漆黒の夜に君と。U[BL]
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#710 [ちか]
昼飯を食い終わった俺は喉の乾きを覚え、ジュースでも買おうと教室を出た。


自販機から一番近い階段を使って一階に降りようと廊下を歩いていると、廊下と中庭を挟んだ向かいの窓から恭弥を見つけた。


相変わらず学校では無表情なんだな。
クールと言えばそれまでだけどさ。

⏰:11/05/28 19:43 📱:P906i 🆔:BZsW/jv2


#711 [ちか]
そんなことを思いながら角を曲がろうとしたとき、恭弥の隣にもう一人居ることに気づいた。



透だった。


(会議の関係…かな?)

なんでか胸が少し痛くなった。

きっと、一瞬二人が楽しそうに笑っていたから。

⏰:11/05/28 20:05 📱:P906i 🆔:BZsW/jv2


#712 [ちか]
(笑うくらい別に普通のことなのに変なの…。)





胸に引っ掛かったものを振り払うように、俺は足早に階段を降りていった。
─────────‥‥
─────‥‥
───‥

⏰:11/05/28 20:23 📱:P906i 🆔:BZsW/jv2


#713 [ちか]
― 恭弥side.―

その共通点というのは
意外なものだった。


「へぇ、やっぱり黒羽先輩は昔から優秀だったんですね。」

「君も十分優秀だったと周り聞いてるよ。」

「そんな。俺なんて全然対したこと無いですよ。」

午後の役員会議のあと、そんな他愛もない話をする。

⏰:11/05/29 11:34 📱:P906i 🆔:jA9Q9JXE


#714 [ちか]
各教室を支配する生温い風が廊下に漏れだし、僕たちの間をすり抜ける。


「いやいや、蓮見くんの優秀さは先生からよく聞かされてるよ。なんでも先生達は2年生の次期会長より君に会長を任せたいとか。」


「あはは、まさか。大袈裟ですよ。こんなの冥が聞いたらなんて言うか。」



“冥”

それが僕たちの共通点だった。

⏰:11/05/29 12:38 📱:P906i 🆔:jA9Q9JXE


#715 [ちか]
「…本当に冥と仲良いんだね。」

「まぁ、そうですね。ガキの頃からの幼なじみなんで。冥のことなら誰よりも知ってるつもりですよ。」


そう言って微笑むその顔は天使か悪魔か。


(全く、作り笑いの上手い人間だな。)

まぁ、
僕も人のこと言えないけど。

⏰:11/05/29 12:43 📱:P906i 🆔:jA9Q9JXE


#716 [我輩は匿名である]
ずっと前から待ってました!
あんまりBLは好きではないんですがやっぱりこれは格別です!キュンキュンしながら、たまには泣きながら読ませていただいていました
ゆっくりでいいので完結お願いします(できればずっと続いてほしい) 感想板に書かせていただきます

⏰:11/05/29 13:51 📱:F703i 🆔:qzSbahxA


#717 [ちか]
>>716匿名さま

待っていてくださって
ありがとうございます*

最高の誉め言葉です(T_T)
格別だなんて!
私もBLが得意じゃなかったんですが、ある人のお話を読んで好きになったので、読者様にとってこの小説がそんな存在になっていれば、本当に嬉しいし幸せです。
本当にありがとうございます(*^^*)

もう書きはじめて2、3年になりますが完結まで一生懸命書いていきますので、楽しみにしていてください**
私も終わらせたくないです(*^^*)(笑)

⏰:11/05/29 21:25 📱:P906i 🆔:jA9Q9JXE


#718 [ちか]
>>715続き

誰よりも…ねぇ。

こんな単語を使うのはわざとだと分かっている。
煽っているのだ。

僕が冥に好意を抱いているのをきっと知っているから。

そんなのは分かってる。
分かってるんだけど、…―

⏰:11/05/30 00:49 📱:P906i 🆔:nhTHY9Gc


#719 [ちか]
「先輩こそ冥とずいぶん仲良いじゃないですか。さ・い・き・ん(最近)。」


やっぱりむかつく。


この作り笑顔どうにかしてくれ。
ぶん殴りたくなる。

⏰:11/05/30 00:52 📱:P906i 🆔:nhTHY9Gc


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