悪 魔 の 誕 生 日
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#81 [七瀬]
 
『分かんね。
周りが勝手にそう呼ぶだけ。

ただ、これだけは分かる』


「なになに?」

身を乗り出す彼女。


『“悪魔”ってゆーのは
毎日が誕生日なんだぜ。』

ニヤッと笑って言った。

⏰:09/04/14 18:37 📱:N703iD 🆔:iZekniZY


#82 [七瀬]
 
きょとんとする彼女。


「そう。
それは面白いわね。」

…が、すぐに
俺に負けないくらいの
意地悪な笑みを浮かべた。


「じゃあ今度、
誕生日プレゼントを持って来なきゃ。」
 
 
挑むような挑発的な態度は俺のハートに火を付けた。

⏰:09/04/14 18:42 📱:N703iD 🆔:iZekniZY


#83 [七瀬]
 
…っても
悪魔にハートもくそもねぇか。

『じゃあ俺も、
お姫さまに、お返しに
誕生日プレゼントを渡さなくっちゃな。』

目をジッと見て言った。


「それは、ありがたいことだわ。

けど残念ね。
私は悪魔さんとは違って、誕生日は年に一回しかないの。」

⏰:09/04/14 18:46 📱:N703iD 🆔:iZekniZY


#84 [七瀬]
 
そうやって肩をくすめる。


『そうだな。
じゃあ、姫の誕生日に渡すとするか。

いつなんだよ、誕生日。』


「さあ、いつでしょう。」

わざとらしい目付き。


『教えてくれよ。
でなきゃ、プレゼントをいつ渡せばいいのか分からない。』

⏰:09/04/14 18:50 📱:N703iD 🆔:iZekniZY


#85 [七瀬]
 
 訂正

そうやって肩をくすめる×

そうやって肩をすくめる〇 

⏰:09/04/14 18:52 📱:N703iD 🆔:iZekniZY


#86 [七瀬]
 
「あら、悪魔なのに分からないの?」


ジラすなあ。
もどかしくて仕方ない。

そんな俺の様子を
この女は楽しんでるみたいだ。


『悪魔だって、分からないことの1つや2つあるだろ。


頼むよ、姫。』
 

⏰:09/04/14 18:56 📱:N703iD 🆔:iZekniZY


#87 [七瀬]
 
「しょうがないわね。」

手を合わしてる俺は
顔を上げた。



「2月24日。」


『うっそ!
俺と同じじゃん!!』

って、いつもみたいに
決まり文句を言った…


はずだった。

⏰:09/04/14 18:59 📱:N703iD 🆔:iZekniZY


#88 [七瀬]
 
 
ただ


“いつも”と違ったのは



俺の反応。


目は見開き、
口は開いたまま、
すっとんきょうな声…
 
 
 
いつものわざとらしい
演技は微塵も無かった。

⏰:09/04/14 19:03 📱:N703iD 🆔:iZekniZY


#89 [七瀬]
 
 
「あら、本当?
悪魔と同じ誕生日だなんてなんだか気が引けるわ。」

そうやって、
窓の外を見た彼女。


日はとっくに沈んでいて
キラキラとイルミネーションが美しかった。


『……』

俺はなにも言えないでいる。

⏰:09/04/14 19:06 📱:N703iD 🆔:iZekniZY


#90 [七瀬]
 
 
時折、少しウェーブがかかった長くて細い髪を掻き分ける彼女の姿が

観覧車越しに見える町並みより、美しかったのは
確か。



いつのまにか
観覧車は天辺まで来ていた。
 
 

⏰:09/04/14 19:10 📱:N703iD 🆔:iZekniZY


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