漆黒の夜に君と｡Ⅱ[BL]

徐々に恭弥は激しさを増していく。

｢腰、浮いてるけど？｣

ﾆﾔﾘと笑う恭弥。
だけど余裕はない。
きっと俺と同じｷﾞﾘｷﾞﾘの状態。

｢うるさ…い…っ///
も‥‥んあｯ//限界なんだ…よ…!!｣

｢じゃあ一緒にイこうよ。｣

低くて艶やか声が響くと同時に、その波は俺の頭を真っ白にした。

>>403訂正

艶やか声 ×

艶やかな声 ○

すいません(;o;)

>>403続き

｢ﾊｧﾊｧ…ｯ///ん…ﾊｧ‥ｯ//｣

白い欲望を吐き捨てた俺はぐったりとソファーに身体を預けた。

｢冥‥‥｣

少し掠れた優しい声。
恭弥はまた俺のおでこに唇を落とした。

｢‥‥‥？｣

いつもと同じはずなのに

何かが違う気がした。

愛しくて悲しい目…

時間が止まったような空気の中で見つめていると、恭弥は薄い唇を開いた。

｢冥は……､《残り５分を切りましたよーっ！！！！》

恭弥の言葉を遮って、外の中央ステージから勢い良く発せられた甲高い声。

俺を鬼に決めたあの女の人の声。

そうだ、忘れてた･･
まだ鬼ごっこの途中だったんだ。

｢やだな～…｣

俺は床に捨てられた｢あのタスキ｣に目線を落とす。

とりあえずアレ返しに行かなきゃ…

そう思って重い身体を起こそうとしたその時。

｢あぁ、まだゲームの途中だったね。｣

ﾆﾔﾘと恭弥は口角を上げて呟いた。
そして‥‥‥、

｢ふぉわ‥っ?!??!｣

｢この服抱きにくい…。｣

気がつけば俺は恭弥に抱き上げられていた。

そのまま恭弥はドアノブに手をかける。

｢ちょ‥っ、恭弥!!!///｣

ドアがｷﾞｨ..と軋む音と共にゆっくりと開いた。

｢後始末はちゃんとしなきゃ、ね。｣

毅然としてグランドの真ん中をズンズンと進んでいく恭弥。

それに目を丸くする人人人

視線が刺さるように集まるのにも恭弥は表情一つ変えない。

変わるのはお姫様抱っこされてる俺の方。