虹色のオセロ
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#401 [ゆーちん]
「明日のバンド、ちゃんと聞いてね?」
「んー、忘れてなかったらね。」
「俺と仁士のツインボーカルなんだ。俺はママのために歌うからね!」
恋人とか好きな人にそんな事言われたら嬉しいんだろうけど、栄之助に言われても本当に子供に言われてるようなもんだった。
:09/05/04 12:07
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#402 [ゆーちん]
「何時から?」
「午後から。時間はまだわかんない。」
「そ。まぁ頑張ってよ。」
「うん。」
キスは栄之助の腕の中でした。
:09/05/04 12:07
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#403 [ゆーちん]
応援キスは、どんどん熱くなり、いつもながらの舌がグイグイと入って来る。
私はその舌を受け入れるだけ。
応えたりはしない。
栄之助の手は私の胸に。
お決まりパターンなんだけど、なぜか栄之助にされると新鮮な気持ちで溢れ返っちゃうんだよね。
:09/05/04 12:09
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#404 [ゆーちん]
ボタンを外し、まさにブラジャーも脱がされるって時だった。
「もうペチャパイは見たくないから、そこまでね。」
栄之助の手は止まり、口から舌が抜かれて唇も離れた。
「あれ…仁士どしたの?」
不思議そうな栄之助に、仁士は答えた。
:09/05/04 12:10
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#405 [ゆーちん]
「お前のママに頼まれたの。」
仁士はベンチの上に、財布とビニール袋を置いた。
中身は見なくてもわかる。
たこ焼き、焼きそば、林檎飴、それからたい焼き。
:09/05/04 12:11
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#406 [ゆーちん]
「ありがと。随分時間かかったね。」
「写真撮ってって頼まれたり、逆ナンされたり、俺もいろいろ大変なの。」
「あっそ。ありがとうね、委員長。」
「どういたしまして、先生。」
:09/05/04 12:12
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#407 [ゆーちん]
仁士に買ってきてもらったものを3人で食べながら、私と栄之助vs仁士のオセロをして過ごした。
仁士はさすが仁士であって、私と栄之助より一枚も二枚も上手でこてんぱんにやられた事は、文化祭での唯一の心残りだった。
:09/05/04 12:12
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#408 [ゆーちん]
放課後にバンド練習はしないのかを聞くと、しないと言った。
前日にまで練習するほど俺らは追い込まれてないから、って。
へぇ〜、カッコイイじゃん?
「バンド名は?」
「カレーライスマン。」
「は?」
「俺らみんなカレーライス大好きだから、カレーパンマン文字ってカレーライスマン。」
バンド名はダサすぎだけど、とりあえず頑張れカレーライスマン。
:09/05/04 12:13
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#409 [ゆーちん]
「続きまして2年C組のみなさんです。内容はバンドで、バンド名はカレーライスマンだそうです。ユニークなバンド名ですね!それでは盛り上げていただきましょう、カレーライスマン!」
司会の紹介と共にカレーライスマンが登場。
:09/05/04 12:19
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#410 [ゆーちん]
文化祭2日目。
場内は黄色い声に包まれた。
そりゃそうだ。
世間一般でいう男前2人がツインボーカルのバンドなんだから。
「カレーライスマンでーす。カッコイイバンド名で、みんな驚いてるでしょ?」
栄之助の問いかけに、今度は笑い声が響いた。
:09/05/04 12:19
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#411 [ゆーちん]
「まぁバンド名は適当なんだけど、曲のほうはマジなんで。それじゃあ聞いて下さい。」
仁士の発言で、今度は拍手が飛びかった。
ドラマーがカウントを取り、4のあとに演奏が始まった。
ノれる曲だった。
栄之助は煽るのが上手く、場内は一気に盛り上がった。
盛り上げ上手とは、このことだ。
:09/05/04 12:21
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#412 [ゆーちん]
2曲目はちょっとしっとりしたラブソング。
会場はクールダウンし、みんな聞き入っていた。
3、4曲目はまた盛り上げソング。
忙しい奴らだ、カレーライスマン。
:09/05/04 12:21
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#413 [ゆーちん]
5曲目も明るく元気な歌だった。
それで一回退場したけど、サクラなのか本物なのかわからないけどアンコールの声が湧いたので、アンコールを2曲。
「アンコール、ありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しい。」
ツインボーカルが戻って来ると黄色い声が、また飛びかう。
ドラムやベース、それからギターの奴らがちょっと可哀想だぞ。
まぁ、私には知ったこっちゃないけどね。
:09/05/04 12:22
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#414 [ゆーちん]
「今までの5曲は全部、有名な歌手が歌ってたやつじゃん?それもそれで楽しいんだけど、俺らもちょっとカッコつけたくなっちゃって…なんと、作っちゃいました!」
