悪 魔 の 誕 生 日
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#370 [七瀬]
その目が
今の俺には痛い。
「まあ…強いていうなら…」
姫の目線も痛い。
「体と体の知り合い
ですかね〜」
そうやってキャハって
笑うゆかちゃん。
『………』
あまりのことに
呆然と立ち尽くす。
:09/04/30 22:23
:N703iD
:wzQmp4ms
#371 [七瀬]
今は暖かい春。
ここは人も多いし暑い。
見渡す限り半袖が目立つ。
現に俺も、
薄い長袖のシャツを一枚着ているだけだ。
俺の首筋、こめかみが
汗で光っている。
が、背筋はゾゾッと寒い。
こんな修羅場は
美里の時以来だ。
:09/04/30 22:28
:N703iD
:wzQmp4ms
#372 [七瀬]
姫の顔が見れない。
「ふ〜ん。」
勘の良い姫のことだし、
もう気付いているはず。
「ゆかちゃんも悪魔に食べられちゃったんだ。」
…食べちゃいました。
「悪魔?」
不思議そうなゆかちゃん。
:09/05/01 16:51
:N703iD
:D4BXoDDM
#373 [七瀬]
「そ。姫の悪魔さん。」
ニコっと笑う姫に
少しホッとする。
「まあ、昔のことだし、
しょうがないわよね。
男の子だもん。」
その言葉に
もっと安心する。
「…けど、
少しお仕置きが必要かな」
ひぃいいぃ〜…
:09/05/01 16:55
:N703iD
:D4BXoDDM
#374 [七瀬]
姫の低い声に
また悪寒が走る。
「そうですかぁ〜」
そう言いながらも
あまり意味を理解していない様子のゆかちゃん。
相変わらず、
ほわ〜んとしている。
それに、人のことは
どうでもいいのだろう。
「じゃあ〜、
私、彼氏待ってるんで〜」
:09/05/02 08:59
:N703iD
:zhG.CytU
#375 [七瀬]
そう姫に手を振った
ゆかちゃん。
だから、その語尾伸ばすの止めてくれ…
「らーい、また今度…ね」
すれ違いざまに、小声で言ったゆかちゃんの声は
いつもみたいに伸ばさない語尾が、妙に色っぽかっく妖艶だった。
:09/05/02 09:04
:N703iD
:zhG.CytU
#376 [七瀬]
また今度?
「雷。」
『は、はい!』
ああ〜、なに言われるんだろう…
胃が痛い。
「行くわよ。」
へ?それだけ?
:09/05/02 09:07
:N703iD
:zhG.CytU
#377 [七瀬]
姫がなにも言わないのが
謎でボーッとしていると
「なにやってんの、早く!」
姫が振り向く。
『あ…うん、ごめん。』
その顔が、
今まで見たことのない顔で心臓がキュッと締め付けられた。
:09/05/02 09:12
:N703iD
:zhG.CytU
#378 [七瀬]
怒っているわけでもなく
悲しんでいるわけでもなく
いつもみたいに
なにかを企んでいるような顔でもない。
ましてや“お仕置き”を
考えているようにも見えない。
心が鉛のように重たい。
まさか…
:09/05/02 09:15
:N703iD
:zhG.CytU
#379 [七瀬]
俺って、
ほんとはM?
ガーン
だとしたら、ショックだ…
この時、俺と姫の考えていたことは、退け合う磁石のように違った。
って当たり前か。
:09/05/02 09:18
:N703iD
:zhG.CytU
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