虹色のオセロ
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#533 [ゆーちん]
仁士だってまだ17才のガキなわけで、遊びたい盛りなんだ。
でも、裕福ではない家庭だからバイトに明け暮れてて…
勉強だって出来る奴だから、それなりに努力してるんだろうし。
:09/05/08 11:14
:SH901iC
:OrUQies.
#534 [ゆーちん]
バイトに勉強、その上、蕾夢の面倒を見ていると来た。
そりゃ大変極まりないよね。
私の人生に比べれば、仁士のが大変。
:09/05/08 11:15
:SH901iC
:OrUQies.
#535 [ゆーちん]
学校嫌いで、サボってばっかで、先生いじめた学生時代。
就職活動なんかもせずにフリーターしながら毎日過ごして、彼氏作って、浮気して、浮気されて、別れて…また彼氏作って。
結婚考えた相手もいたけど、でも結局ダメで。
:09/05/08 11:15
:SH901iC
:OrUQies.
#536 [ゆーちん]
で、数ヶ月前にいきなり教師になって。
教員免許を取ったのだって、ただのノリだったし。
その免許の噂を聞き付けて、私を採用した学校も変な学校だよね。
真剣に何か取り組んだ事ない、って言うか…気まぐれと行き当たりばったりで生きてきた私の人生と、仁士の人生を比べるのも可哀想だ。
:09/05/08 11:16
:SH901iC
:OrUQies.
#537 [ゆーちん]
仁士が帰って来たら、謝ろう。
素直に謝る女はモテる、って褒めてくれるかもしんないからね?
…なんちゃって。
:09/05/08 11:16
:SH901iC
:OrUQies.
#538 [ゆーちん]
深夜2時。
仁士が帰って来た。
「おかえり」
「うぉっ、起きてたの」
いつもは蕾夢と一緒に爆睡ぶっかましてる私だから、普通に起きている事にビックリしていた。
:09/05/08 11:18
:SH901iC
:OrUQies.
#539 [ゆーちん]
「何か飲む?」
今日も泥だらけ。
汚い格好のクラス委員長。
「冷たいお茶ちょうだい」
「ん」
仁士はフーッとため息をつきながら椅子に座り、せっせと煙草を吸い始めた。
:09/05/08 11:18
:SH901iC
:OrUQies.
#540 [ゆーちん]
「ん」
「どーも」
お茶を飲む仁士。
それを眺める私。
…無言。
そんな空気にしびれを切らしたのは仁士だった。
「言い訳していい?」
「…何を?」
仁士が口を開こうとした時、寝室から蕾夢の声がした。
:09/05/08 11:19
:SH901iC
:OrUQies.
#541 [ゆーちん]
「まま…」
小さな声だったけど、その切なげな声は私たちの部屋まで届いて来た。
それを聞いて、いたたまれない気持ちになる。
あんな小さな子に、私は苛立ちをぶつけてしまったんだから。
:09/05/08 11:19
:SH901iC
:OrUQies.
#542 [ゆーちん]
それでなくても親の愛が少ない子なのに。
「泣いてる?」
「いや、たぶん寝言」
「ちょっと私、見てくる」
隣の部屋である寝室に行き、蕾夢の様子を覗いた。
ごそごそと布団でもがいていた。
:09/05/08 11:20
:SH901iC
:OrUQies.
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