栄之助の紹介に続き、仁士も場を沸かす。
「作詞作曲カレーライスマンです。曲名はまだ決まってないんですけど、とりあえず聞いてみてください。」
:09/05/04 12:23
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#415 [ゆーちん]
仁士の合図にドラマーがカウントする。
そして優しいメロディーが流れ始めた。
さすが自分たちで作詞作曲しただけある。
栄之助と仁士の声を考えて作られたようなメロディーと歌詞だった。
:09/05/04 12:23
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#416 [ゆーちん]
演奏が終わると、お褒めの言葉がわんさかと飛びかった。
「めちゃくちゃいいじゃーん!」
「売れる売れる〜。」
「着うた欲しいよ!」
当然、気分がよくなるカレーライスマン。
:09/05/04 12:25
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#417 [ゆーちん]
「ありがとう、ありがとう、ありがとうー!」
栄之助のお礼の投げキッスは女子たちに拾われて、最後の曲紹介となった。
「次の曲も作詞作曲カレーライスマンだから。今みたいなバラードじゃなく、アゲアゲな感じだからノリノリで行くよーん!」
:09/05/04 12:26
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#418 [ゆーちん]
最後の最後の曲。
なかなかのカリスマ性があるかもしれない、カレーライスマン。
場内を盛り上げるオリジナル曲は、リズムは凄くよかった。
ただ歌詞に一つ引っ掛かるとこがあったから、あとで仁士か栄之助に聞いてみようと思う。
:09/05/04 12:27
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#419 [ゆーちん]
そんなこんなで文化祭2日目が終わった。
カレーライスマンのおかげで準優勝を貰いました。
優勝は3年生のバンドだった。
カレーライスマンがこのまま練習積み重ねて、来年の文化祭で披露するんだったら、って考えるとちょっとは学校で仕事をし続ける楽しみが出来るかも。
:09/05/04 12:27
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#420 [ゆーちん]
後夜祭は、暗くなった運動場で花火やらフォークダンスをするらしい。
残念ながら、舞台発表を真面目に鑑賞していたせいで体力の限界。
「保泉先生。」
「あぁ、ななみん先生。2C準優勝でしたねぇ!」
テンションの高い担任に、体調が悪いと伝えてやった。
:09/05/04 12:29
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#421 [ゆーちん]
「なら、もう帰った方がいいですね。」
一気にテンションが低くなる保泉。
喜怒哀楽が激しい男ってわかりやすいから、嫌いじゃないよ。
「でもこれから後夜祭が。」
「大丈夫です、後夜祭は生徒が勝手にやってる事ですので。だから何人かの先生はもう帰ってるはずです。」
えぇー…そんなラフでいいの?
:09/05/04 12:30
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#422 [ゆーちん]
「生徒が勝手って言っても一応は監視しておかないといけないんで、若い教師が残るのが暗黙のルールになってるんです。」
「そうなんですか…」
「でもななみん先生、体調悪いんでしたら後の事は気にしないで、本当に帰ってくれてもいいですから。ゆっくり休んでください!」
:09/05/04 12:31
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#423 [ゆーちん]
優しいねー、ほずみんは。
いやらしい目じゃなけりゃ尚更いいのに。
「すみません。ではお言葉に甘えさせてもらいます。」
「明日からまた元気なななみん先生の姿、期待してます。」
「アハッ…それじゃあ、お先に。」
:09/05/04 12:31
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#424 [ゆーちん]
ちょろいなー、保泉。
人を疑う心がないんだな。
おかげで助かった。
レオたん、今帰るよ。
別にたいして体力も使ってないくせに、やけに体がクタクタだった。
だから家に到着してすぐに風呂入って、さっさとベッドに入った。
:09/05/04 12:32
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#425 [ゆーちん]
確かまだ22:00
いくらなんでも寝るの早すぎって感じだけど、なぜか体がダルくって。
生理前なのかな。
「レオ、おやすみ。」
私は簡単に夢へと落ちた。
だけど、静かな部屋に突如と鳴り響くインターホンにすぐ叩き起こされたんだけどね。
:09/05/04 12:33
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#426 [ゆーちん]
無視していたら、電話が鳴った。
仁士、蕾夢、栄之助。
さぁ、どーれだ。
「寝てまーす。」
「起きてんじゃん!開けてよ。」
「やだー。」
私も甘くなったもんだから、いやだって言いながらも結局は迎え入れてやってんの。
:09/05/04 12:34
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#427 [ゆーちん]
「可愛いパジャマ。」
「ルームドレスよ。」
「今日の俺たちかっこよかったっしょ?」
「見てないからわかんなーい。」
「嘘つき。柴田七海の熱視線感じたよぉ。」
:09/05/04 12:34
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#428 [ゆーちん]
