漆黒の夜に君と。U[BL]
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#40 [ちか]
ぱっちりとした大きな目でそう問われた俺は、戸惑いを隠しきれなかった。


はいって言うべき??
いや、恭弥の知り合いみたいだし、神楽さんみたいなことになったら大変‥‥、でもこの人なんの迷いもなく男の俺を恋人って‥‥‥

俺はぎゅっと両手を握られたままパニック中。


「え、あ‥その、なんて言うか‥‥「そうだよ。」

⏰:09/04/13 18:55 📱:P906i 🆔:Y1fCMan.


#41 [ちか]
「僕の恋人。冥って言うんだ。」

落ち着いた瞳が真っ直ぐにその人を見つめる。

俺は恭弥のこう言うところが好き。
堂々と言ってくれると、嬉しさと照れで身体が熱くなるけど、それもちょっと好きだったりする。

「へえーっ!冥かあ♪
えらい可愛い名前やなぁ!!」

そう言ってその人は俺の頭をワシャワシャと撫でた。

⏰:09/04/13 23:33 📱:P906i 🆔:Y1fCMan.


#42 [ちか]
「あ、俺も自己紹介せなな!
俺は椿めぐる(ツバキメグル)♪
めぐって呼んでな★
恭とは昔っからの幼馴染みで、まぁ俺は大阪に住んでるからしょっちゅうは会ってへんけど…(以下省略)」


よく喋る人‥‥
1人でマシンガントークを続けるめぐるさんに俺は適当な相槌を打ち続けた。


「まぁ、とりあえずよろしくな冥ちゃん♪」

⏰:09/04/13 23:40 📱:P906i 🆔:Y1fCMan.


#43 [ちか]
「なっ、なんで【ちゃん】付けなんですか!!///
冥でいいですっ!!///」

慣れないちゃん付けに、俺は思わず顔を赤くさせた。

そんな俺に口を尖らすめぐるさん。

「だって、冥って言うたら絶対恭怒りそうやもんー。
冥ちゃんは【くん】より【ちゃん】ぽいし!
まぁ細かいことは気にせんでいいやん♪」

そうして俺の呼び名は、冥ちゃんになった‥‥

⏰:09/04/13 23:46 📱:P906i 🆔:Y1fCMan.


#44 [我輩は匿名である]
待 っ て る ね

楽 し み に し て ま す

⏰:09/04/15 01:42 📱:W52S 🆔:kZoi0h0A


#45 [ちか]
>>44
└→我輩は匿名さま*

ありがとうございます♪
更新不定期ですが、頑張るので良かったら続きも読んでくださいね^^*

⏰:09/04/15 17:12 📱:P906i 🆔:XWrMgS7Y


#46 [ちか]
めぐるさんは俺が嫌がれば嫌がるほど、【冥ちゃん】を連呼する。

「めぐるさん、その呼び方やっぱ慣れないって言うか…」

あまりのハイテンションさに若干うんざりしながら俺は小さく呟いた。

「俺だって【めぐるさん】て呼ばれるん慣れへんわぁ!【めぐ】でいいって!」


いやいや、会って数分でめぐとか馴れ馴れしいだろ!!

⏰:09/04/15 17:17 📱:P906i 🆔:XWrMgS7Y


#47 [ちか]
闘い(ただの言い合い)の末、勝者は‥‥

「しゃあないなぁ!!じゃあ、【めぐさん】で許したるわ!冥ちゃんだけ特別なっ♪」

「もうなんでも良いです‥‥。」


…言うまでも無くめぐさんだ。


恭弥は疲れはてた俺の顔を見てクスクスと笑っていた。

⏰:09/04/16 20:55 📱:P906i 🆔:x7h8Kuxk


#48 [ちか]
プルルルル‥


不意に恭弥のポケットから機械的な音が鳴りだす

「あ、ごめん。」

それを取り出して、耳に押し当てながら恭弥はそう言うと席を外した。


リビングに取り残された俺とめぐさん。

⏰:09/04/16 21:07 📱:P906i 🆔:x7h8Kuxk


#49 [ちか]
目線を右へやると、ニコニコした笑顔を絶やさないめぐさんが見える。

その笑顔が少し鬱陶しくて下に視線をそらした。


続く沈黙。
続く笑顔。


「……めぐさんは、」

聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で俺はポツリと呟いた。

⏰:09/04/16 21:27 📱:P906i 🆔:x7h8Kuxk


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