漆黒の夜に君と。U[BL]
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#490 [ちか]
― 冥side.―
これから何を言われても
絶対泣かないようにしよう
これが最後になっても…
そう決めて無理矢理顔を上げると、無表情の恭弥が目に入った。
沈黙を破ったのは
やっぱり恭弥の方だった。
:10/03/01 22:46 :P906i :k.iFxsI2
#491 [ちか]
「バイトしてるんだって?」
「え‥‥」
なんで知って…
そんな風に恭弥を見上げると恭弥はため息をついた。
「不自由させてるつもりは無かったんだけど、違った?」
:10/03/02 00:23 :P906i :GuhYBDKw
#492 [ちか]
「違っ…、これは…っ」
違う
違うそんな顔させたかったワケじゃない
「コレは?」
「‥‥‥‥。」
ただ喜んでほしくて…
だけどプライドが邪魔して「恭弥のプレゼントのため」とは言えなかった。
:10/03/02 07:46 :P906i :GuhYBDKw
#493 [ちか]
「言えない理由でもあるんだ?」
「‥‥‥。」
張り詰めた空気に沈黙が流れる。
やがて、恭弥が一層深いため息を吐いて口を開いた。
「…もういいよ。
そんなに僕のこと嫌いなら早く出ていきなよ。
その為の金なんでしょ?」
‥‥は?
:10/03/02 07:50 :P906i :GuhYBDKw
#494 [ちか]
「――‥‥に、それ……」
何かの糸が切れたみたいだった。
抑制していたソレはどこかに消えて、俺は吐き出すように叫んだ。
「何だよ、それ……っ
俺のこと要らないなら、そう言えばいいじゃん!!!!!
人がどんな気持ちで貯めた金かも知らないで…っ
:10/03/02 08:00 :P906i :GuhYBDKw
#495 [ちか]
分かったよ、言われなくても出てってやるよ!!
そんであの昨日の女の人と暮らせばいいじゃん!!!!」
ポタポタと溢れだした涙は止まる気配など全くない。
目の前で恭弥は驚いた顔のまま俺を見つめている。
「なに、昨日の女の人って…」
口を開いたかと思えば、シラを切るつもりのような台詞。
:10/03/02 08:07 :P906i :GuhYBDKw
#496 [ちか]
もう、うんざりだ。
こんな奴に振り回されるのはやめよう。
もうこれで終わりにする。
何もかも、全部。
「俺だってもう要らない!!!
お前なんか…っ
お前なんか…―――っ!!」
:10/03/02 08:12 :P906i :GuhYBDKw
#497 [ちか]
:10/03/02 08:12 :P906i :GuhYBDKw
#498 [我輩は匿名である]
この小説だいすきです(*^^*)
更新楽しみにしてます
ちかさんのペースで頑張ってください
:10/03/02 18:43 :P02A :Nm5C0NI.
#499 [ちか]
>>498→匿名さま!
あ、あ、あ、ありがとうございます〜っ(´;ω;`)
←
そうやって言ってもらえてわたしも小説も幸せ者です!!
これからもよろしくお願いします★
:10/03/02 21:52 :P906i :GuhYBDKw
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