星とぽんず。
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#331 [七瀬]
 
 
「あと松田!お茶なくなった!」

え、さっき炊いたばっかなのに。


『わ、わかりましたー』


半泣きになりながら、
講堂裏にいる林原を放ってコーチのもとへ向かった。 
 

⏰:09/07/31 14:48 📱:N703iD 🆔:Hvrvfru.


#332 [七瀬]
 
 
こちらは
一人残された林原くん。


「お前が好きだからに決まってんじゃん」

顔が真っ赤です。笑


―――――――――
―――――
―――

「柚子ちゃん!」

『あ、はづきちゃん』

⏰:09/07/31 14:50 📱:N703iD 🆔:Hvrvfru.


#333 [七瀬]
 
「部活の帰り?」

『うん。
 はづきちゃんも?』

はづきちゃんは、あたしが剣道部のマネージャーをしてることを知っている。


「うん」

ちなみに、はづきちゃんはクッキング部の副部長。

ふわふわした髪からは
甘いバニラエッセンスの
香りが微かにした。

⏰:09/07/31 14:54 📱:N703iD 🆔:Hvrvfru.


#334 [七瀬]
 
 
「あ、これ」

カバンから、白いものを
取り出したはづきちゃん。


「今日、作ったの」

キッチンペーパーに
包まれたそれは、はづきちゃんの髪と同じ香りがした。


「柚子ちゃん、食べて」

『え、いいの?』

⏰:09/07/31 14:58 📱:N703iD 🆔:Hvrvfru.


#335 [七瀬]
 
「うん。部活終わりって、お腹空くでしょ?」

にこっとほほえんだ。


はづきちゃん‥。
あなたは神です。


『ありがとう!』

紙を開くと、香りがより一層、濃くなった。


「これはね、紅茶のスポンジケーキ」
 

⏰:09/07/31 15:01 📱:N703iD 🆔:Hvrvfru.


#336 [七瀬]
 
それから、はづきちゃんはそのケーキの作り方を説明し始めた。


『へー、おいしー』

正直、食べるのに夢中で、はづきちゃんの話をあまり聞いていなかった。


が、次の瞬間
いやでも、耳に入ってしまうことになる。


「あゆの大好物なの」
 

⏰:09/07/31 15:10 📱:N703iD 🆔:Hvrvfru.


#337 [七瀬]
 
活発に動いていた
頬が止まった。


「今日もあげよっかなーって思ってて、待ってたの」

あ、だから、あたしが講堂出たときいたんだ。


『ご、ごめんなさい!
あたしが食べちゃって』

あわてて、残りのケーキをはづきちゃんに渡した。

⏰:09/07/31 15:15 📱:N703iD 🆔:Hvrvfru.


#338 [七瀬]
 
すると、はづきちゃんは、はっとしたように首を振った。

「ううん!気にしないで!あゆ、部活長引くみたいだったし、それに‥」

頬が赤らむ。


「また作って、あゆに持っていけばいいだけだし‥」


――ズキン

なにこれ。

⏰:09/07/31 15:19 📱:N703iD 🆔:Hvrvfru.


#339 [七瀬]
 
 
『‥は‥はは‥そっか』

そう言うのが、精一杯だった。


そんなあたしに気付いてるのか、そうでないのか。

わからないけど、はづきちゃんは話を進めた。


「前に言ったと思うけど、わたしとあゆは小さいころの幼なじみなの」
 

⏰:09/07/31 15:21 📱:N703iD 🆔:Hvrvfru.


#340 [七瀬]
 
あたし、なんて、
ヤな子なんだろう。


「ほら、あゆんちって、建築事務所でしょ?」

せっかく
できた友だちなのに。


「わたしの家も、あゆのところで創ってもらって、それからかな?わたしの家とあゆの家が仲良くなり始めたの」

はづきちゃんの話、聞きたくない。

⏰:09/07/31 15:25 📱:N703iD 🆔:Hvrvfru.


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