ちょっぴり寝ぼけながらしたキス。
栄之助の唇はすでに暴走し始めていた。
ルームドレスの下は、何も無かった。
さすがに、下着をつけていなくて驚いたらしく一瞬手が止まった。
「ノーブラはわかるけど、ノーパンはダメだよ。」
:09/05/04 12:35
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#429 [ゆーちん]
「何で?」
「ママとして見れなくなる。」
「フフッ、何それ。」
「…わかってるくせに。」
「わかんないよ。わかったら、栄之助のママがいなくなるからさぁ。」
「…優しいね。」
:09/05/04 12:36
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#430 [ゆーちん]
気付いてたよ、んなもんとっくに。
ママの役目をもらったし、相手はガキ猿だし、教師だしって事で栄之助の気持ちを知らんぷりしてた。
だけどあんなキスばっかされてたら、誰でも気付くよ。
私を好きなんだよね、ママ変わりじゃなくて…女として。
:09/05/04 12:37
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#431 [ゆーちん]
「ヤッてもいいけどママを失うよ?」
その言葉に、栄之助はマジな顔して考えていた。
しばらくして栄之助は口を開いた。
「ママ、ママ、ママ。」
「何、連呼しなくても聞こえるよ。こんな近いのに。」
「ママを失うのはやだ」
:09/05/04 12:38
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#432 [ゆーちん]
栄之助の選んだ道は正解だと思う。
ヤッちゃったら終わりだもん、うちらの関係ってのは。
「これからもママでいてね。」
「ならママの言う事は、ちゃんと聞きましょう。もう寝んねの時間だから、栄之助も一緒に寝る?」
:09/05/04 12:38
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#433 [ゆーちん]
「もう寝るの?」
「夜更かしはお肌に悪いし。」
これからもママだから、別に何があるってわけじゃない。
ママっていうのも、ただの口実で栄之助は私とキスしたいだけ。
そんなの、わかってる。
私ももういい歳なんだから。
:09/05/04 12:39
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#434 [ゆーちん]
栄之助はただ寂しいだけなんだ。
寂しいから、甘える相手が欲しくって手頃な私に頼んで来ただけ。
だからヤッちゃだめ。
モラルとか将来性とか考えて。
私も昔、バカな事してたけど、痛い目にあったぶん成長してるんだから。
:09/05/04 12:40
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#435 [ゆーちん]
「お風呂は?」
「…まだ。」
「汚い!シャワー浴びてきな。体綺麗にして、ベットインしなさーい。」
「服とかないもん。」
「私の服、入るっしょ。栄之助細いし。丈は無理だけど。戸棚の服、適当に着ていいよ。」
「…ん。」
「じゃあ私は先に寝るー。おやすみ。」
:09/05/04 12:40
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#436 [ゆーちん]
猿がルームドレスだよ?
想像したら笑えるね。
でも想像する元気のない私は、再びレオと眠りについた。
人の気配を感じ、薄ら目を開けた時、栄之助が眠っていたので抱きしめてあげた。
こういうのがママの役目だからさ。
:09/05/04 12:41
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#437 [ゆーちん]
翌朝。
目覚ましアラームが鳴る前に、栄之助の唇で起こされた。
昨日、一線を越えちゃいけない事を遠回しに叱ったはずなのに、どうしてこんなにお盛んなんでしょう。
私だって、色々我慢してんだ。
:09/05/04 12:47
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#438 [ゆーちん]
「栄之助。」
頭を押しやると、素直にどいてくれた。
「おはよう、ママ。」
「おはよう。朝っぱらから甘えたさんだね。」
皮肉たっぷりで言ったつもりなのに、栄之助は笑ってた。
「だって目が覚めたら目の前におっぱいがあんだよ?食い付かずにいれる奴なんていんの?」
:09/05/04 12:47
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#439 [ゆーちん]
「知らないよ。寝込み襲われたから今日の片付けは欠席したいですって保泉に言ったらどうなるかなー。」
「アハハ!ちょっとそれ面白い。」
:09/05/04 12:48
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#440 [ゆーちん]
寝起き早々、胸を舐められるのは嫌だけど、隣に笑顔の奴がいるのは悪くない。
特に、昨日と同じパンツで女物のルームドレスを着こなしてる奴だとね。
「笑ってないで起きて。学校遅刻するよ。」
:09/05/04 12:50
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#441 [ゆーちん]
「休もうよ。」
「ダメ。学校行ってサボるのはバレない限り給料に響かないけど、休んじゃうと給料明細見て泣く羽目になるから。」
「たった1日じゃん。」
「ダメったらダメ。しっかり片付けしなさいよ、渡辺栄之助くん?」
「わかりましたよ、柴田先生っ!」
:09/05/04 12:51
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#442 [ゆーちん]
納得していないバカ猿は、そそくさと支度を始めた。
ルームドレスを脱ぐ前に写真撮っとけばよかったな。
あんな面白いもの、滅多に見れないんじゃない?
