ごっこ???
俺が呆気に取られていると透が、あぁ!と短く声をあげた。
「思い出した。なんか参加者からちょっとずつ資金集めて賞金やら賞品出すとか聞いたけどこれだったんだ。」
「へぇー!」
周りを見回すとかなりの量の参加者が窺えた。
「いくつかルールを説明したいと思います!」
:09/08/02 10:46 :P906i :9UYLjR.A
#330 [ちか]
「ルールは簡単!
まず、先ほど皆さんから集めさせていただいた参加費から、豪華な賞品、賞金を準備しております!
一生懸命頑張ってください☆
そして最後に、
この鬼ごっこはスタンダードな鬼ごっことは違います!
普通は皆さんが1人の鬼から捕まらないように逃げますが、このゲームはその反対☆
つまり、皆さんに“鬼”を捕まえていただきます!
一番最初に鬼を捕まえた方が優勝者です!
よろしいですか〜?!」
参加者はみんなノリノリのご様子。
:09/08/02 11:02 :P906i :9UYLjR.A
#331 [ちか]
「なんか面白そー!」
「そうかぁ?」
目をキラキラさせる俺に、冷めた表情を向ける透。
ステージでは引き続き司会者が場を盛り上げている。
「でもまぁ、俺達は参加費払ってないし無縁だなー。」
そう言ってその場を離れようとした時。
「では、注目の鬼は…──
そこのメイドさん!!」
:09/08/02 18:03 :P906i :9UYLjR.A
#332 [ちか]
司会者が指差したのは、
「…お、俺っ?!?!」
まさに俺。
周りもだんだんざわつき始める。
「さぁ、どうぞステージへ!!」
マイクを通してそう叫ばれると、俺の目の前に花道が出来る。
「で、でも俺参加者じゃな…「良いじゃん、行ってこいよ♪」
透の顔は明らかにニヤついていた。
コイツ絶対面白がってる!!
:09/08/02 18:43 :P906i :9UYLjR.A
#333 [ちか]
「いってらっしゃーい♪」
そう言って透に背中を押され後に引けなくなった俺は仕方なくステージの上まであがった。
とは言えこの格好。
改めて人前に立つと恥ずかしさを感じずにはいられない。
「学年とお名前は??」
「1年の日下‥冥です…//」
「可愛いらしい名前ですねぇ!!ちなみに彼氏なんかは???」
‥‥‥はい?
:09/08/02 18:49 :P906i :9UYLjR.A
#334 [ちか]
「え?」
「とぼけないでくださいよぉ〜♪」
司会者さんはやけにノリノリ。
この人、絶対勘違いしてる!!!!
俺のこと女だと思ってる!!
「あの…っ「で、ズバリ答えは?!?!」
カッチーン。
「居ません!!!!」
俺は男だっつーの!!!!!!
:09/08/02 19:34 :P906i :9UYLjR.A
#335 [ちか]
「そうなんですかぁ〜☆
ではでは、本題に入りましょう!
今から5分間待つので、逃げてください♪
一時間逃げ切れば鬼の勝ちですので頑張ってください!」
そう言って目印と思われるタスキをかけられた。
「ではカウントダウン始めます!!
良いですか?ではスタート!」
そう言って俺は本日二回目の背中を押され、ステージから飛び降りた。…───
:09/08/02 20:12 :P906i :9UYLjR.A
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