虹色のオセロ
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#78 [ゆーちん]
私は小さい時、よくお母さんとオセロゲームをして遊んだ。
私が勝つまでお母さんは相手してくれた。
どうってことない幼い記憶だけど、栄之助とオセロしてあげたいって思った私…
これって母性本能ってやつなのかなぁ。
んー…違うか。
:09/04/26 12:55
:SH901iC
:FFIr2eIk
#79 [ゆーちん]
何にせよ久しぶりにオセロがやりたくなったのも一理あるし?
言っとくけど私、強いよ〜。
「はい、ママの負け。」
「…」
あっれー?
腕落ちたかな。
:09/04/26 12:56
:SH901iC
:FFIr2eIk
#80 [ゆーちん]
「もう一回!」
「負けず嫌いだね。もう3回目だよ?」
「いいの、はい4回戦するよ。」
「その前に俺ボール遊びしてこなきゃ。」
「あぁ…そうだっけ。そんじゃあここで待ってるから試合終わったら来てよ。」
:09/04/26 12:57
:SH901iC
:FFIr2eIk
#81 [ゆーちん]
「えぇ?俺のカッコイイ姿見に来ないの?」
「行かなーい。」
「応援してくんないの?」
「しなーい。」
「もうっ、ママ嫌い。行ってきます。」
ふて腐れながら更衣室を出て行く栄之助を、私はニンマリ笑顔で見送った。
:09/04/26 12:57
:SH901iC
:FFIr2eIk
#82 [ゆーちん]
待ってる間、私は眠っていたらしい。
外は天気がよくて、太陽の温もりが更衣室に注ぎ込む。
心地よくて、ついつい居眠りしていたみたい。
:09/04/26 12:59
:SH901iC
:FFIr2eIk
#83 [ゆーちん]
ふと目が覚めた時、オセロボードの上にメモが置いてある事に気付いた。
【起こしても起きないママきらい。息子は今から決勝戦です】
栄之助…ちゃっかり決勝まで進んだんだ。
つーか私そんなに爆睡してたのか。
:09/04/26 12:59
:SH901iC
:FFIr2eIk
#84 [ゆーちん]
おかげで気持ち良かった〜。
学校で昼寝って何でかわかんないんだけど気持ちいいんだよね。
私は欠伸をしながら体育館に向かった。
…あれ?
ママ、ナイスタイミングかも?
:09/04/26 13:00
:SH901iC
:FFIr2eIk
#85 [ゆーちん]
「栄之助!」
「あいよっ。」
高く上げられたトスを軽々しく、相手コートに打ち込む栄之助の姿。
自画自賛するはずだ。
カッコイイじゃん。
ガキのくせになかなかやるねぇ〜。
:09/04/26 13:01
:SH901iC
:FFIr2eIk
#86 [ゆーちん]
と、相手チームを見ると…金髪頭発見。
チャラ男の栄之助よりも明るい髪ってどうなのよ、クラス委員長さん。
「仁士、打て!」
「ん。」
スポーツ万能の金髪王子はアタックを決め、チームメイトと笑顔のハイタッチ。
:09/04/26 13:01
:SH901iC
:FFIr2eIk
#87 [ゆーちん]
こいつもなかなかカッコイイじゃん。
私、カッコイイガキんちょに目ぇ付けられちゃった感じ?
でも、だからって何かが変わる訳もなくこれからも退屈な毎日を過ごすんだろうなって、この頃は思ってた。
:09/04/26 13:02
:SH901iC
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