虹色のオセロ
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#229 [ゆーちん]
栄之助は『ご苦労』と笑ってたけど、ちょっとせつなげな顔をした。
私に家庭事情を知られたから?
それとも家庭事情を思い出したから?
どっちにしろ、あんまり知られたくないし思い出したくない家庭環境なんだ。
:09/04/30 14:12 :SH901iC :Tn1TeGpw
#230 [ゆーちん]
母親は私と同じ名前でナナミさんと言って、栄之助を生んですぐに亡くなったらしい。
だから母親欄には死去みたいな事書いてあった。
本当なんだ、って思った。
:09/04/30 14:14 :SH901iC :Tn1TeGpw
#231 [ゆーちん]
父親はちゃんと働いてて、一緒に暮らしてるけど小さい時からあんまり構ってもらってないっぽい。
蕾夢みたいな。
父親の職業欄には会社経営と書かれていた。
社長とか、そうゆうのだろう。
:09/04/30 14:15 :SH901iC :Tn1TeGpw
#232 [ゆーちん]
なら話は大体わかる。
金はあるけど愛情はない家庭で育ったんだ。
ママ、ママと執着すんのも母親の愛情を知らないから。
ずっと我慢してたのかな。
母親がいなかった寂しさ、父親に構ってもらえない苦しさ。
:09/04/30 14:16 :SH901iC :Tn1TeGpw
#233 [ゆーちん]
そんな事考えてると、やっぱり仁士の時みたく同情心が沸いて来た。
最近、流されてないか私。
「仁士も大変だよな。遊びたい盛りなのに弟の面倒見なきゃなんて。」
「栄之助は、彼女いるの?」
:09/04/30 14:17 :SH901iC :Tn1TeGpw
#234 [ゆーちん]
「うん」
「いるのに、こんな事してていいの?」
こんな事とは…おっぱい触る事。
許す私もどうなのって感じ。
「ママはママだから。」
「キスや胸なんて彼女いるんだったら私必要ないじゃん。ただ名前が一緒なだけで、私じゃなくても別に…んっ。」
:09/04/30 14:17 :SH901iC :Tn1TeGpw
#235 [ゆーちん]
舐めんのは反則っしょ、栄之助さん。
「彼女なんて言ってもパンツ降ろして挿入。あんあん言って、はいおしまい。キスもしない。おっぱいも触んない。俺とヤリたいだけなんだよ、その彼女ってのは。」
:09/04/30 14:18 :SH901iC :Tn1TeGpw
#236 [ゆーちん]
つーか乳首を口に入れながら喋んじゃねーよ。
感じんだろうが、バカ!
「何で付き合ってんの?好きなわけ?」
「好きじゃない。あいつとのSEXも好きじゃない。」
「じゃあ別れちゃえば?」
「別れても一緒だよ。また次の彼女作って堂々巡りだから、俺。」
:09/04/30 14:22 :SH901iC :Tn1TeGpw
#237 [ゆーちん]
可哀相な奴。
本当最近、同情ばっか。
「惨めなだけだよ、栄之助。」
「そんな風に言ってくれんの、ママだけだな。ありがと。」
同情以外の物はない。
友情でもなければ愛情でもない。
:09/04/30 14:22 :SH901iC :Tn1TeGpw
#238 [ゆーちん]
そんな私にキスをして、そのあと満足そうな笑顔になる栄之助に、なんだか申し訳なくなってきた。
そんな夏の夜。
もうすぐ夏休みが終わっちゃう。
:09/04/30 14:23 :SH901iC :Tn1TeGpw
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