悪 魔 の 誕 生 日
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#311 [七瀬]
 
また無視かよ…


それ以上なにも言わず、
少し遠慮がちに昨日と同じイスに座った。

右斜めにはむしゃむしゃと食べる弟。

テレビの騒がしい音だけが部屋に響く。



「なあ。」

そんな中、声を発したのは例のシスコン野郎。

⏰:09/04/27 17:31 📱:N703iD 🆔:27ivcG1M


#312 [七瀬]
 
いきなりのことで
ビクッとなる俺。

あ〜、カッコわりぃ。


「そんな心配すんなよ。
昨日のこと。」

その言葉に
余計に反応する。


「ねえちゃんには言わないから。昨日のことは。」

“昨日のこと”を強調していう小さな悪魔に小さくなる元悪魔。

⏰:09/04/27 17:35 📱:N703iD 🆔:27ivcG1M


#313 [七瀬]
 
見ると、意地悪な笑顔。

そういうとこ…


ほんっと姫にそっくり!!


やっぱり姉弟だと
思った瞬間。





昨日のこと
昨日のこと…
 
 

⏰:09/04/27 18:30 📱:N703iD 🆔:27ivcG1M


#314 [七瀬]
 
 
昨日、俺は姫のクローゼットの中を見た。


というのは嘘で
詳しくいうと
“見よう”とした。

なぜこんな言い方かというと実際見てないから。


あの時、俺は
テンション上がり過ぎててなんの見境もなかった。


…がコイツに邪魔された。

⏰:09/04/27 18:33 📱:N703iD 🆔:27ivcG1M


#315 [七瀬]
 
姫といい感じになった時と同様。

俺は邪魔されたんだ!


…でも、
今思うと逆に
ありがたかったかも。

だって、あのまま開けてたら…なあ。


俺の失態を食い止めてくれてありがとう!

シスコン野郎。

⏰:09/04/27 18:37 📱:N703iD 🆔:27ivcG1M


#316 [七瀬]
 
『ありがとね、真王くん』


するとアイツは少し驚いたように俺を見た。

「ま、まーな。
黙っててやる俺に感謝しろよ。」


『そうじゃなくて。
あの時、止めてくれてありがとう。』

「………」

何も言わず、俺を見る
真王くん。

⏰:09/04/27 21:38 📱:N703iD 🆔:27ivcG1M


#317 [七瀬]
 
『もう少しで犯罪者になるとこだったよ。』

ハハッと
軽く笑って見せた。


『真王くんが
止めてくれてなかったら、俺、姫の顔を
見れなかったと思う。
あ、あの後、結構見れなかったけどね。』


体育座りして顔埋めてた
くらいですから。

⏰:09/04/27 21:43 📱:N703iD 🆔:27ivcG1M


#318 [七瀬]
 
 
「ふ、ふーん。」

俺を相変わらず見ない
真王くん。


『あ、あと
姫には言っていいよ。』

すると背けた顔を
バッと上げた。


「い…いいのか?」

目を丸くする真王くんに
苦笑いしながらいう。

⏰:09/04/27 21:46 📱:N703iD 🆔:27ivcG1M


#319 [七瀬]
 
『うん。仕方ないじゃん?俺が悪いんだから。』

「でも…ねえちゃんきっと怒るぜ?」

『うん。怒るだろうね。
姫、あんなの特に嫌うし』

「じゃあなんで…」



『だって姫が好きだもん』


格好つけてるわけでもなく口から自然に出てきた。

⏰:09/04/27 21:50 📱:N703iD 🆔:27ivcG1M


#320 [七瀬]
 
『俺は姫が好き。
だから、姫の嫌われるようなことして黙ってるのも罰が悪いじゃん。』

ペロッと舌を出した。


『それにどんなに姫が怒っても謝って許してもらう。

…でも、そうなったら
結構時間かかりそうだから毎日ここ通わなきゃなあ。だから真王くん。』

目をジッと見た。

茶色い目が俺を映してる。

⏰:09/04/27 21:57 📱:N703iD 🆔:27ivcG1M


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