虹色のオセロ
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#81 [ゆーちん]
「えぇ?俺のカッコイイ姿見に来ないの?」
「行かなーい。」
「応援してくんないの?」
「しなーい。」
「もうっ、ママ嫌い。行ってきます。」
ふて腐れながら更衣室を出て行く栄之助を、私はニンマリ笑顔で見送った。
:09/04/26 12:57
:SH901iC
:FFIr2eIk
#82 [ゆーちん]
待ってる間、私は眠っていたらしい。
外は天気がよくて、太陽の温もりが更衣室に注ぎ込む。
心地よくて、ついつい居眠りしていたみたい。
:09/04/26 12:59
:SH901iC
:FFIr2eIk
#83 [ゆーちん]
ふと目が覚めた時、オセロボードの上にメモが置いてある事に気付いた。
【起こしても起きないママきらい。息子は今から決勝戦です】
栄之助…ちゃっかり決勝まで進んだんだ。
つーか私そんなに爆睡してたのか。
:09/04/26 12:59
:SH901iC
:FFIr2eIk
#84 [ゆーちん]
おかげで気持ち良かった〜。
学校で昼寝って何でかわかんないんだけど気持ちいいんだよね。
私は欠伸をしながら体育館に向かった。
…あれ?
ママ、ナイスタイミングかも?
:09/04/26 13:00
:SH901iC
:FFIr2eIk
#85 [ゆーちん]
「栄之助!」
「あいよっ。」
高く上げられたトスを軽々しく、相手コートに打ち込む栄之助の姿。
自画自賛するはずだ。
カッコイイじゃん。
ガキのくせになかなかやるねぇ〜。
:09/04/26 13:01
:SH901iC
:FFIr2eIk
#86 [ゆーちん]
と、相手チームを見ると…金髪頭発見。
チャラ男の栄之助よりも明るい髪ってどうなのよ、クラス委員長さん。
「仁士、打て!」
「ん。」
スポーツ万能の金髪王子はアタックを決め、チームメイトと笑顔のハイタッチ。
:09/04/26 13:01
:SH901iC
:FFIr2eIk
#87 [ゆーちん]
こいつもなかなかカッコイイじゃん。
私、カッコイイガキんちょに目ぇ付けられちゃった感じ?
でも、だからって何かが変わる訳もなくこれからも退屈な毎日を過ごすんだろうなって、この頃は思ってた。
:09/04/26 13:02
:SH901iC
:FFIr2eIk
#88 [ゆーちん]
「んあ〜。」
「ほら、栄之助。ダラダラしないで!」
「だってさ、まさか負けるなんて思わなかったんだもぉん。」
「てゆーか何で2C同士で争ってたの?」
「…ママ本当に教師?各クラス3チームほど作って、それで戦うの。だから同じクラスだろうが違うクラスだろうが、チームが違えば敵なわけ。わかった?」
:09/04/26 13:03
:SH901iC
:FFIr2eIk
#89 [ゆーちん]
放課後、拍子ぬけしている栄之助は更衣室でダラダラと椅子にねっころがっていた。
「んー…わかるようで、わかんない。」
「はぁ〜。ショックぅ。」
「別に賞金や賞品が出る訳じゃないんだし、もういいじゃん。」
:09/04/26 13:05
:SH901iC
:FFIr2eIk
#90 [ゆーちん]
「勝たなきゃ意味ないのぉ。」
「予行練習で優勝してたじゃん。」
「予行練習じゃ嫌!ママ〜、慰めてぇ。」
「無理。ママ眠いから早く帰りたい。だからさっさとこの部屋から出てって。」
:09/04/26 13:05
:SH901iC
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