星とぽんず。
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#92 [七瀬]
「す、すいません!」
相手は、
頭を下げて謝る。
『そ‥そんな‥、あたし、大丈夫だし、どこも怪我してないし‥‥顔、上げて下さい』
制服を着ていることから、ここの生徒らしい。
「あの‥ほんとすいません」
あたしが、そう言うと
顔を上げた。
:09/05/31 23:17
:N703iD
:U4z37/x2
#93 [七瀬]
わ‥かわいー‥。
「あの‥怪我、ほんとにしてませんか?」
身長は、あたしくらいしかないみたい。
目は、おっきくて、
くりくりしている。
髪は、ふわふわしたショート。
あたしと、正反対の白い肌が真っ黒な瞳をより美しく引き立てていた。
:09/05/31 23:21
:N703iD
:U4z37/x2
#94 [七瀬]
『ほ‥ほんと大丈夫ですから‥』
「ごめんなさい。
急いでたものですから、走っててつい‥‥」
そうやって、
頬に手をかざす、その女の子は、やっぱりかわいい。
『その‥急いでたんなら、早く行ったほうが‥』
「あ、そうですね。
ほんと申し訳ありませんでした」
:09/05/31 23:25
:N703iD
:U4z37/x2
#95 [七瀬]
ハッとしたように、
その女の子は言った。
「早く行かないと、剣道の試合が始まっちゃう‥
そ、それじゃあ、失礼しましたっ!」
そうやって、あたしが行こうとした階段の方へ慌てて走っていった。
剣道の試合‥?
あ‥、まだやってるんだ。あたしも早く行かなくっちゃ。
あたしも、女の子と同じ方へ足を走らせた。
:09/05/31 23:32
:N703iD
:U4z37/x2
#96 [七瀬]
「頑張れー」
「ファイトー!」
わ、始まってんじゃん。
ドアを開けた瞬間、
熱い喚声と、むわ〜んとした空気が身を包んだ。
こんな30度を軽く超える日に、
こんなクーラーも扇風機もないところで、
あんなの着て、のぼせないのだろうか。
:09/06/01 22:11
:N703iD
:L5M3MJSg
#97 [七瀬]
ピピーッ!
ホイッスルが鳴った。
勝負が決まったみたい。
次の試合は‥
パッと見ると、いちばん小さい姿が、フィールド上に見える。
林原だ。
あたしは、すぐに確信した。
:09/06/01 22:13
:N703iD
:L5M3MJSg
#98 [七瀬]
顔が、覆われて見えないけど、あれは絶対林原だ。
あんなに見てきたすがただもん。
間違えるはずない。
『はやしばらー!
がんばれーっ!!』
そう周りも気にせず、
大声で叫んだ。
すると、振り返って
「遅ーんだよ」って笑った。
顔は見えなかったけど、
絶対絶対笑った。
:09/06/01 22:17
:N703iD
:L5M3MJSg
#99 [七瀬]
ほらー、やっぱ林原だー。
なんだか、
うれしくなった。
が、次の瞬間には、
不安があたしの胸を過った。
‥でかっ。
林原の対戦相手は、
かなり長身の細い男だった。
軽く185は超えてると思う。
:09/06/01 22:20
:N703iD
:L5M3MJSg
#100 [七瀬]
‥大丈夫かな、林原。
そんな不安をよそに、
始まりの合図が鳴り響いた。
いくら、林原がうまくてもこんなに身長差あるんじゃ勝ち目がない。
早くも押され気味だし。
顧問の先生も、もうちょいそういうとこ考えてくれても、いいのに。
20p近く差がある相手なんて‥
:09/06/01 22:24
:N703iD
:L5M3MJSg
#101 [七瀬]
『がんばれ!がんばれ!
林原ー!』
あたしは、我を忘れて
かなり応援した。
今、振り返ると、
顔から火が出そう。
でも、それだけ
林原を応援したい気持ちがあった。
あたしの、叫びが通じたのか、林原は相手と互角に張り合っている。
:09/06/02 04:15
:N703iD
:crs90Bzo
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