虹色のオセロ
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#461 [ゆーちん]
「何」
「読んで。栄之助から」
画面はメール受信BOXが表示されていた。
差出人は栄之助。
《ママに俺の気持ちバレた》
「何これ」
私が聞くと、仁士は眉を寄せた。
「こっちの質問なんだけど」
:09/05/06 16:44
:SH901iC
:aLDiVks2
#462 [ゆーちん]
蕾夢がテレビに夢中になってるうちに、私と仁士の会話は進む。
仁士は常にクールビューティーを保っていました。
堂々と煙草を吸いながら。
私もキャラ崩壊してたけどね。
「ママにバレたんだって。何バラしちゃったの?」
:09/05/06 16:45
:SH901iC
:aLDiVks2
#463 [ゆーちん]
「何もバラしてないし、栄之助の気持ちなんか…あ」
「今の、あ、は明らかに何か思い出した、あ、だよね」
そうだ、昨日の夜の事だ。
口には出さなかったけど、やっぱり栄之助も気づいちゃったんだ。
私が、栄之助の好意に気づいてる事。
:09/05/06 16:46
:SH901iC
:aLDiVks2
#464 [ゆーちん]
「思い出した」
「何、教えてよ」
「…昨日、栄之助ここ泊まったんだよね」
仁士は表情を崩し、呆れ顔になった。
:09/05/06 16:47
:SH901iC
:aLDiVks2
#465 [ゆーちん]
「ヤったの?」
「違う。ヤってない。ヤるわけないじゃん」
「ただ眠っただけ?」
「そ。あんたと蕾夢みたいに」
「あの栄之助と一晩を共にしたのに、襲われなかったあんたは魅力ゼロって事か」
「あ?ちげーし。襲ってきたけど拒否ったの。ヤってもいいけどママを無くすよ、って」
:09/05/06 16:47
:SH901iC
:aLDiVks2
#466 [ゆーちん]
蕾夢がテレビで笑う中、私たちは話を続けた。
仁士の野郎は、まるで自分んちかのようにリラックスムードで椅子に座ってやがる。
「したら?」
「性欲より、童心のが勝ったみたいでさ。ママを無くすのはヤダからっておとなしくなった」
:09/05/06 17:54
:SH901iC
:aLDiVks2
#467 [ゆーちん]
「つーまーりー、七海とマジでヤろうとしたから、栄之助は自分が七海に好意があるっつーのがバレてしまった、と思ってる訳か?」
「…え、何。ごめん、もっとわかりやすく説明して」
「お前本当に教師か?」
「教師じゃ…ないのかも」
:09/05/06 17:54
:SH901iC
:aLDiVks2
#468 [ゆーちん]
「ったくよー。だから、栄之助は七海が好きなんだよ。わかる?」
「ママとして?」
「んなわけねーだろ。女として」
…あぁ、やっぱりそうなんだ。
:09/05/06 17:55
:SH901iC
:aLDiVks2
#469 [ゆーちん]
「ずっと七海には内緒で、栄之助はその恋心を隠してきました。でも、昨日我慢の限界で七海を襲って。
で、その時七海がなんか余計な事を言ったため、七海に自分の気持ちがバレちゃったから、俺にメールしてきたんだな」
「余計なことって…何」
「知らねーよ、バカ!自分のペチャパイに手ぇ当てて聞いてみろ」
:09/05/06 17:55
:SH901iC
:aLDiVks2
#470 [ゆーちん]
「でもさ、結局は私とヤんなかったんだよ?つまりママを選んだってことじゃん」
「んー、まぁそうなのか」
「そこまでして、ママに執着する意味は何?やっぱ母親に甘えたことないから?」
「たぶんそうなんじゃね?あいつ今までもママいっぱいいたよ。でも過去のママとはみーんなヤっちゃってたけどね」
:09/05/06 17:56
:SH901iC
:aLDiVks2
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