星とぽんず。
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#231 [七瀬]
あたしは、お母さんのおみやげに姫りんごを一つ、
すねるので、
お父さんにも、みかん飴を一つ、
自分用に、ぶどう飴といちご飴を買った。
お姉ちゃんは、お祭りにきてるはずだから、買わなかった。
あたしの両腕はふくろで、いっぱい。
:09/07/10 18:52
:N703iD
:9Oo/vUlM
#232 [七瀬]
右手が最後まで、
あったかかったのは、
まつりさんがくれた
カステラと、
アイツの熱のせい。
暑い熱い夏祭りだった。
:09/07/10 18:54
:N703iD
:9Oo/vUlM
#233 [七瀬]
―――――――――
―――――
―――
「なんか松田、今日きげんいいな」
夏祭りが終わって、
『え?そう?』
夏休みも半分切ったなぁとなんだか寂しい。
:09/07/10 18:58
:N703iD
:9Oo/vUlM
#234 [七瀬]
「うん。なんかいいことあった?」
『んー?なんもないよー』
でも、その残り20日もない夏休みも、
この"剣道部マネージャー"として使わなければならない。
「そういえばさあ」
:09/07/10 19:01
:N703iD
:9Oo/vUlM
#235 [七瀬]
『うん?』
でもまぁ、毎日ごろごろしてるより、いっかな。
「昨日の夏祭りさぁ、どうした?」
――どくん
心臓が大きく波打った。
:09/07/10 19:04
:N703iD
:9Oo/vUlM
#236 [七瀬]
『‥え?どうしたって‥』
顔を引きつるのを
感じながらも、
「いや、行ったのかな、って思って」
笑みを貼りつけずには
いられない。
『い‥行ったよ』
やっぱ林原の前では
嘘はつけない。
:09/07/10 19:08
:N703iD
:9Oo/vUlM
#237 [七瀬]
「ふーん。誰と?」
林原は汗をタオルで
拭いながら、言う。
『まりと三咲‥』
あたしが、
精一杯ついた嘘。
林原の表情が見えないのが助かった。
:09/07/10 19:11
:N703iD
:9Oo/vUlM
#238 [七瀬]
「そ」
それだけ言った。
『‥林原は?』
「俺は行かなかったよ。
暑かったし、人の多いとこって苦手」
『昨日は熱帯夜だったもんね。ってか、人ごみが嫌いなんて林原らしい』
少し笑って言った。
:09/07/10 19:15
:N703iD
:9Oo/vUlM
#239 [七瀬]
「松田」
面越しの林原の表情は
やっぱりわからなかった。
「‥‥なんか安心した」
ぽつり。
ほんとに、
ぽつりと言った。
ひとりごとのように、
ぽつり。
:09/07/10 19:17
:N703iD
:9Oo/vUlM
#240 [七瀬]
『‥へ?‥‥』
「ううん、なんでもない」
『‥そう』
「じゃ」
『うん、頑張って』
竹刀を握った林原を
見送った。
:09/07/10 19:20
:N703iD
:9Oo/vUlM
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