虹色のオセロ
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#627 [ゆーちん]
「うん。ママの事が好き過ぎて失いたくなかったもん。体の関係なんかいらないから、ずっと俺の近くでいて欲しかった。それくらい好きだったんだよ」
「…女として?」
「たぶん恋愛感情を越えた愛みたいなのがママにはあったんだ。ママは特別な存在だから」
:09/05/09 21:59
:SH901iC
:JSeFKct6
#628 [ゆーちん]
「そんな褒めても何も出ないよ」
栄之助は猿みたいに笑った。
私も、その笑顔好きだったよ。
私だって今思えば栄之助への気持ちは、恋愛感情じゃなく、特別な愛だったのかもしれない。
:09/05/09 22:00
:SH901iC
:JSeFKct6
#629 [ゆーちん]
「ママに俺の気持ちバレた時はマジ耐えられなくてさ。軽蔑されて離れてくんだろなって思ってて、自分から離れてみたけどママは相変わらずですっげぇ嬉しかったよ。
ちょうどその頃すみれちゃんと付き合って…って言っても成り行きだったんだけどね」
:09/05/09 22:01
:SH901iC
:JSeFKct6
#630 [ゆーちん]
「成り行き?」
「酒に酔ってて、知らない内にホテル行っちゃってたんだ。お互いヤッた覚えはないんだけど。
それで、すみれちゃんと色々話してたら、なんか気が合うから付き合っちゃおっか〜ってなって、付き合った」
:09/05/09 22:01
:SH901iC
:JSeFKct6
#631 [ゆーちん]
「じゃああの日更衣室に私が呼び出した時、彼女できたって…」
「そう、すみれちゃん」
「そうだったんだ」
「すみれちゃん、本当に明るくて元気で年上だから安心できる人だったんだ。段々好きになりかけてた。いつの間にかママへの恋愛感情消えて、すみれちゃんに移ってた。でも結果これだもんね」
:09/05/09 22:02
:SH901iC
:JSeFKct6
#632 [ゆーちん]
「また私に戻ってくんの?その恋愛感情ってのは」
ニッと笑った私。
栄之助もニッと笑う。
「自惚れちゃだめだよママ。いつだって自分がモテるみたいな自信、怖いよ?」
「あら、そう」
:09/05/09 22:02
:SH901iC
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#633 [ゆーちん]
ふざけあうのはここだけ。
栄之助のニンマリ顔は、スッと消えて、優しい笑顔になる。
「もうママをそんな風には見ないよ」
「…そ」
「それでね、すみれちゃんに気持ち移った時、客観的にママを見てみたんだ」
:09/05/09 22:03
:SH901iC
:JSeFKct6
#634 [ゆーちん]
「何それ」
「そしたらさ…俺わかっちゃったよ」
「何を?」
「ママの気持ち」
「私の?教師やだなーって気持ち?」
「そういうんじゃない。また違う気持ち」
「何?わかんない」
:09/05/09 22:03
:SH901iC
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#635 [ゆーちん]
「ママ、素直になりなよ」
素直も何も、私何にも思い当たる気持ちなんか無いよ。
「ん?」
「俺は、はっきりさせたよ?だからママもはっきりさせなきゃ」
「だから何を」
:09/05/09 22:04
:SH901iC
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#636 [ゆーちん]
「好きなんでしょ?仁士」
呆れた。
ここまで引っ張ってそれ?
「私が仁士を好き?んなわけないじゃん」
「無意識?」
「いやいや、無意識も何も私、恋なんかしてないし」
「ふーん」
何なのよ、その嫌な笑み。
:09/05/09 22:04
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