悪 魔 の 誕 生 日
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#521 [七瀬]
さすがに、
駅の近くまで行くと、
人も多くなる。
駅付近には商店街もあって老若男女で賑わっている。
‥ピンクの傘は恥ずかしい。
そんな羞恥心を持ちながらも、足を休めるこてはできない。
:09/05/06 16:56
:N703iD
:p8oeFPTc
#522 [七瀬]
が、俺の足は止まってしまった。
それは、痛くなったとか、疲れたとか、
ましてや、他の女に捕まったとかではない。
『‥ひめ!?』
愛しのお姫さまを見つけたから。
:09/05/06 17:01
:N703iD
:p8oeFPTc
#523 [七瀬]
そこには、商店街の隅っこで、雨宿りしている姫が。
『姫‥!』
もう一度、大きく叫ぶと、
「あ‥らい。」
小さく答えた。
『姫、
どこにいたんだよ!?』
:09/05/06 17:56
:N703iD
:p8oeFPTc
#524 [七瀬]
ぎゅっと小さい体を抱き締める。
‥冷たい。
びちゃびちゃに濡れた体は驚くほど、ひんやりしていた。
「雷こそ‥どこにいたのよ」
でも、その冷たさの中に、少し体温が感じられ、安心する。
:09/05/06 18:00
:N703iD
:p8oeFPTc
#525 [七瀬]
「ずっと‥探してたのに‥」
『ごめん‥っ、ひめ‥。』
安心したと同時に、
溢れる気持ち。
やっぱり、俺は姫が好き。
遊びなんかじゃなく、
本気で。
:09/05/06 18:03
:N703iD
:p8oeFPTc
#526 [七瀬]
お互い、雨に濡れていて、冷たかった。
でも、その中でも俺の胸が特に、濡れていたのは
「うっ‥うぅ〜‥‥ぐずっ‥」
お姫さまの涙のせい。
でも、その涙は
あったかかった。
:09/05/06 20:49
:N703iD
:p8oeFPTc
#527 [七瀬]
なんか‥
『ひめ‥ごめん‥‥』
俺も泣きそう。
ほんと、かっこわりぃ‥
「ふぇ‥ぐずっ‥‥」
ずっと泣いてる姫。
ゆかちゃん以上だな、これは。
:09/05/07 07:03
:N703iD
:ib47kqmk
#528 [七瀬]
『とりあえず、帰ろう。』
俺は姫を送ることにした。
電車の中、ふらふらな姫を座らせてあげたかったけれど、
びしゃ濡れだし、座るわけにもいかず、結局支えてあげるだけしかできなかった。
『姫‥大丈夫?』
「うん‥」
:09/05/07 07:07
:N703iD
:ib47kqmk
#529 [七瀬]
そんな、俺たちにやはり周りの目は痛かった。
いつもとは違って
弱気の姫。
それは冷めた体のせいだろうか。
それとも…
昨日の顔が忘れられない。
:09/05/07 07:12
:N703iD
:ib47kqmk
#530 [七瀬]
ピンポーン
この家のインターホンを
実際に押したのは、昨日が初めて。
ガチャ
「あら‥雷くん‥‥」
扉を開けた真姫のお母さんは、目を大きくしていた。
:09/05/07 22:16
:N703iD
:ib47kqmk
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