虹色のオセロ
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#282 [ゆーちん]
「すきあり。」
「うぉっ!」
「こらっ、シーッ!」
「あっ…」
栄之助、いちいちうるさい。
静かにしろって言ってんのに、私が攻めるたびに声出してんの、
「静かにオセロなんて俺向きじゃないな。」
「じゃあ読書でもする?」
「もっと俺向きじゃない。」
「じゃあ何すんのよぉ〜もう。」
「静かに楽しめる事?あるじゃん1つだけ」
:09/05/02 13:15 :SH901iC :3DTT7hOM
#283 [ゆーちん]
うっわー、不適な笑み。
「どうせ変な事でも考え‥」
ほら、やっぱり。
こんな事だろうと思った。
「…っ、ちょっと。仁士に見られたらどうすんの。」
「静かにしてれば起きないよ」
:09/05/02 13:16 :SH901iC :3DTT7hOM
#284 [ゆーちん]
前に一度、仁士にはキスシーン見られてるから大変な事じゃないけど…
また火ついちゃうじゃん。
久しぶりのキスに、なぜか胸がギュッてなった。
今まで何の感情もなかったキスなのに。
:09/05/02 13:17 :SH901iC :3DTT7hOM
#285 [ゆーちん]
「…っ…こら、舌。」
「もういいじゃん、舌ぐらい。」
ダメ。
興奮しちゃうから、私。
「理性ぶち壊れるよ?」
「俺が?それともママが?」
いたずら少年みたいな笑顔に、私がって言えるわけもなく、あんたがって答えておいた。
:09/05/02 13:18 :SH901iC :3DTT7hOM
#286 [ゆーちん]
「しちゃうかも。今フリーだから余計に。」
「だったら尚更ダメ。」冷静なフリして、頭の中はぐちゃぐちゃだった。
そんなガキに欲情しなくても、いざとなったら彼氏できるわよ!っていう天使。
ガキだろうが何だろうが舌ぐらいいいじゃん、っていう悪魔。
:09/05/02 13:19 :SH901iC :3DTT7hOM
#287 [ゆーちん]
「ママ?どうしたの、難しい顔して。」
バカ猿だけど、よく見りゃ可愛い顔してんだよね。
化粧したら私より女の子っぽくなるんじゃない?って感じ。
「どっちの意見も正しいっつうか。」
「何の話し?」
栄之助は眉を下げて笑った。
:09/05/02 13:20 :SH901iC :3DTT7hOM
#288 [ゆーちん]
「今まで適当に生きて来たんだから、こんなとこで真面目にならなくていっか」
「だから、何の話し?」
「悪魔が勝ったっていう話し。」
「頭おかしくなった?」
「栄之助のせいでね。」
訳もわからず笑ってくれた栄之助は、私にまたキスをする。
:09/05/02 13:22 :SH901iC :3DTT7hOM
#289 [ゆーちん]
初めて絡み合わせた舌と舌。
認めたくないけど栄之助はキスが上手い。
息や声が漏れないように気を付けないと、クラス委員が起きちゃうからね。
:09/05/02 13:23 :SH901iC :3DTT7hOM
#290 [ゆーちん]
次第に栄之助の手は私の上半身で動き回り、彼の舌は私の胸で暴れていた。
くっそー!
仁士、邪魔だよ!
声我慢すんの面倒!
そんなに声出すタイプじゃないけど、栄之助が上手すぎんの。
出したくなくても出ちゃうし。
この子本当に17才?
:09/05/02 13:25 :SH901iC :3DTT7hOM
#291 [ゆーちん]
やばい…。
栄之助が暴走し始めた。
ジャージのズボンを脱がそうとする。
「栄之助…」
「…」
無視ですか?
さすがに下はダメ。
栄之助の手を掴み、拒んでみせた。
「仁士いる。」
「仁士がいなきゃいいの?」
可愛い顔して、そんな質問すんな猿!
:09/05/02 13:25 :SH901iC :3DTT7hOM
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