漆黒の夜に君と。U[BL]
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#911 [ちか]
深くため息をついた時、
ふいに携帯が鳴った。
おもむろに通話ボタンを押す。
「もしもし?」
『あ!!もしもし、冥ちゃん?!』
「めぐさん…?」
慌てたような声が受話器から届く。
なんでこんな時にめぐさんから?
不思議に思い、その声を聞く。
:11/10/02 21:22 :Android :LOoeYdJY
#912 [ちか]
『いや、なんか、今凌の家おるんやけどな、』
間間に、いや、とか、あの、とか、繋げ言葉が混ざる。
せっかちなめぐさんらしい。
おかしくなって、少しだけ笑うことが出来た。
でもなんで凌さんの家に?
疑問を抱きつつ、受話器に耳を傾ける。
そして次の一言で俺の心臓はドクンと跳ねた。
『そしたら、急にキョンが来て…、』
:11/10/02 21:26 :Android :LOoeYdJY
#913 [我輩は匿名である]
冥の携帯は電池切れで電源入ってないのに、携帯が鳴るっておかしくないですか?
:11/10/02 21:30 :T001 :cokBRWXE
#914 [ちか]
『なんかめっちゃ濡れてるし、熱やばくて…、っいたっ、ちょ、凌!!結局返せ!』
受話器の向こうでは凌さんの声が混ざる。
『なんでお前はそうせっかちなんだよ!様子見ようって言っただろ、バカ!』
『バカって言った方がバカですーっ!』
そんなコントばりの喧嘩が繰り出されるのはほんの少ししか耳に入らない。
とにかく分かったことただ一つ。
「凌さん家(チ)ですね、すぐ行きます…!」
そこに恭弥が居るってこと。
俺は人混みを掻き分けて走り出した。
:11/10/02 21:32 :Android :LOoeYdJY
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