星とぽんず。
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#262 [七瀬]
「宿題がないんだよー。
数Aの」
『ふーん』
歩志が宿題を忘れるなんてことも初めてだった。
『あたしも一緒に探すよ』
そうやって、歩志に
近づいたときだった。
「あゆ!」
:09/07/15 19:36
:N703iD
:1V.eaxfY
#263 [七瀬]
落ち着いた、
だけど、少し高い声。
「‥‥はづき‥」
‥だれ??
ドアのそばに、小さい
女の子が立っている。
:09/07/15 19:41
:N703iD
:1V.eaxfY
#264 [七瀬]
あ、
「あゆ、これ‥」
あの子、たしか‥
「なんで、はづきが持ってんの」
頭の血を一気に巡らせる。
「ごめんなさい。
昨日、間違えてわたしが、あゆのノート持って帰っちゃったみたい」
:09/07/15 19:46
:N703iD
:1V.eaxfY
#265 [七瀬]
あ、あ、
『あーー!』
あたしが声を上げると、
驚いたように二人が見る。
‥やっぱり。
ふわふわしたショート。
白い肌に映える黒い瞳。
さっきの、歩志にノートを渡したときの手を頬にかざすしぐさとか‥。
:09/07/15 19:49
:N703iD
:1V.eaxfY
#266 [七瀬]
「どうしたの、ぽんずちゃん」
フラッシュバック。
『あの‥あのときの‥‥』
その子は首をかしげた。
『ほら‥夏休みに大廊下でぶつかった‥』
その子はピンときたようにもともと大きい目を、これでもかってくらい広げた。
:09/07/15 19:53
:N703iD
:1V.eaxfY
#267 [七瀬]
「ああ、あの時は‥。
どうもすいませんでした。急いでたものですから‥」
そういって、
手を頬にかざすすがたは
"女の子"そのもの。
『いえいえ!
気にしないでください!
あれは、あたしも悪かったし‥』
「なに?
二人とも知り合い?」
:09/07/15 19:58
:N703iD
:1V.eaxfY
#268 [七瀬]
「知り合いというか‥」
"はづき"と呼ばれる女の子は
ちょっと困ったように、
照れたようにあたしを見上げる。
『あ、あたし柚子ってゆーの!松田柚子!!』
「柚子さんですね。
わたしは、飯田はづきです。よろしくお願いします」
:09/07/15 20:02
:N703iD
:1V.eaxfY
#269 [七瀬]
『はづきちゃん!
よろしくね!!』
手を出すと、
「は、はい‥」
雪のような
手を差し出した。
「‥あの、二人の世界に入らないでくれる?」
:09/07/15 20:04
:N703iD
:1V.eaxfY
#270 [七瀬]
‥忘れてた。
『ごっごめんごめん』
「もー」
その光景にはづきちゃんはクスクスと笑った。
「おもしろいですね、柚子さん」
「でしょー。飽きないよ。からかいがいありすぎて」
:09/07/15 20:07
:N703iD
:1V.eaxfY
#271 [七瀬]
『もう!歩志のバカっ!!』
はははは、と笑いが
静かな教室に響いた。
『‥ってか、はづきちゃん。敬語じゃなくっていーよ。タメなんだし。
呼び方も"柚子"でいいし』
「‥いや‥でも‥」
口ごもるはづきちゃん。
:09/07/15 21:19
:N703iD
:1V.eaxfY
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