悪 魔 の 誕 生 日
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#211 [七瀬]
そう安価に考えていた。
…が悪魔は
どうやら違ったみたい。
学校を出ると日はまだ沈んではなかったが、
グラウンドには、いつも練習している野球部に続いて、どの部活もいないことから寂しく感じた。
さっ、俺も早く帰るか。
:09/04/22 22:30
:N703iD
:Di.X6F5w
#212 [七瀬]
校門へ近づいて行くと
小さな影が見えた。
夕焼けに照らされているものの、その光が逆光して
よく見えない。
目を凝らす。
すると、そこには
俺のお姫さまが。
俺の方に体を向けているがこの光のせいで
顔が全く見えない。
:09/04/22 22:51
:N703iD
:Di.X6F5w
#213 [七瀬]
『…姫?』
小さな影へと近づいてく。
が、まだ見えない。
『ね、姫ー??』
1メートルほどの距離になって、ようやく見えた。
姫の険しい顔つき。
「さあ、しましょ。」
:09/04/22 22:54
:N703iD
:Di.X6F5w
#214 [七瀬]
『えっ、なんか言った?』
真姫の顔を見ようと集中していた俺は、よく聞こえなかった。
「だから」
うんざりしたような声。
少し間が空き
「勉強…しましょ。」
形の良い口が動いた。
:09/04/23 07:03
:N703iD
:OajgYCGY
#215 [七瀬]
今度は聞こえた。
ちゃんと聞こえましたよ、はい。
ベンキョウ?
聞き間違えじゃない…
はず。
でもいっそのこと
聞き間違えであってほしいかも。
「…留年しないようにね。」
:09/04/23 07:07
:N703iD
:OajgYCGY
#216 [七瀬]
にっこりと言う真姫に
少し覚悟を決めた瞬間。
『いや…でも、でもね。』
こんなこと言ったって、
姫の考えが変わるはずないと、
この一週間でよーく学んだはずなのに、
『俺、“これから”頑張るから、なんとか留年は免れそう…』
やたらと
“これから”を強調した。
:09/04/23 07:11
:N703iD
:OajgYCGY
#217 [七瀬]
「はあ…あなた、なに言ってるのかしら。」
が、俺の予想通り、
姫のため息混じりの声に
遮られた。
『なにって…』
「姫が言ってるのはね。」
神妙な面持ちの姫。
俺の心臓は加速してゆく。嫌な予感と共に。
:09/04/23 07:16
:N703iD
:OajgYCGY
#218 [七瀬]
「一番になるのよ。」
は…?
「この学校で一番の成績を取るの。」
なんか…
『話が飛躍してない!?』
俺が驚くのも無理はない。
:09/04/24 04:30
:N703iD
:6YI0Zqac
#219 [七瀬]
「ん〜、そうねぇ。」
珍しく頭を抱えた姫。
俺は
一番なんて望んでない。
ただ留年さえしなければ、満足なんだ。
『さっき姫も
“留年しないようにね”
って言ってたじゃん!?』
俺の言葉に姫は唸る。
:09/04/24 04:34
:N703iD
:6YI0Zqac
#220 [七瀬]
でも、すぐに笑って
「姫はね、一番が好きなの」
首を傾げた。
「姫ね〜、
昔から勉強もスポーツも
なーんでも一番じゃなきゃ嫌だったのよ。」
いやいや、
そんなの知らねぇし!
「小学生の時、かけっこでどーしても勝てない子がいて…」
:09/04/24 04:40
:N703iD
:6YI0Zqac
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