漆黒の夜に君と。U[BL]
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#520 [ちか]
「もう恭なんかやめとけば。俺が全部忘れさせてあげる。」


身体が熱くて頭が上手く回らない。
なに、どう言うこと…?


何も抵抗も出来ない俺を凌さんは軽く押さえながら耳元で囁いた。


「大丈夫。全部忘れさせてあげるから。」

⏰:10/03/05 23:25 📱:P906i 🆔:SOrelNeA


#521 [ちか]





「忘れられてたまるか。」




⏰:10/03/05 23:26 📱:P906i 🆔:SOrelNeA


#522 [ちか]
俺バカだ。


こんな時でもアイツのことなんか思って、
空耳まで聞こえちゃって…



「居るわけないのに…「誰が居ないの?」

⏰:10/03/06 17:01 📱:P906i 🆔:8UtCtsLw


#523 [ちか]
「恭‥‥弥‥‥‥?」


目の前に居るのは
紛れもなく恭弥だった。

でもなんで‥‥


熱を帯びて荒い呼吸のせいでまともに話すことが出来ず、ただ俺はそれを見つめるしかなかった。


「凌、お前何したんだよ!!」

恭弥は今までに見たことないくらい取り乱し、怒っていた。

⏰:10/03/06 17:09 📱:P906i 🆔:8UtCtsLw


#524 [ちか]
こんな恭弥見たことない。
恐怖感を感じずにはいられない。


「何ってちょっと薬飲ませただけ、「お前……!!!!」


恭弥の右手が勢いよく凌さんへ伸びる。

けど、寸前のところで凌さんはそれを受け止めた。

⏰:10/03/06 17:14 📱:P906i 🆔:8UtCtsLw


#525 [ちか]
「お前、自分がした事、分かってるのか??!!」

我を忘れたように怒声をあげる恭弥。

「それはこっちのセリフだよ!!!!」


冷静だったはずの凌さんが突然大声をあげた。
思わず恭弥もその場で怯む

凌さんは深くため息をついて再び口を開いた。

⏰:10/03/06 17:22 📱:P906i 🆔:8UtCtsLw


#526 [ちか]
「離さなかったり、突き放したり‥‥。
ちょっとは冥ちゃんの気持ちも考えれば?
中途半端に繋ぎ止めるのが一番最低だと思うんだけど。
アイツの時と同じような思いさせるつもりなら、構わない方が良い。」


凌さんの口調はとても鋭くて刺々しかった。

最後の決断を今ここで、と言わんばかりの圧があった

しかし、恭弥は凌さんをしっかりと見据えて言い放った。

⏰:10/03/06 19:09 📱:P906i 🆔:8UtCtsLw


#527 [ちか]
「冥は僕のモノだから。
誰にも渡すつもりはない。」


それだけ言い放って、
恭弥は俺を抱き上げた。


「ほぅわ…っ!?!!///」


「じゃ、それだけ。」


そのまま俺は恭弥に抱き抱えられて、凌さんのマンションをあとにした。

⏰:10/03/06 19:15 📱:P906i 🆔:8UtCtsLw


#528 [ちか]
「ちょ、降ろして…「まともに歩けもしないくせに。」


確かにそうだけど。
そうだけど俺にだって
プライドってものがあった

だから反抗せずにはいられなかった。


「恭弥はずるい……。」

⏰:10/03/08 16:38 📱:P906i 🆔:BEsUDJzQ


#529 [ちか]
火照る体と溢れ出した感情のせいで、俺は勢いに任せて叫んだ。

その声は深夜の街角に良く響いた。


「凌さんの言う通りだよ…ッ!!…俺って恭弥のなんなんだよ!?!!
本当は昨日恭弥が女の人とキスしてるとこ見た事も黙ってようって思ってた…っ!!
でも、これじゃ俺ばっかり…俺ばっかり恭弥の事好きみたいで‥‥‥っ!!!!」


そこまで言って唇を塞がれた。

⏰:10/03/08 19:10 📱:P906i 🆔:BEsUDJzQ


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