虹色のオセロ
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#271 [ゆーちん]
秋風はまだまだ暑くて、教室内も暑い。


祭の風も吹き荒れていて、これまた暑さ倍増。


授業も、みんな体育祭や文化祭の事ばっかで私の話し聞いてないし。


別にいいんですけどね。

⏰:09/05/01 11:00 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#272 [ゆーちん]
《Song for MAMA!バンドの練習中だよーん》


家に帰っても栄之助から、こんなメールが頻繁に来るし。


しかも写真付きで。


「写真なんかいらねーよ。それにしても祭一色だ。ねぇ〜レオ。」


そのおかげって言っちゃ何だけど栄之助が家に押し入って来る事も無くなった。

⏰:09/05/01 11:01 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#273 [ゆーちん]
秋夜の風は涼しくて、レオと一緒にベランダに出て夜空を見ながら酒を飲むのが最近の楽しみ。


静かだな、最近この家。

うん、いい事だ。

本来の家だ。


でもたまーに、笑い声が欲しくなる時があるって思っちゃうのは…栄之助や仁士のせいかな。

⏰:09/05/01 11:02 📱:SH901iC 🆔:2a0KglgE


#274 [ゆーちん]
―――


はい、ついに来ましたスペシャルウィーク。


まずは体育祭準備。


「柴田先生はタスキやバトンなどの備品整理お願いします。」


っしゃ!

肉体労働じゃない!

ラッキー!

⏰:09/05/02 13:09 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#275 [ゆーちん]
職員室で、その備品整理とやらを黙々とこなしてやった。


黙々とこなした結果、かなり早く終了。


えー…暇になっちゃった。

他に仕事貰いに行くか。



運動場に出て、学年主任に問い掛けた

⏰:09/05/02 13:09 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#276 [ゆーちん]
「あー、特にない。だから適当に手伝ってあげて。」


なんだソレ。

仕事貰えませんでした。



みんな忙しそうにテキパキ働いてるし、助け求めてるところも特になさそう。



んー、どうしましょ?

⏰:09/05/02 13:10 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#277 [ゆーちん]
「お姉さん、オセロしませんか。」


声をかけて来たのは…


「クラス委員がサボっちゃダメでしょ、仁士さん。」

「だって暑いもーん。俺いなくても変わりないっしょ。」

「こんなクラス委員じゃ、2C優勝は無いね。」

⏰:09/05/02 13:11 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#278 [ゆーちん]
とか何とか言って、仁士と一緒に更衣室に向かった。


「あー、ひんやり。」


仁士はベンチにねっころがった。


「オセロしないの〜?」

「しない。寝る。」

「何だそれ。嘘つきめ。」

「昨日バイト長引いてさ。あんま寝てないんだ。」

⏰:09/05/02 13:11 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#279 [ゆーちん]
「ふーん。」


そんな話をしていたかと思えば、仁士は寝息を立てて眠っていた。


「早っ。のび太くんか。」


寝顔は蕾夢ソックリで、何かちょっと笑えた。


つーか仁士寝ちゃったら私、暇じゃんか。


こんな時にもう一匹の猿が来たらなぁ〜。

⏰:09/05/02 13:12 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


#280 [ゆーちん]
ガチャッ…


「マーマー」


あ、来た。

テレパシー?


「シーッ。」


仁士が眠ってる姿がすぐ目に入ったらしく、栄之助はニコッと笑った。


そして小声で会話する。


「仁士寝てんの?」

「うん。バイトで寝てないみたいで。」

「ふーん。」

「栄之助も寝不足でここ来たの?」

⏰:09/05/02 13:13 📱:SH901iC 🆔:3DTT7hOM


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