虹色のオセロ
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#726 [ゆーちん]
栄之助、認めるよ。

私は仁士が好きなんだ。

私が教師じゃなかったら、仁士が生徒じゃなかったら…。


「もうやだ」

「俺もやだ」

「こんなガキんちょのどこがいいのか自分でもわかんないよ」

「俺だってこんな色気の無いババァのどこに惚れちゃったんだろ」

⏰:09/05/12 09:12 📱:SH901iC 🆔:yWNcT3eQ


#727 [ゆーちん]
理由を考えるのは辞め。

もう頭は爆発した。

優しいキスはどこにもなくって、無我夢中にお互いの欲を重ね合った。

この前、歯をぶつけて怪我した唇が少しだけ疼く。

⏰:09/05/12 09:13 📱:SH901iC 🆔:yWNcT3eQ


#728 [ゆーちん]
「…さっきの休み時間、煙草吸ったでしょ」

だってキスが苦いから。

「緊張ほぐすのにね」

ふーん、緊張してたんだ。

私もだよ。

⏰:09/05/12 09:13 📱:SH901iC 🆔:yWNcT3eQ


#729 [ゆーちん]
「どこで吸ったの?」

「秘密」

「あんまり無茶してるとバレるよ。委員長が喫煙で謹慎なんて助けようが無いから」

「…もう、そういうの辞めよ。俺といる時は教師とか生徒とか忘れたい」

「無理だよ。どうあがいてもやっぱり私は教師で、あんたは生徒。結ばれる運命じゃない」

⏰:09/05/12 09:14 📱:SH901iC 🆔:yWNcT3eQ


#730 [ゆーちん]
だったら何でキスしたんだろう。

言動が矛盾してるよ、私。

「俺と付き合うのは不可能な事なんだ?」

頷いた。

⏰:09/05/12 09:15 📱:SH901iC 🆔:yWNcT3eQ


#731 [ゆーちん]
「両想いでも?」

頷いた。

「好きなのに?」

どうしよう、頷けない。

好きなのに付き合えないパターンなんて柴田七海の人生には初めての事だから、すぐに頭が回らないの。

⏰:09/05/12 09:15 📱:SH901iC 🆔:yWNcT3eQ


#732 [ゆーちん]
「ごめん、私そんなに器用じゃない」

「栄之助に油売ってた時は器用に過ごしてた」

「栄之助への好きと、あんたへの好きは違うの。わかるでしょ?」

⏰:09/05/12 09:16 📱:SH901iC 🆔:yWNcT3eQ


#733 [ゆーちん]
仁士はよりいっそう抱きしめる力を強めた。

「…無理」

「無理って言われても、私だって無理だよ。もう頭爆発して再起動に時間掛かりすぎる」

「…年中無休で爆発してるくせに」

「愛の言葉を囁きながら、喧嘩売るのが得意なの?」

⏰:09/05/12 09:16 📱:SH901iC 🆔:yWNcT3eQ


#734 [ゆーちん]
この状況でまだ冗談ぶっかませる余裕があるなら、私なんかいなくても大丈夫でしょ。


「仁士には仁士の未来がある。私みたいなババァに十代の貴重な時間使うのは勿体ないよ。元十代が言うんだから間違いない」

⏰:09/05/12 09:17 📱:SH901iC 🆔:yWNcT3eQ


#735 [ゆーちん]
「お互い好き同士なのに付き合えないって事を学んだ十代の傷は、俺の心から一生消えないんだろうな」

「…だって、仕方ないじゃん。私は仁士が好きだから、お互いの為を思って言ってるの」

「教師と生徒が付き合うのって、そんなに不可能な事なの?」

「…うん。私は17の男のママをする不真面目さはあっても、真剣な恋をする真面目さはない。仁士と付き合っていける自信がないんだよ」

⏰:09/05/12 09:17 📱:SH901iC 🆔:yWNcT3eQ


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