漆黒の夜に君と。U[BL]
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#666 [我輩は匿名である]
あげます!

⏰:11/03/10 22:44 📱:SH004 🆔:1tv2YE4E


#667 [ちか]



長い間放置すいません。
また少しずつ更新していきます。
何かと忙しく、中途半端な更新をしてしまい、すいませんでしたm(__)m

読んでくれてる方々、
ありがとうございます。

⏰:11/05/21 22:14 📱:P906i 🆔:9eYr1Rng


#668 [ちか]
>>661続き.


部屋中に沈黙が流れた。



時計の針が小刻みに部屋を駆ける音がして、焦燥感を煽る。



ポタ..


頬を一筋の水滴がなぞった。

⏰:11/05/21 22:19 📱:P906i 🆔:9eYr1Rng


#669 [ちか]
それが涙やと気づくのに
そう時間はかからなかった


止めたいのに
一度溢れだしたら
ソレは止まることを知らない。



「…な、なんで泣いてるんかな?目に何か入って…、」


無理矢理何か言い訳を作って言葉を走らせていると、何か暖かいものが俺を包み込んだ。

⏰:11/05/21 22:52 📱:P906i 🆔:9eYr1Rng


#670 [ちか]
それは熱を帯びた凌だった。


「ちょ…ッ、離せや…!!!離せ…っ、「黙って聞け。」



妙に落ち着きのある低い声が耳元でそう囁く。

⏰:11/05/21 23:02 📱:P906i 🆔:9eYr1Rng


#671 [ちぇりー]
待ってました(^^)
更新楽しみにしてます◎

⏰:11/05/23 00:43 📱:N04A 🆔:tktxA5dg


#672 [ちか]
>>671ちぇりーさま

いつもありがとうございます(*^^*)
がんばります!

⏰:11/05/23 21:57 📱:P906i 🆔:hs3GZuoY


#673 [ちか]
>>670続き


「俺にとって特別なのは
恭弥だけだった。」


俺より頭一個分身長の高い男はそう話を続ける。


身長差のせいで、俺の顔は凌の胸に埋もれたまま。

そんな状態で
好きな男から聞きたくもない話を始められもう俺は気が気でない。

もうこれ以上、
聞くのはごめんやった。

これ以上話されたら
せっかくびっくりした拍子に止まった涙がまた零れてしまいそうやったから。


「恭弥が特別なことぐらい分かって…「特別だったんだよ。今までは。」

⏰:11/05/23 22:14 📱:P906i 🆔:hs3GZuoY


#674 [ちか]
「…黙って聞けって言ってるだろ。」

少し溜め息混じりにそう言われても、黙っている方が無理やろ…。

そう言いたいところやったが反抗する気にもなれず、俺は黙ってその胸に埋もれた。


「前に会ったとき、恭弥に言われたんだ。
お前の特別は僕じゃない。思い込んでるだけだ。本当は別に"特別"が居るんだろ?って。
それからずっとその"別の特別"を考えてた。」


静かで無機質な部屋の中で俺に聞こえるのは、
凌の声と定期的に刻まれる心臓の音。
それ以外何も耳に入らなかった。

⏰:11/05/23 22:36 📱:P906i 🆔:hs3GZuoY


#675 [ちか]
「それで…、
考えてたらこのザマだ。
風邪引いて、自分じゃどうしようもない状態になるまで気づかなかった。
誰か傍に居てほしくて、
自然と思い浮かんだ"誰か"がお前だった。
なんでかは自分でも良くわからない。」


「なんやねん、それ……。」

俺は世話係ちゃうっちゅうねん。
こいつ、何が言いたいんや。

もう俺は、半ば話に耳を傾けることにすら疲れはじめていた。

お互い表情が見えないせいか、凌はそんなことにも気づかずに喋り続ける。

⏰:11/05/23 22:46 📱:P906i 🆔:hs3GZuoY


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