:09/05/04 12:52
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#443 [ゆーちん]
10月3日、金曜日。
晴れ。
「うん、片付け日和!」
「片付け日和か?暑いだけじゃん。」
「おぉ、おはよう。委員長。」
登校中、仁士に会った。
:09/05/04 12:52
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#444 [ゆーちん]
「もう10月だってのに、絶対温暖化関係してるね。」
「へぇ、そうなの。」
「教師だろ、あんた。」
仁士は笑った。
「そうだ、カレーライスマンに質問。」
「どうしてネーミングセンス無いの?って質問なら受け付けない」
:09/05/04 12:53
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#445 [ゆーちん]
「歌詞に出てきた、Seven seaが笑ってくれるなら何だって出来る…だっけ?あれ私に向けてのメッセージですかぁ〜?」
「ちょっと歌詞違うけど」
「そう?こんな感じだったよ」
「自惚れすぎじゃ?」
「そりゃ自惚れちゃうよ。7つの海なんて私に向けてとしか考えらんない。」
:09/05/04 12:53
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#446 [ゆーちん]
「あの歌詞は栄之助が考えたんだ。」
「通りで単純なわけだ。」
「でも良かっただろ?」
「…まあまあかな。」
「栄之助に言ってやりなよ。喜ぶぞ」
「ん」
今朝、本当は栄之助にも聞くつもりだったんだけどドタバタしてて忘れちゃってた。
:09/05/04 12:54
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#447 [ゆーちん]
だから今日、学校で会ったら言ってあげよう。
栄之助は仁士みたく、自惚れてるだなんて笑わないだろうから。
:09/05/04 12:55
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#448 [ゆーちん]
「あーぢぃー」
さぁさぁ生徒諸君。
お祭りが終わったからと言ってダラけるな!
片付けろ!
あんたらが騒いで散らかしたんだから片付けんの当たり前でしょ?
「ななみーん、俺もう無理」
「俺もぉ。疲れたー」
はぁ?
甘えてんじゃねぇ!
自分のケツは自分で拭け。
:09/05/04 12:55
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#449 [ゆーちん]
「頑張ろうよー、早く片付けが終わったら早く帰れるんだよ?」
「え、そうなの?」
「マジかよ、知らなかった」
「だから頑張ろう、ね?」
「ななみんが言うなら、しゃーねぇなぁ」
暑いのを我慢して、爽やかな笑顔を浮かべている私だけど、心の中じゃ今すぐ逃げ出したくて仕方ないって言う…。
:09/05/04 12:56
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#450 [ゆーちん]
でも明日から休みだし、頑張ろう。
だから私に愚痴りに来るんじゃない、ガキどもめ。
「何、今の。ななみんスマイル?キモーい」
なんだよ、クラス委員長。
「みんな、ななみんが好きみたい。ちょろいガキだわ」
:09/05/04 12:57
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#451 [ゆーちん]
「本性こんななのに、なんであいつらは気付かないんだろ」
「私の演技がハリウッド級だから?」
「…」
「ボケたのにツッコめよ。滑ったよ私」
「それよりさぁ」
「話変わっちゃうのかよ」
「栄之助からメール来てさ、今日サボるんだって。ママから叱ってやってよ。こんな日にサボるなんて卑怯な奴」
:09/05/04 12:58
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#452 [ゆーちん]
はい?
そうなの?
サボってんの?
