悪 魔 の 誕 生 日
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#611 [七瀬]
恥ずかしくて、
下を向いていると、
「もしかして、雷‥緊張してるの?」
カァッと一気に顔が熱くなる。
「そっかぁ。そっかそっか。ふふふっ」
だから!
『‥笑うな。』
:09/05/23 22:35
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#612 [七瀬]
「ごめんごめん。
決して、笑ってるわけじゃ‥‥ぷぷっ」
‥笑ってんじゃん。
ほんと腹立って、
意地張って。
でも、なにも言えない。
だって、
姫の言うとおりだし。
:09/05/23 22:36
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#613 [七瀬]
「らい‥」
姫が呼ぶ。
でも、変な意地を張ってた俺は、まだ動かない。
いや、緊張してて、
動けなかったのかも。
「こっち、来て?」
震えている声が、
俺の胸をいっぱいにさせた。
:09/05/23 22:37
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#614 [七瀬]
『ひめ‥』
そして、
その茶色い瞳が
火照った肌が
赤い唇が
すべてが、俺を満たす。
「ぐずっ‥う〜‥ひっく」
:09/05/23 22:43
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#615 [七瀬]
下にいる姫を見て、
俺はぎょっとした。
『ごっごめん。
いやだった!?』
「違うっ!違うよ、ばか!」
そうやって、
俺の胸を叩く姫に、よりいっそ、戸惑う。
「幸せなの‥」
涙で、ぐちゃぐちゃになった顔を擦る姫。
:09/05/23 22:47
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#616 [七瀬]
『‥へ?』
「わたし‥ずっと雷と繋がりたいって思ってた。」
しぼりだすような
細い声。
「それが叶って‥うれしくって‥‥」
それまで、言うと
俺は姫にやさしくキスを落とした。
:09/05/23 22:51
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#617 [七瀬]
姫と俺はまたも、同じ気持ちだったんだ。
涙を拭うと、手が温かい。
『俺も、ずっとそう思ってた‥』
ううん。
手だけじゃない。
姫と触れたところ、
すべてが温かい。
:09/05/23 22:54
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#618 [七瀬]
「雷は、そういうこと年中考えてんじゃないの?」
『‥ははっ‥ほんとひどい‥』
強いと思えば、弱い。
「おーしおきー」
そのくせ強がり。
「らいー、好きだよー」
だから、
すぐに壊れちゃう。
:09/05/23 22:59
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#619 [七瀬]
『俺も好きだよー、悪魔さん』
「ひどーい。」
だから、
俺が守ってあげる。
『俺からのお仕置きね。』
「姫にお仕置きなんて、100万年早いからっ!」
:09/05/23 23:03
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#620 [七瀬]
『‥ははは』
「‥ふふふ」
だから、ずっと笑ってて。
俺のお姫さま。
:09/05/23 23:04
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