漆黒の夜に君と。U[BL]
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#599 [ちか]
「‥‥‥って言う感じで、」


一通り凌が話終わった頃には、俺は絶句していた。


漸く出た一言は怒声混じりに放ってしまった。


「お前、アホちゃうか!!
そら恭弥も怒るわ!!
よりによってなんで冥ちゃんやねん…、薬飲ますとかお前……っ」


興奮気味の俺を碧眼は真っ直ぐに見つめていた。
汗ばんだ額に前髪がくっついて、鬱陶しそうだった。

⏰:10/05/08 22:16 📱:P906i 🆔:pkOJK3.2


#600 [MゅかM]
待ってますイ*'u`)b

⏰:10/05/27 02:37 📱:T002 🆔:dRCb63gc


#601 [ちか]
>>600 ゅかさま*

ありがとうございます><
不定期ですいません(泣)
今から少し更新します!

⏰:10/05/28 17:37 📱:P906i 🆔:r2c5aQB2


#602 [ちか]
>>599続き.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

― 凌 side.―



この前の一件を説明し終わったころには、アイツの血色のよかった顔色もすっかり青くなっていた。


動揺を隠しきれない声で叫ばれると、頭痛はさらに酷くなりそうだった。


「なんで冥ちゃんやねん…」


その言葉が頭の中で何度も何度も響く。


「あの子だから、だよ。」

⏰:10/05/28 17:41 📱:P906i 🆔:r2c5aQB2


#603 [ちか]
「もう、あの時みたいな恭弥もアイツ意外の犠牲者も俺は見たくない‥‥」

「凌‥‥――」



脳裏に浮かぶのは少し古ぼけた、しかし意識のはっきりしたあの頃の記憶。

きっとコイツも同じことを思い出したはずだ。


「あの子、道端に倒れこんでたんだ。どれだけ泣いたのか知らないけど目も真っ赤でくっきり涙の痕がついてた。
うちに運んで寝かせてたら、寝言で恭弥の名前ばっかり呼ぶし。」

熱のせいか言わなくて良いことまでつい口走ってしまう。

⏰:10/05/28 17:54 📱:P906i 🆔:r2c5aQB2


#604 [ちか]
「本人はちょっと喧嘩したって言ったけど、ちょっとじゃないだろ。
俺は自分のしたことが間違ってたなんて思ってない。
端から襲う気も無いし。
ああでもしなきゃ、恭弥はあの子をもっと傷つけてた。
恭弥の気持ちはっきりさせてやりたかったんだよ。」


言い終わって、漸く自分の饒舌さに気づいた。

馬鹿だ。
何もこんなことまで言わなくたって良かったのに。


言ったところで‥‥――。

⏰:10/05/28 18:00 📱:P906i 🆔:r2c5aQB2


#605 [ちか]
「お前はアホか!!!!」



ほら。
余計にコイツの神経逆撫でするだけ‥‥、


「お前ばっかり悪者(ワルモン)なる必要無いやろ!!!」



は?

⏰:10/05/28 18:04 📱:P906i 🆔:r2c5aQB2


#606 [ちか]
「なんで最初からそうやって説明せんかってん?!
誤解するとこやったやろ!!」


なんだ。
なんでコイツ涙目なってんの。
わけわかんね…


予想外のめぐるの言葉に驚いて目をキョロキョロさせていると、奴は俺の頭に手を置いた。

「一人で罪被ろうとすんなよなぁ。独りちゃうねんからさ。」

それは少し呆れたような笑みと口調だった。

⏰:10/05/28 18:09 📱:P906i 🆔:r2c5aQB2


#607 [ちか]
悔しかった。


いつからこんなこと
出来るようになったんだ、コイツ。


いつからこの手が心地良くなったんだ、俺…


「…………ありがとう。」


素直に言えた自分が、少しおかしかった。

⏰:10/05/28 23:07 📱:P906i 🆔:r2c5aQB2


#608 [ちか]
「おし!昼飯作ったるからそこで寝とき!」


そう言ってめぐるは急に腰をあげた。

「え、ちょ…!!ゴホッ
お前料理なんか出来…、ゴホゴホッ」


大きな声を出すとすぐに咳払いしてしまう。
わりと風邪は重症らしい。

「出来るわそれくらい!
お前は大人しく寝てたらええねん!!」

母親のようなその叱り口調に不安を覚えながらも、相当身体は疲れきっていたからその言葉に甘えることにした。

⏰:10/05/28 23:20 📱:P906i 🆔:r2c5aQB2


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