漆黒の夜に君と。U[BL]
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#47 [ちか]
闘い(ただの言い合い)の末、勝者は‥‥

「しゃあないなぁ!!じゃあ、【めぐさん】で許したるわ!冥ちゃんだけ特別なっ♪」

「もうなんでも良いです‥‥。」


…言うまでも無くめぐさんだ。


恭弥は疲れはてた俺の顔を見てクスクスと笑っていた。

⏰:09/04/16 20:55 📱:P906i 🆔:x7h8Kuxk


#48 [ちか]
プルルルル‥


不意に恭弥のポケットから機械的な音が鳴りだす

「あ、ごめん。」

それを取り出して、耳に押し当てながら恭弥はそう言うと席を外した。


リビングに取り残された俺とめぐさん。

⏰:09/04/16 21:07 📱:P906i 🆔:x7h8Kuxk


#49 [ちか]
目線を右へやると、ニコニコした笑顔を絶やさないめぐさんが見える。

その笑顔が少し鬱陶しくて下に視線をそらした。


続く沈黙。
続く笑顔。


「……めぐさんは、」

聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で俺はポツリと呟いた。

⏰:09/04/16 21:27 📱:P906i 🆔:x7h8Kuxk


#50 [ちか]
そんな俺の声に「ん?」とめぐさんも短く返事を返す。

その返事を聞いて俺は再び口を開いた。

「俺が恭弥と……その‥そう言う関係だって聞いて、なんとも思わないんですか‥?」


口にしてみるとやっぱ変な感じだよな‥
間違ったことしてるわけじゃないのに、こんな事聞くなんて。

こんな質問をして、反応を聞くのが怖いなんて…

⏰:09/04/16 21:51 📱:P906i 🆔:x7h8Kuxk


#51 [ちか]
「なんともって??」

「へ‥?」

「やから、“なんとも”ってどう言う意味なん?」

きょとんとした顔で聞き返されて俺は唖然とした


「だっ、だから…同性愛とかキモいとか、幼なじみなのにショック‥とか‥」

俺が途切れ途切れにそう言うと、めぐさんは相変わらずの声色と調子で笑顔を向けた。

⏰:09/04/16 22:13 📱:P906i 🆔:x7h8Kuxk


#52 [ちか]
「あはは!アホか、この世の中同性愛なんかもう珍しないわ♪どっかの国では結婚も出来んねんで?!
国際派のめぐ様がそんなんで驚くわけないやろーっ!」


めぐさんはそう言ってケラケラとおかしそうに笑う。

俺はめぐさんが俺達を受け入れてくれた事に安堵の息を漏らした。

そんなのも束の間、めぐさんは明るかった笑顔をやめて、口を開いた。


「って言う気持ちもあるけど、ほんまはちゃうねん。」

⏰:09/04/17 19:08 📱:P906i 🆔:K9rwRhC6


#53 [我輩は匿名である]
ド キ ド キ

ふ ぁ い と

⏰:09/04/17 20:36 📱:W52S 🆔:rLtJXr2k


#54 [ちか]
>>53
└→我輩は匿名さま*

ありがとうございます★
頑張りますっ(p`・ω・。q)

⏰:09/04/18 18:30 📱:P906i 🆔:OLJvo4FQ


#55 [ちか]
>>52

「え‥‥?」


ドクンと心臓が大きく脈を打った。

じんわりと汗が滲んでくる。めぐさんがあんまり真剣な顔をするから‥


めぐさんは俺から目をそらして呟くように話し出した。

⏰:09/04/18 18:33 📱:P906i 🆔:OLJvo4FQ


#56 [ちか]
「…ほんまはな、俺はアイツに誰かを好きになる日が来ること自体信じられへんかってん。」

細い眉が八の字を描き、めぐさんは哀しげな笑顔を作った。

「今日も来るまでは正直半信半疑やったしな。
でも、来てみてびっくりしたわ。アイツのあんな優しそうな瞳(メ)今まで見たことなかった。
一目で冥ちゃんが大事にされてるんやって分かったで。」


めぐさんはそう言うと、落としていた目線を俺に向けて片手を俺の頭にポンと乗せた。

⏰:09/04/18 18:42 📱:P906i 🆔:OLJvo4FQ


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