虹色のオセロ
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#311 [ゆーちん]
一応教室だからって、優等生キャラになってる。
小声だから誰も聞いてないと思うけど、ちゃんと敬語なんだよね。
でも私は、なぜか仁士や栄之助と話すと化けの皮が剥がれてしまう。
「準備終わったらすぐに迎え行きますから。」
:09/05/03 12:13
:SH901iC
:Inb4E6U6
#312 [ゆーちん]
「…本当に?絶対迎え来てよ?」
「はい!」
「仕方なくだからね?」
「わかってます。感謝してます。ありがとう先生」
:09/05/03 12:14
:SH901iC
:Inb4E6U6
#313 [ゆーちん]
本当に仕方なくだから。
同情してるからってのも理由だけど、蕾夢嫌いじゃないしね。
仁士を助けて、私になにか得があるってわけじゃないけど…悔しながら瀬川兄弟は放っておけなかったりする。
:09/05/03 12:16
:SH901iC
:Inb4E6U6
#314 [ゆーちん]
「じゃあ先生が帰る時に一旦僕も準備から抜けます。で、先生んちに行きますから、帰る時に一言かけて下さいね。」
「はいはい、わかったよ。」
「ありがとうございます。」
渋々だよ、渋々。
:09/05/03 12:16
:SH901iC
:Inb4E6U6
#315 [ゆーちん]
「仁士、ママと話し終わった?」
栄之助だ。
「おう。」
「んじゃ借りるね。ママちょっと来て。」
栄之助に強引と連れて行かれた、お化け屋敷の内部。
:09/05/03 12:17
:SH901iC
:Inb4E6U6
#316 [ゆーちん]
「何?」
「今からリハーサル。」
「それが何?」
すると、教室内が真っ暗になった。
カーテンの隙間からも太陽が入ってこないように、黒のシートで埋め尽くされている窓。
だから本当に真っ暗。
:09/05/03 12:18
:SH901iC
:Inb4E6U6
#317 [ゆーちん]
栄之助のやりたい事、わかった。
「ママ…」
キスだ。
こんな真っ暗なのに、私の唇を見事当てて、強く押しつける栄之助。
「…っ、教室だよ?いつ明るくなるかわかんないのに、ダメ。」
:09/05/03 12:19
:SH901iC
:Inb4E6U6
#318 [ゆーちん]
小声すぎて栄之助が聞き取れたかわかんない。
「大丈夫だよ。」
聞こえた?
何が大丈夫なの。
幸い、周りに誰もいなかったけどリハーサルでしょ?
誰かが歩いて来たらどうすんのー!
:09/05/03 12:20
:SH901iC
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#319 [ゆーちん]
私の不安を余所に、栄之助のキスは止まらなかった。
舌だって暴走しすぎ。
やめて欲しい。
体が疼いてしまうから。
「きゃー!」
近くで聞こえた悲鳴に思わずキスを止めた。
見られたかと思った。
「リハーサルだってば。女子が試しに歩いてんの。」
「だったらここにも来るんじゃないの?見つかるよ。」
:09/05/03 12:21
:SH901iC
:Inb4E6U6
#320 [ゆーちん]
「来たらやめる。だからそれまで…」
こんなスリルは望んでないよぉー。
いつ来るかわかんないのに、気が気じゃない。
だったら本気で拒めばいいのに、ちゃっかりとキスを楽しんでるっていうのは…私はきっと栄之助のキスがすきだから。
LOVEじゃなく、LIKEとして。
:09/05/03 12:22
:SH901iC
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