虹色のオセロ
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#766 [ゆーちん]
「工事現場から貰って来た。ペンキ塗るハケも借りた。小学生ぶりに図工とかしたもんだから、栄之助とペンキだらけになりながら頑張った」
「…そう、なんだ」
「俺、虹色のオセロの話なんか忘れててさ。栄之助に、七海に告ったのに付き合うのは不可能だってフラれたって報告したら、あいついきなり虹色のオセロだとか言い出してさ」
:09/05/14 10:09
:SH901iC
:UWYIjbJY
#767 [ゆーちん]
「うん」
俯く顔が少し上がったけど、やっぱり私を見てくれない。
「石じゃなくて盤を虹色にするなんて思わなくてビックリした。でもあいつなりに無い頭使って俺らの事応援してくれたんだよ」
:09/05/14 10:10
:SH901iC
:UWYIjbJY
#768 [ゆーちん]
「そうだね」
「栄之助ってバカだけど、バカの説明って考えが単純だから凄い納得できちゃって。石だろうが盤だろうがレインボーに塗れば、虹色のオセロなんだって言われた時は、不可能は不可能じゃないって思えた…って、なんか今のセリフ、カレーライスマンの歌詞みたいだったな」
:09/05/14 10:10
:SH901iC
:UWYIjbJY
#769 [ゆーちん]
やっと仁士が笑った。
「不可能は不可能じゃない?そんな歌詞あった?」
「あったよ。ラストの曲。栄之助が七海に向けて書いた曲に」
「…忘れちゃった」
「また歌ってやるから覚えろよ」
「…うん」
:09/05/14 10:11
:SH901iC
:UWYIjbJY
#770 [ゆーちん]
いや、話ズレてるから。
そうじゃなくて、私が言いたいのは…
「不可能とか無理とか言われても諦めきれない時は、どうすればいいんですか。先生」
私が言いたいのはね…
「私も諦めきれないんだけど、どうしたらいいかわかる?瀬川くん」
:09/05/14 10:11
:SH901iC
:UWYIjbJY
#771 [ゆーちん]
「好きなんだけど、七海の事。めちゃくちゃ好き」
やっと目を見てくれたのに、涙のせいで仁士がぼやける。
タイミング悪いぞ、私の涙腺!
「私も…好き…なんだけど…意味わかんないくらい」
:09/05/14 10:12
:SH901iC
:UWYIjbJY
#772 [ゆーちん]
ベンチに座る仁士が私の手を引っ張った。
むちうちにはならないよう、ゆっくりとね。
「泣くなよ。俺が泣かしたみたいで気分悪い」
「あんたが泣かしたんじゃん」
「そうなの?」
「わかってるくせに!ムカつく!」
:09/05/14 10:13
:SH901iC
:UWYIjbJY
#773 [ゆーちん]
教師と生徒が付き合うのは不可能だって?
3日前、そんなしょぼい事言った自分を殴り飛ばしたいね。
不可能なんてあるもんか。
好きなんだから仕方ないじゃん。
:09/05/14 10:13
:SH901iC
:UWYIjbJY
#774 [ゆーちん]
理性もモラルも糞食らえ。
私は仁士の先生だけど、頭爆発するくらい好きなの。
:09/05/14 10:14
:SH901iC
:UWYIjbJY
#775 [ゆーちん]
3日前のあんたが余計な心配しなければ、3日前から幸せになれてたかもしれないのに。
3日間も、この苦いキスを欲しがらなくて済んだのに。
3日前の自分、バカ!
:09/05/14 10:14
:SH901iC
:UWYIjbJY
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