漆黒の夜に君と。U[BL]
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#679 [ちか]
そして凌はゆっくりと
俺から腕を離した。
そしてその色白の大きな手は俺の両肩へと伸ばされ、しっかりと見つめられる。
綺麗な碧色の瞳に見つめられると、吸い込まれてしまいそうだった。
:11/05/24 00:17 :P906i :f7upGI8o
#680 [ちか]
「好きだよ。」
凌は真剣な目でそう言った後、照れるようにして
目線をそらした。
胸がぎゅっと鳴った。
もう視界は
涙でぼんやりとしている。
:11/05/24 00:20 :P906i :f7upGI8o
#681 [ちか]
「俺も‥‥大好き‥。」
やっと言えた一言だった。
涙に混ざって
ちゃんと届くような声で
言えたかは分からない。
だけど、
目の前で凌は
顔を赤くしてはにかんでいた。
そして言う。少し意地悪な笑顔を浮かべて。
「知ってる。」
と。
:11/05/24 00:23 :P906i :f7upGI8o
#682 [ちか]
俺たちは
何度も確かめあうように
キスをした。
身長差のせいか
俺は少し背伸び気味で、
凌の首に腕を回す。
そんな俺を凌はぎゅっと抱き締めてくれた。
二度と離れたくない
と思うような、
そんな優しいキスを
何度も何度も
凌は俺に落としていった。
:11/05/24 00:27 :P906i :f7upGI8o
#683 [我輩は匿名である]
更新ずっと楽しみにしていました(*´∀`*)完結までゆっくり頑張ってください!いつも見ています♪
:11/05/24 19:41 :SH004 :BdCMATJA
#684 [ちか]
>>683匿名さま
待っていてくださり、ありがとうございます(;_;)
更新がんばるので、またよろしくお願いします*
:11/05/25 00:20 :P906i :FOgfge82
#685 [ちか]
>>682続き
閉じていた目を開くと
すぐ目の前に大好きな奴の顔がある。
涙で濡れた俺の頬を
優しく拭ってくれる。
「……一つだけ聞きたいことあるんだけど‥‥。」
拭ってくれた優しい手つきとは裏腹に、凌は不安げな目で俺を見た。
:11/05/25 00:26 :P906i :FOgfge82
#686 [ちか]
「なに?」
曇る瞳を覗き込むように
問い返した。
「その……、
まだ適当な女(ヒト)と寝たりしてる‥‥?」
ずっと聞くのを我慢していたかのような、か細い声だった。
俺は必死に顔を横に振る。
:11/05/25 00:40 :P906i :FOgfge82
#687 [ちか]
「ほんとに?」
どうやらこいつは
相当疑り深いようだ。
……まぁ、自業自得か。
真っ直ぐに碧眼を見つめながら、嘘じゃないことを伝えるために必死で言葉をを紡いだ。
「ほんまになんもしてへん。ていうか、なんでかそういう気になられへんかってん。お前を好きなんやって気づいてからずっと…。」
やっと信じてくれたのか
その目は少し細くなり、
「良かった。」と呟く。
:11/05/25 15:07 :P906i :FOgfge82
#688 [ちか]
「もうそういうことするなよ。」
そう言ってもう一度、
強く抱き寄せられた。
その温度が心地良い。
互いに高鳴る鼓動すら
愛しく思えた。
「これからお前に触れていいのは、俺だけ。」
:11/05/26 01:15 :P906i :uHqg6e/Y
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