信じらんなーい。
せっかくカレーライスマンの歌詞の事でお礼しようと思ってたのに。
「つーか今日行っていい?」
「いや」
「いやよいやよも好きのうち、っつーことで蕾夢と行くから」
:09/05/04 12:59
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#453 [ゆーちん]
っとにもぉ、どいつもこいつも!
「お土産付き。8時頃行くね」
それだけ言って、仁士は去って行った。
はぁーあ。
今日も疲れそう。
明日が土曜日でよかった。
:09/05/04 12:59
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#454 [ゆーちん]
「ななみちゃん、れお、こんばんわぁ」
8時だよ、全員集合ー!
…って古い?
「こんばんは。今日もエラ可愛いね蕾夢」
蕾夢はさっそくレオとじゃれ始めた。
「エラ可愛い?」
蕾夢の兄が言う。
:09/05/04 13:00
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#455 [ゆーちん]
「偉い可愛いの略」
「い、しか略してねぇじゃん」
「うっせ、早く入れ」
「お邪魔しまーす」
慣れたように入って来た仁士。
「今日は何の用」
「用がなきゃ来ちゃいけないの?」
「いけないの」
「つまんねぇ女」
:09/05/04 13:00
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#456 [ゆーちん]
仁士はこのタイミングを待ちわびていたかのように、私の機嫌を治すお土産を出した。
「何これ」
「お土産」
:09/05/04 13:01
:SH901iC
:RBZ4yaF.
#457 [ゆーちん]
机の上に置かれたお酒。
「未成年飲酒を見逃せってか?」
「ちげーよ。七海へのプレゼント」
「私に?」
「バイト先の人がくれたんだ。俺のこと学生って知らなかったみたいでさ。未成年だからいらないって断ったら親にあげてって言われたけど…酒癖の悪い両親にエサ与える訳にいかねぇし」
:09/05/06 16:39
:SH901iC
:aLDiVks2
#458 [ゆーちん]
「で、私に?」
「そ。もしかしてお酒嫌い?いらないなら他の人にあげるけど」
「いや、あの…大好きです。お酒」
「酒飲み女もモテない女の条件だよなー」
「んあ?」
仁士にニヤリ笑われてしまったけど、素直に貰ってよかったよ。
ガキにはわからないだろうけど、このお酒、めちゃめちゃ美味しいって有名でしょ?
:09/05/06 16:40
:SH901iC
:aLDiVks2
#459 [ゆーちん]
「…ありがと」
「素直な女はモテる」
「あっそ」
蕾夢にはリンゴジュース。
仁士にはアイスティーを出してあげた。
私はさっそくもらったお酒を!
…飲みたいところだけど、さすがにそこまでお酒好きではないから仁士と同じアイスティー。
:09/05/06 16:41
:SH901iC
:aLDiVks2
#460 [ゆーちん]
「別に飲んでもよかったのに」
「さすがに未成年の前で飲めないでしょ。ましてや私、教師ですから」
「へぇー、教師なんだ。知らなかった」
そんな冗談ぶっかましの仁士は携帯電話を開き、いきなり私に手渡した。
:09/05/06 16:43
:SH901iC
:aLDiVks2
#461 [ゆーちん]
「何」
「読んで。栄之助から」
画面はメール受信BOXが表示されていた。
差出人は栄之助。
《ママに俺の気持ちバレた》
「何これ」
私が聞くと、仁士は眉を寄せた。
「こっちの質問なんだけど」
:09/05/06 16:44
:SH901iC
:aLDiVks2
#462 [ゆーちん]
蕾夢がテレビに夢中になってるうちに、私と仁士の会話は進む。
仁士は常にクールビューティーを保っていました。
堂々と煙草を吸いながら。
私もキャラ崩壊してたけどね。
「ママにバレたんだって。何バラしちゃったの?」
:09/05/06 16:45
:SH901iC
:aLDiVks2
#463 [ゆーちん]
「何もバラしてないし、栄之助の気持ちなんか…あ」
「今の、あ、は明らかに何か思い出した、あ、だよね」
そうだ、昨日の夜の事だ。
口には出さなかったけど、やっぱり栄之助も気づいちゃったんだ。
私が、栄之助の好意に気づいてる事。
:09/05/06 16:46
:SH901iC
:aLDiVks2
#464 [ゆーちん]
「思い出した」
「何、教えてよ」
「…昨日、栄之助ここ泊まったんだよね」
仁士は表情を崩し、呆れ顔になった。
