虹色のオセロ
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#402 [ゆーちん]
「何時から?」
「午後から。時間はまだわかんない。」
「そ。まぁ頑張ってよ。」
「うん。」
キスは栄之助の腕の中でした。
:09/05/04 12:07 :SH901iC :RBZ4yaF.
#403 [ゆーちん]
応援キスは、どんどん熱くなり、いつもながらの舌がグイグイと入って来る。
私はその舌を受け入れるだけ。
応えたりはしない。
栄之助の手は私の胸に。
お決まりパターンなんだけど、なぜか栄之助にされると新鮮な気持ちで溢れ返っちゃうんだよね。
:09/05/04 12:09 :SH901iC :RBZ4yaF.
#404 [ゆーちん]
ボタンを外し、まさにブラジャーも脱がされるって時だった。
「もうペチャパイは見たくないから、そこまでね。」
栄之助の手は止まり、口から舌が抜かれて唇も離れた。
「あれ…仁士どしたの?」
不思議そうな栄之助に、仁士は答えた。
:09/05/04 12:10 :SH901iC :RBZ4yaF.
#405 [ゆーちん]
「お前のママに頼まれたの。」
仁士はベンチの上に、財布とビニール袋を置いた。
中身は見なくてもわかる。
たこ焼き、焼きそば、林檎飴、それからたい焼き。
:09/05/04 12:11 :SH901iC :RBZ4yaF.
#406 [ゆーちん]
「ありがと。随分時間かかったね。」
「写真撮ってって頼まれたり、逆ナンされたり、俺もいろいろ大変なの。」
「あっそ。ありがとうね、委員長。」
「どういたしまして、先生。」
:09/05/04 12:12 :SH901iC :RBZ4yaF.
#407 [ゆーちん]
仁士に買ってきてもらったものを3人で食べながら、私と栄之助vs仁士のオセロをして過ごした。
仁士はさすが仁士であって、私と栄之助より一枚も二枚も上手でこてんぱんにやられた事は、文化祭での唯一の心残りだった。
:09/05/04 12:12 :SH901iC :RBZ4yaF.
#408 [ゆーちん]
放課後にバンド練習はしないのかを聞くと、しないと言った。
前日にまで練習するほど俺らは追い込まれてないから、って。
へぇ〜、カッコイイじゃん?
「バンド名は?」
「カレーライスマン。」
「は?」
「俺らみんなカレーライス大好きだから、カレーパンマン文字ってカレーライスマン。」
バンド名はダサすぎだけど、とりあえず頑張れカレーライスマン。
:09/05/04 12:13 :SH901iC :RBZ4yaF.
#409 [ゆーちん]
「続きまして2年C組のみなさんです。内容はバンドで、バンド名はカレーライスマンだそうです。ユニークなバンド名ですね!それでは盛り上げていただきましょう、カレーライスマン!」
司会の紹介と共にカレーライスマンが登場。
:09/05/04 12:19 :SH901iC :RBZ4yaF.
#410 [ゆーちん]
文化祭2日目。
場内は黄色い声に包まれた。
そりゃそうだ。
世間一般でいう男前2人がツインボーカルのバンドなんだから。
「カレーライスマンでーす。カッコイイバンド名で、みんな驚いてるでしょ?」
栄之助の問いかけに、今度は笑い声が響いた。
:09/05/04 12:19 :SH901iC :RBZ4yaF.
#411 [ゆーちん]
「まぁバンド名は適当なんだけど、曲のほうはマジなんで。それじゃあ聞いて下さい。」
仁士の発言で、今度は拍手が飛びかった。
ドラマーがカウントを取り、4のあとに演奏が始まった。
ノれる曲だった。
栄之助は煽るのが上手く、場内は一気に盛り上がった。
盛り上げ上手とは、このことだ。
:09/05/04 12:21 :SH901iC :RBZ4yaF.
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