悪 魔 の 誕 生 日
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#612 [七瀬]
 
 
「ごめんごめん。
決して、笑ってるわけじゃ‥‥ぷぷっ」


‥笑ってんじゃん。


ほんと腹立って、
意地張って。

でも、なにも言えない。


だって、
姫の言うとおりだし。
 

⏰:09/05/23 22:36 📱:N703iD 🆔:NCXHFJfw


#613 [七瀬]
 
 
「らい‥」

姫が呼ぶ。


でも、変な意地を張ってた俺は、まだ動かない。

いや、緊張してて、
動けなかったのかも。



「こっち、来て?」

震えている声が、
俺の胸をいっぱいにさせた。

⏰:09/05/23 22:37 📱:N703iD 🆔:NCXHFJfw


#614 [七瀬]
 
 
『ひめ‥』


そして、


その茶色い瞳が

火照った肌が

赤い唇が


すべてが、俺を満たす。


「ぐずっ‥う〜‥ひっく」
 

⏰:09/05/23 22:43 📱:N703iD 🆔:NCXHFJfw


#615 [七瀬]
 
下にいる姫を見て、
俺はぎょっとした。


『ごっごめん。
いやだった!?』

「違うっ!違うよ、ばか!」


そうやって、
俺の胸を叩く姫に、よりいっそ、戸惑う。


「幸せなの‥」
 
涙で、ぐちゃぐちゃになった顔を擦る姫。

⏰:09/05/23 22:47 📱:N703iD 🆔:NCXHFJfw


#616 [七瀬]
 
 
『‥へ?』

「わたし‥ずっと雷と繋がりたいって思ってた。」

しぼりだすような
細い声。


「それが叶って‥うれしくって‥‥」

それまで、言うと
俺は姫にやさしくキスを落とした。
 

⏰:09/05/23 22:51 📱:N703iD 🆔:NCXHFJfw


#617 [七瀬]
 
姫と俺はまたも、同じ気持ちだったんだ。


涙を拭うと、手が温かい。



『俺も、ずっとそう思ってた‥』


ううん。
手だけじゃない。


姫と触れたところ、
すべてが温かい。

⏰:09/05/23 22:54 📱:N703iD 🆔:NCXHFJfw


#618 [七瀬]
 
 
「雷は、そういうこと年中考えてんじゃないの?」

『‥ははっ‥ほんとひどい‥』

強いと思えば、弱い。


「おーしおきー」

そのくせ強がり。


「らいー、好きだよー」

だから、
すぐに壊れちゃう。

⏰:09/05/23 22:59 📱:N703iD 🆔:NCXHFJfw


#619 [七瀬]
 
 
『俺も好きだよー、悪魔さん』

「ひどーい。」


だから、
俺が守ってあげる。


『俺からのお仕置きね。』

「姫にお仕置きなんて、100万年早いからっ!」
 

⏰:09/05/23 23:03 📱:N703iD 🆔:NCXHFJfw


#620 [七瀬]
 
 
『‥ははは』

「‥ふふふ」




だから、ずっと笑ってて。

俺のお姫さま。
 
 
 
 

⏰:09/05/23 23:04 📱:N703iD 🆔:NCXHFJfw


#621 [七瀬]
 
「えいっ!」

『いたっ!
なにすんの〜、ひめ〜!』


「だーかーら!」


でも、たまには

「姫にお仕置きなんて、雷には一生かかっても、無理なんだってば!!」


そういう、
悪魔な笑顔もいいかも。
 

⏰:09/05/23 23:07 📱:N703iD 🆔:NCXHFJfw


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