:09/05/06 16:47
:SH901iC
:aLDiVks2
#465 [ゆーちん]
「ヤったの?」
「違う。ヤってない。ヤるわけないじゃん」
「ただ眠っただけ?」
「そ。あんたと蕾夢みたいに」
「あの栄之助と一晩を共にしたのに、襲われなかったあんたは魅力ゼロって事か」
「あ?ちげーし。襲ってきたけど拒否ったの。ヤってもいいけどママを無くすよ、って」
:09/05/06 16:47
:SH901iC
:aLDiVks2
#466 [ゆーちん]
蕾夢がテレビで笑う中、私たちは話を続けた。
仁士の野郎は、まるで自分んちかのようにリラックスムードで椅子に座ってやがる。
「したら?」
「性欲より、童心のが勝ったみたいでさ。ママを無くすのはヤダからっておとなしくなった」
:09/05/06 17:54
:SH901iC
:aLDiVks2
#467 [ゆーちん]
「つーまーりー、七海とマジでヤろうとしたから、栄之助は自分が七海に好意があるっつーのがバレてしまった、と思ってる訳か?」
「…え、何。ごめん、もっとわかりやすく説明して」
「お前本当に教師か?」
「教師じゃ…ないのかも」
:09/05/06 17:54
:SH901iC
:aLDiVks2
#468 [ゆーちん]
「ったくよー。だから、栄之助は七海が好きなんだよ。わかる?」
「ママとして?」
「んなわけねーだろ。女として」
…あぁ、やっぱりそうなんだ。
:09/05/06 17:55
:SH901iC
:aLDiVks2
#469 [ゆーちん]
「ずっと七海には内緒で、栄之助はその恋心を隠してきました。でも、昨日我慢の限界で七海を襲って。
で、その時七海がなんか余計な事を言ったため、七海に自分の気持ちがバレちゃったから、俺にメールしてきたんだな」
「余計なことって…何」
「知らねーよ、バカ!自分のペチャパイに手ぇ当てて聞いてみろ」
:09/05/06 17:55
:SH901iC
:aLDiVks2
#470 [ゆーちん]
「でもさ、結局は私とヤんなかったんだよ?つまりママを選んだってことじゃん」
「んー、まぁそうなのか」
「そこまでして、ママに執着する意味は何?やっぱ母親に甘えたことないから?」
「たぶんそうなんじゃね?あいつ今までもママいっぱいいたよ。でも過去のママとはみーんなヤっちゃってたけどね」
:09/05/06 17:56
:SH901iC
:aLDiVks2
#471 [ゆーちん]
「何それ。何で私とはヤんなかったんだろ。やっぱ‥」
「魅力がねーから」
「はぁ?」
「もしくは、本気で七海に惚れてるか、だな」
うっそぉー。
後者だとしたら、相当面倒だよ?
どうすればいいの。
:09/05/06 17:57
:SH901iC
:aLDiVks2
#472 [ゆーちん]
「ママに執着する意味はそんなに考えなくてもいいんじゃね?やっぱ甘え知らずで育ったから、その反動かもしんないし」
「もしくは、ただの口実。ママっていう役割に頼ってキスとかしてくる為だけの」
「俺が選ぶなら、もーっちょっと色気のある女をママにするけどな」
:09/05/06 17:58
:SH901iC
:aLDiVks2
#473 [ゆーちん]
「…喧嘩売ってんの?」
「うん」
殴ってやろうか、ガキめ。
「とりあえず栄之助の話はわかった。そういう訳ね」
「ただの友達なのに、あんたは優しいねー。男でそんな友達想いは珍しいよ。もしかしてソッチ系?」
:09/05/06 17:59
:SH901iC
:aLDiVks2
#474 [ゆーちん]
「あらやだ、僕疑われてるのかしら」
「だってさ、前に1万貸してって言われたときも、断られたら体売るって言ったし。男が体売るって意味わかってんのー?」
「わかってるよ。冗談に決まってんじゃん。金なくてもそこまでしねーし」
「ふーん、どうだか」
:09/05/06 17:59
:SH901iC
:aLDiVks2
#475 [ゆーちん]
「栄之助とは、小さいときから仲良くて同じ歳なのに弟みたいな奴でさ。友情っていうか愛情入ってんのかも。家族愛っつーの?蕾夢への愛情と似てんだよ、栄之助のは」
へー、私だけじゃないんだ。
「それわかる。私も蕾夢への感情と栄之助への感情が似てんだよね」
:09/05/06 18:00
:SH901iC
:aLDiVks2
#476 [ゆーちん]
「そうなの?なら栄之助の奴、七海を想ってても意味ねぇじゃん。結局は母性愛みたいなもんだろ?」
「んー…なのかも」
その後も、ぐだぐだと話をした。
アイスティー何杯おかわりしたんだろう。
かなりの量を飲んだ気がする。
:09/05/06 18:01
:SH901iC
:aLDiVks2
