虹色のオセロ
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#322 [ゆーちん]
よっしゃーっ!
ほずみん、たまにはいい事言う〜。
つーか私、体調不良なんて言ったけ?
まあ何にせよ、帰らせてもらいまーす。
お言葉に甘えます、と保泉にニッコリ微笑んで、2Cの奴らにも頑張ってねと笑っとく。
「ななみん、また明日!」
「ななみんバイバーイ。」
:09/05/03 13:05 :SH901iC :Inb4E6U6
#323 [ゆーちん]
クラスが私にさよならの言葉をかけていると、委員長がみんなに言った。
「みんなごめん。俺も帰るわ。でもすぐにまた戻って来る!ちょっと外せない用があってさ。悪いな。」
仁士はよほど信頼されてるのか好かれているのか、みんなから笑顔でお許しをもらっていた。
:09/05/03 13:07 :SH901iC :Inb4E6U6
#324 [ゆーちん]
副担任とクラス委員が一緒に教室を出る。
全く違和感のない風景に、誰も疑問を抱かない。
たった一人、栄之助以外は。
:09/05/03 13:07 :SH901iC :Inb4E6U6
#325 [ゆーちん]
「そんじゃあとで。」
「あいよ。」
仁士は走りながら先に行ってしまった。
私は走る必要もないので、ゆっくり歩きながら仁士の背中を見送る。
校門を出ようとしたとき、やっぱり追いかけて来た猿に呼び止められた。
:09/05/03 13:10 :SH901iC :Inb4E6U6
#326 [ゆーちん]
「ママ。」
「ん?」
「仁士とどっか行くの?」
「ううん。仁士もう帰ったよ。」
「あれ?何だ…勘違い。」
後でまた会うけどね。
:09/05/03 13:11 :SH901iC :Inb4E6U6
#327 [ゆーちん]
「どしたの。」
「一緒に帰るから、ヤキモチ妬いてぶっ飛んできちゃった。」
「マザコンね。じゃあまた明日。準備頑張って。」
「うん、バイバイ。」
「バイバイ。」
:09/05/03 13:11 :SH901iC :Inb4E6U6
#328 [ゆーちん]
すんなり教室に帰ってく栄之助。
キスしないんだぁって残念に思っちゃった私は重症?
…重症だよねぇ。
はぁ…どうしちゃったんだ自分。
:09/05/03 13:18 :SH901iC :Inb4E6U6
#329 [ゆーちん]
「こんにちは!」
「こんにちは。蕾夢、久しぶり。お姉ちゃんの事覚えてる?」
「うーん、わちゅれた。」
わちゅれた、とか…可愛すぎだから許す。
「ななみちゃんだよ。」
仁士に教えてもらった蕾夢は『ななみちゃん!』と笑ってくれた。
「思い出してくれた?」
:09/05/03 13:19 :SH901iC :Inb4E6U6
#330 [ゆーちん]
「にいにのおともらち。」
「うん、そう!覚えててくれたんだぁ。蕾夢大好き〜。」
って、抱きつこうと思ったけどチビはすばしっこい。
「わんちゃあん!」
私スルーして、レオのとこ行っちゃったし。
:09/05/03 13:21 :SH901iC :Inb4E6U6
#331 [ゆーちん]
「むっなしい、広げた手。仁士入る?」
両手広げて蕾夢抱き締める準備満タンな姿がだっさい私。
「絶対いや。」
「あっそ。」
自分から手を降ろすと、これまた尚更情けない。
:09/05/03 13:22 :SH901iC :Inb4E6U6
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