―the god of death―
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#80 [玄]
俺は台所に向かう
母親は男を抱いて子供のように泣いている
すぐ泣き止ましてあげなきゃ…
俺は包丁を手に取り母親に抱きついた
「助けてあげる」
そう言いながら
「な…んで?」
母親は虫の息で俺に訪ねてきた
「ママが泣くから」
:09/06/18 23:49
:W53S
:☆☆☆
#81 [玄]
母親は呻き声をあげて
「助け て」
と掠れた声で俺に話かけた
「いたい?」
幼い俺がそう聞くと母親は頷いた
俺は包丁を母親から抜いてあげた
ぁあぁあああ!!!
母親はさらにでかい声で泣いた
「今助けてあげる」
:09/06/18 23:51
:W53S
:☆☆☆
#82 [玄]
幼い頃の俺はそう母親に優しく言う
そして母親もホッとしたように笑う
だがその表情はみるみる青ざめていった
あぁ…綺麗
俺は抜いた包丁を胸に思いっきり刺した
母親はもうピクリとも動かない
「助けてあげたよ?痛かったでしょ?」
:09/06/18 23:53
:W53S
:☆☆☆
#83 [玄]
俺は母親の顔を撫でた
「ママ…綺麗だよ」
幼い頃の俺はそういってキスした
:09/06/18 23:54
:W53S
:☆☆☆
#84 [玄]
「うーん…」
朝日に照らされる俺のベッド
偉く懐かしい夢を見た気がする…
俺は回らない思考回路を回らせて目覚めの一服をする
外を見ると母親に手を繋がれて歩く子供
俺はカーテンを閉めて今日も人助けをする
「今日は誰を助けようかな…」
:09/06/18 23:56
:W53S
:☆☆☆
#85 [玄]
:09/06/18 23:57
:W53S
:☆☆☆
#86 [玄]
6*愛*
ピンポーン
不意に鳴らされた玄関のチャイム
「はい」
俺はドアを開ける
「初めまして!!石垣ゆいです。隣に引っ越して来たんでこれからよろしくお願いします」
小さい女の子
歳はたぶん17歳くらいだろう
:09/06/19 13:58
:W53S
:☆☆☆
#87 [玄]
色白で華奢
目はクリクリで
髪は甘い茶色
そして気が変になりそうなくらい綺麗な声
俺は初めて死に際ではない人間を綺麗だと思えた
それからと言うもの俺はあの子の事ばかり考えてしまう
人助けもする気が起こらない
重症だな…
:09/06/19 14:00
:W53S
:☆☆☆
#88 [玄]
「あっこんなちわ」
俺はたまたま近くのコンビニに煙草を買いに行く時だった
「こんにちわ」
彼女に出会った
「「あの」」
二人の声がシンクロする
それすら嬉しくて仕方がない
「お仕事とか何してるんですか?」
彼女は遠慮がちに聞いてきた
:09/06/19 14:03
:W53S
:☆☆☆
#89 [玄]
「普段はインターネットの仕事かな?」
まぁ嘘はついてはいない
俺の本業はインターネット関係
まぁ今は稼ぎすぎて休業中ですけど
「すごいんですね」
彼女は無垢な笑顔でそういってくれた
「石垣さんは?」
「私は…」
なんなんだ?
:09/06/19 14:16
:W53S
:☆☆☆
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