漆黒の夜に君と。U[BL]
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#593 [ちか]
なんの応答も無く、
ロックが解除される音だけが聞こえた。
「無用心すぎるやろ…」
そう呟きながらエレベーターに乗り込んだ。
そして今、部屋の前。
:10/05/04 00:55 :P906i :cAKvf2..
#594 [ちか]
恐る恐るインターホンを押してみる。
‥‥‥応答は無い。
ドアノブを軽く捻ってみる。
ガチャ..
‥‥‥‥開いてたりする。
:10/05/05 15:01 :P906i :f71n6quY
#595 [ちか]
「は、入るで〜‥?」
殺風景すぎる空間は、
まるで誰も住んでないかのような静けさ。
キッチンやリビングを過ぎていくと、薄く開いたドアの隙間から光が漏れているのに気がついた。
「凌〜‥?居るんやったら返事くらいし‥‥、いっ?!」
:10/05/05 15:08 :P906i :f71n6quY
#596 [ちか]
俺は思わず奇声をあげてしまった。
だってそこには、この世の者とは思えないほどダークなオーラに包まれた凌がベッドに横たわっていたから。
「ちょ…っ、お前どうしたん?!‥しかもお前…っ、めっちゃ熱あるやん!!!」
もともと白かったソレは、もはや青に近かった。
薄く目を開き、目が合った。
「めぐ‥‥‥る?あぁ、来てくれたんだ……ゴホッ」
:10/05/05 16:42 :P906i :f71n6quY
#597 [ちか]
「起きんでええから!!
寝とけって!;;」
上体を起こそうとする凌を無理矢理ベッドに押し付けた。
熱を持った身体は力なくまたその場に倒れる。
「なんでこんななるまで、ほっといてん!!」
「ゴホッ…いつの間にかなって…ゴホッ‥た。」
そんなわけあるかいっ!!
:10/05/08 19:34 :P906i :pkOJK3.2
#598 [ちか]
「……だいたいなんで連絡したんが俺やねん‥。ここやったら恭弥の方が断然近いやろ…!」
その瞬間、凌は不愉快そうに顔をしかめた。
「………今、恭弥と喧嘩中。」
「え、お前らが?珍し!
なにがあったん?」
俺がそう聞くと、凌は暫く間を空けてから再び話始めた。
:10/05/08 20:03 :P906i :pkOJK3.2
#599 [ちか]
「‥‥‥って言う感じで、」
一通り凌が話終わった頃には、俺は絶句していた。
漸く出た一言は怒声混じりに放ってしまった。
「お前、アホちゃうか!!
そら恭弥も怒るわ!!
よりによってなんで冥ちゃんやねん…、薬飲ますとかお前……っ」
興奮気味の俺を碧眼は真っ直ぐに見つめていた。
汗ばんだ額に前髪がくっついて、鬱陶しそうだった。
:10/05/08 22:16 :P906i :pkOJK3.2
#600 [MゅかM]
待ってますイ*'u`)b
:10/05/27 02:37 :T002 :dRCb63gc
#601 [ちか]
>>600 ゅかさま*
ありがとうございます><
不定期ですいません(泣)
今から少し更新します!
:10/05/28 17:37 :P906i :r2c5aQB2
#602 [ちか]
>>599続き.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
― 凌 side.―
この前の一件を説明し終わったころには、アイツの血色のよかった顔色もすっかり青くなっていた。
動揺を隠しきれない声で叫ばれると、頭痛はさらに酷くなりそうだった。
「なんで冥ちゃんやねん…」
その言葉が頭の中で何度も何度も響く。
「あの子だから、だよ。」
:10/05/28 17:41 :P906i :r2c5aQB2
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