漆黒の夜に君と。U[BL]
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#712 [ちか]
(笑うくらい別に普通のことなのに変なの…。)
胸に引っ掛かったものを振り払うように、俺は足早に階段を降りていった。
─────────‥‥
─────‥‥
───‥
:11/05/28 20:23 :P906i :BZsW/jv2
#713 [ちか]
― 恭弥side.―
その共通点というのは
意外なものだった。
「へぇ、やっぱり黒羽先輩は昔から優秀だったんですね。」
「君も十分優秀だったと周り聞いてるよ。」
「そんな。俺なんて全然対したこと無いですよ。」
午後の役員会議のあと、そんな他愛もない話をする。
:11/05/29 11:34 :P906i :jA9Q9JXE
#714 [ちか]
各教室を支配する生温い風が廊下に漏れだし、僕たちの間をすり抜ける。
「いやいや、蓮見くんの優秀さは先生からよく聞かされてるよ。なんでも先生達は2年生の次期会長より君に会長を任せたいとか。」
「あはは、まさか。大袈裟ですよ。こんなの冥が聞いたらなんて言うか。」
“冥”
それが僕たちの共通点だった。
:11/05/29 12:38 :P906i :jA9Q9JXE
#715 [ちか]
「…本当に冥と仲良いんだね。」
「まぁ、そうですね。ガキの頃からの幼なじみなんで。冥のことなら誰よりも知ってるつもりですよ。」
そう言って微笑むその顔は天使か悪魔か。
(全く、作り笑いの上手い人間だな。)
まぁ、
僕も人のこと言えないけど。
:11/05/29 12:43 :P906i :jA9Q9JXE
#716 [我輩は匿名である]
ずっと前から待ってました!
あんまりBLは好きではないんですがやっぱりこれは格別です!キュンキュンしながら、たまには泣きながら読ませていただいていました
ゆっくりでいいので完結お願いします
(できればずっと続いてほしい
) 感想板に書かせていただきます
:11/05/29 13:51 :F703i :qzSbahxA
#717 [ちか]
>>716匿名さま
待っていてくださって
ありがとうございます*
最高の誉め言葉です(T_T)
格別だなんて!
私もBLが得意じゃなかったんですが、ある人のお話を読んで好きになったので、読者様にとってこの小説がそんな存在になっていれば、本当に嬉しいし幸せです。
本当にありがとうございます(*^^*)
もう書きはじめて2、3年になりますが完結まで一生懸命書いていきますので、楽しみにしていてください**
私も終わらせたくないです(*^^*)(笑)
:11/05/29 21:25 :P906i :jA9Q9JXE
#718 [ちか]
>>715続き
誰よりも…ねぇ。
こんな単語を使うのはわざとだと分かっている。
煽っているのだ。
僕が冥に好意を抱いているのをきっと知っているから。
そんなのは分かってる。
分かってるんだけど、…―
:11/05/30 00:49 :P906i :nhTHY9Gc
#719 [ちか]
「先輩こそ冥とずいぶん仲良いじゃないですか。さ・い・き・ん(最近)。」
やっぱりむかつく。
この作り笑顔どうにかしてくれ。
ぶん殴りたくなる。
:11/05/30 00:52 :P906i :nhTHY9Gc
#720 [ちか]
もともと冥と仲が良いことも知っていた。
しかし計算違いだったのは、“仲が良いだけ”だと思っていたこと。
冥と関わりはじめてやっと分かったんだ。
このクールな秀才くんが、冥に対して僕と同じ感情を抱いているということを。
:11/05/30 00:54 :P906i :nhTHY9Gc
#721 [ちか]
「まぁね。少し縁があって。」
「へぇ、冥みたいな普通の生徒と優秀な先輩にどんな縁が?」
いちいち気に障る言い方をする奴だ。
初めて会った頃と今じゃ、印象は180゚違う。
「それは…――、」
いっそのこと僕たちの関係をバラしてしまおうか。
そう思って口を開いた時、午後の授業が近いことを知らせる予鈴が鳴った。
:11/05/30 01:05 :P906i :nhTHY9Gc
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