#477 [ゆーちん]
「にいに、おちっこ」
テレビが終わった蕾夢が言った。
「ん」
仁士はトイレに連れて行き、ズボンとパンツを脱がした。
「…ぐふっ」
「変態七海」
「だって可愛くって」
「一種のセクハラだな」
:09/05/06 18:01
:SH901iC
:aLDiVks2
#478 [ゆーちん]
トイレから出ると、二人は帰ると言った。
なので、お見送り。
「蕾夢、七海ちゃんにバイバイは?」
「ばいばーい」
ちーっちゃい手がヒラヒラ揺れる。
かっ、可愛すぎる。
「蕾夢、いつでもおいで。でも兄貴のほうはいらないよー」
「何でだよ」
「仁士が来たって役に立たないもん。蕾無は私の癒し系アイドルだから」
:09/05/06 18:02
:SH901iC
:aLDiVks2
#479 [ゆーちん]
蕾夢ともう一度バイバイをして、仁士にも一応お酒のお礼を。
で、帰ってった。
ここからはレオとの時間。
「ねぇレオ。栄之助、何思ってるんだろうね」
わかんないよ、ってレオが言う。
:09/05/06 18:02
:SH901iC
:aLDiVks2
#480 [ゆーちん]
「私を好きなのは確かなんだよね。これは自惚れとかじゃなく。でも、好きなら何で恋人じゃなくママを選んだんだと思う?」
んー、ってレオが考える。
:09/05/06 18:03
:SH901iC
:aLDiVks2
#481 [ゆーちん]
「何にせよ、栄之助とまた話さなくちゃなぁ。よくわかんないや。仁士が何考えてるのかも」
そんな金曜日の夜。
明日は、休みだ。
色々と一人で考える時間はたくさんある。
:09/05/06 18:03
:SH901iC
:aLDiVks2
#482 [ゆーちん]
―――
週明けの月曜日。
今日から普通の授業だ。
眠いー、だるいー、うざいー。
「事件でーす」
んな軽い口調で知らせるなよ、委員長。
「何〜。朝からテンションの下がるような話はいやだから」
ていうか、登校中によく会うよねー。
:09/05/06 19:41
:SH901iC
:aLDiVks2
#483 [ゆーちん]
「…二日酔い?」
「あー、バレた?昨日、あんたにもらった酒を飲んだのよ〜。めちゃ美味かった。完食ならぬ完飲」
「一人で?」
「まさか。友達と」
「だよな、さすが一人だと引く‥」
「でもその友達ってのがお酒ダメな子でさぁ」
「ドン引きです、柴田先生」
:09/05/06 19:42
:SH901iC
:aLDiVks2
#484 [ゆーちん]
んな、全開で引かなくても。
私と仁士の仲じゃん、ねぇ〜?
「なんか悩み事とか聞いて貰いながら飲んでてさ、いつのまにか飲みきってた。アハハ…自分でもビックリ」
「悩みって…栄之助?」
:09/05/06 19:44
:SH901iC
:aLDiVks2
#485 [ゆーちん]
「プラス、うざいクラス委員長」
「へぇー、そんな委員長いるんだ」
「…で、何よ事件って」
「その悩みの種の委員長じゃない方、壊れた」
「は?日本語で説明して」
「いや、日本語だけど」
:09/05/06 19:45
:SH901iC
:aLDiVks2
#486 [ゆーちん]
「栄之助が壊れたの?」
「うん」
「ぬあ?」
仁士は淡々と話す。
「朝電話あってさ、出てみたら弱った声でいきなり、ここどこ〜?って」
「はぁ?」
「んなもん俺が知る訳ねぇじゃん。だから詳しく聞けばさぁ、夕べ羽目外しすぎちゃったらしいんだよね」
:09/05/06 19:46
:SH901iC
:aLDiVks2
#487 [ゆーちん]
「羽目って…どのくらい?」
「未成年の飲酒、喫煙、不純異性交友」
一気に青ざめた、ママ。
「まさか警察に?」
「いや、警察沙汰にはなってなくて。朝起きたら知らないホテルに寝てて〜みたいな」
「なんだ、警察沙汰になんなくてよかった」
:09/05/06 19:46
:SH901iC
:aLDiVks2
#488 [ゆーちん]
いや、でも問題は他にもあるっしょ。
「私が拒否ったから手当たり次第ヤったのかなぁ」
「かもねぇ」
「栄之助、今日学校来るって?」
「あぁ、たぶん。詳しくは本人に聞いて。まぁでももしかしたら避けられちゃうかもだけど」
:09/05/06 19:47
:SH901iC
:aLDiVks2
#489 [ゆーちん]
「んー、あり得るね」
「二日酔いになってる場合じゃないね、マーマ」
仁士はニッと笑い、そのまま私を置いて友達と学校に入ってった。
:09/05/06 19:48
:SH901iC
:aLDiVks2
#490 [ゆーちん]
さーさーさー。
栄之助、あんたに聞きたい事が山ほどあるよー。
だから早く登校しろっ!
:09/05/06 19:50
:SH901iC
:aLDiVks2
#491 [ゆーちん]
その願いが通じたのは6時間目だった。
《栄之助、来たぞ》
登校してきたらメールちょうだいって仁士に頼んでおいてよかった。
ちゃんと報告してくれてありがと、さすが委員長。
…にしても登校遅っ。
:09/05/06 19:51
:SH901iC
:aLDiVks2
#492 [ゆーちん]
授業のなかった私は職員室で待機。
てゆーか抜き打ちテストの作成。
抜き打ちテスト嫌いだったなぁ〜、なんて思いながら黙々と作った。
一時間なんてあっという間。
結局テストは作りきれなかったから途中で作成放棄。
急いで2Cに向かった。
:09/05/06 19:52
:SH901iC
:aLDiVks2
#493 [ゆーちん]
「ななみんバイバーイ」
「また明日ねぇ」
えっ、ホームルーム終了?
早く行かないと栄之助に帰られるっ!
「さよなら〜」
教室から出て行く生徒に挨拶をしたななみんは、慌て教室に入った。
:09/05/06 19:53
:SH901iC
:aLDiVks2
#494 [ゆーちん]
よっし!
仁士ナイス!
「渡辺くーん」
仁士が栄之助を引き止めてくれていたおかげで、まだ教室に残っていた。
私が呼び掛けると栄之助は振り返り、どんな反応をするのかとドキドキした。
:09/05/06 19:54
:SH901iC
:aLDiVks2
#495 [ゆーちん]
「先生久しぶり〜」
…あら、いつも通りだし。
あからさまに避けたりするとか思ってたんだけどな。
「これから時間ある?」
「んー、ちょっとだけなら」
「色々聞きたい事あるんだ」
「うん、いいよ」
いつもの笑顔で、言う事聞いてくれた栄之助はとても昨日ぶっ壊れてたようには思えなかった。
:09/05/06 19:55
:SH901iC
:aLDiVks2
#496 [ゆーちん]
仁士にお礼を言ってから、私と栄之助は教室を後にした。
「更衣室?」
「うん」
周りを気にしてから、二人で更衣室に入る。
ここからは素でいられるから楽なんだ。
:09/05/06 19:56
:SH901iC
:aLDiVks2
#497 [ゆーちん]
「あのさママ」
最初に声を出したのは栄之助だった。
「金曜、学校サボってごめんね」
「…別にいいけど。何でサボったの?」
「ママに会いたくなかったから」
正直なんだか、意地悪なんだか。
:09/05/06 19:57
:SH901iC
:aLDiVks2
#498 [ゆーちん]
「朝まで一緒だったのに?」
「うん」
「嫌いになったの?私のこと」
「ううん、全然。これからもママでいてねー」
屈託のない笑顔だった。
色々聞きたかったのに、一気にやる気が失せる。
仁士に送ったあのメールでの、バレたってのは私が予想してる答えで合ってるのか聞きたかった。
:09/05/06 19:59
:SH901iC
:aLDiVks2
#499 [ゆーちん]
でも、よく考えるとさ、それを聞いたら、仁士が私にチクったのが栄之助に知られるんだよね。
二人の仲を悪くさすつもりなんてないから、聞けなかったよ…色々と。
:09/05/06 20:01
:SH901iC
:aLDiVks2
#500 [ゆーちん]
でも1つだけ、ちゃんと聞けた。
「カレーライスマンのアンコール曲、あれ私に作ってくれたんでしょ?」
「アハッ、バレたかぁ〜」
「バレバレ。でもありがとう。普通に嬉しいよ」
この【バレた】じゃないんだよね?
栄之助が仁士に送ったメールの【バレた】は。
:09/05/06 20:08
:SH901iC
:aLDiVks2
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