春の希望と・・・Part2【BL】
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#1 [コロ]
『春の希望と・・・』
お蔭様で、スレッドが
1000になりましたので
続きはこちらに書かせて
頂きますo(^-^)o

春の希望と・・・Part1
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/9357/

●注意事項●

BLの意味が分からない

荒らしに来ました!

亀更新は無理です

鬼畜、無理矢理、暴力
は大嫌い!

精神年齢18歳未満

以上に当てはまる方は
ブラウザバックでお願い致しますm(__)m

注意事項をクリアされた方は、未熟な小説ですが、読んで頂けると嬉しいです☆

では、ごゆっくりどうぞ
o(^-^)o
 

⏰:09/06/28 02:25 📱:SH700i 🆔:oDZlgotk


#2 [コロ]
春の希望と・・・Part1
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/9357/
――――――――――
大好きな春へ・・・
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/5452/
(こちらは前作の小説で
春の希望と・・・と関連したお話です☆)
――――――――――
感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2722/

⏰:09/06/28 02:37 📱:SH700i 🆔:oDZlgotk


#3 [コロ]
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/9357/999
の続きから☆
――――――――――


秋には無い初々しさと言うか、幼さを感じる。

いくら秋が背が低く華奢だとしても、1年生と3年生では、やはり体の出来上がり具合が違う。
 

⏰:09/06/28 23:56 📱:SH700i 🆔:oDZlgotk


#4 [コロ]
 
その上、望も小さな体なので、余計に可愛らしく感じた。

秋が美人系なせいか
望の童顔で可愛い造りの
顔が新鮮に思える。

鈴原は、気付けば望の
顎に手を掛け、その柔らかい唇に自分の唇を重ねていた。
 

⏰:09/06/29 00:04 📱:SH700i 🆔:W7R3Ts9Y


#5 [コロ]
 
石田との行為の後で
力の抜けきった望の唇は
鈴原が舌で隙間を押せば
簡単に咥内へ侵入する事が出来た。

唇と同じく、柔らかい望の舌を捕らえると、唾液を絡めるように巧に動かす。
 

⏰:09/06/29 00:10 📱:SH700i 🆔:W7R3Ts9Y


#6 [コロ]
 
急に咥内を犯され、望は苦しげな表情になったが、目を覚ます事は無い。

抵抗が無いのは、物足りないが、あの石田が監禁するほど気に入った人物に手を出すのは楽しい。

しばらくの間、鈴原は望の咥内を堪能した。
 

⏰:09/06/29 00:18 📱:SH700i 🆔:W7R3Ts9Y


#7 [コロ]
 
一方、石田はシャワーを浴び終えて脱衣所でタオルを取り出していた。

洗面台の鏡を覗くと
無表情の自分と目が合う。

本日2度目のシャワーだったため、髪を拭いたりするのが面倒臭い。
 

⏰:09/06/29 18:35 📱:SH700i 🆔:W7R3Ts9Y


#8 [コロ]
 
はぁ、と溜め息をついた所で、部屋の方から手拍子と言うか、誰かを叩く様な音が一つ聞こえた。

石「?・・・」

何だと思って耳を澄ましていると、また同じ音か聞こえて、続いて小さく望の悲鳴が聞こえた。
 

⏰:09/06/29 18:42 📱:SH700i 🆔:W7R3Ts9Y


#9 [コロ]
 
石田は近くのズボンを掃き、直ぐに部屋へ向かった。

―――・・・

部屋に着いてまず目に入ったのは、鈴原の後ろ姿。

そして、鈴原に馬乗りされている望の姿だった。
 

⏰:09/06/29 18:49 📱:SH700i 🆔:W7R3Ts9Y


#10 [コロ]
 
望の頬には自分が付けた
ものより遥かに痛々しい痣が浮かんでおり、目の横にも赤紫の痣があった。

何故、鈴原が自分の部屋にいるのか、どうやって入ったのか、なんで望を殴りつけているのか分からない。

石「大和さんッ!・・・」
 

⏰:09/06/29 18:54 📱:SH700i 🆔:W7R3Ts9Y


#11 [コロ]
 
気付けば石田は、鈴原の腕を掴んで、名前を叫んでいた。

鈴「あ−・・・石田。よぉ」

鈴原の声はまるで何の悪気も感じていない。

石「何してるんですか・・・」

 

⏰:09/06/29 18:58 📱:SH700i 🆔:W7R3Ts9Y


#12 [コロ]
 
視線を望へ移すと、目が覚めた望と目が合う。

その瞳は、再び溢れた涙で濡れており、いきなり殴られた恐怖で体は奮えていた。

鈴「触っても起きねーし
 ちょっと殴ったんだよ」
 

⏰:09/06/29 19:07 📱:SH700i 🆔:W7R3Ts9Y


#13 [コロ]
 
へらっと笑いながら
鈴原は答えた。

石「どうやって入ったん
 ですか・・・?」

鈴「怒ってんのか?笑
 そんなもん鍵開けて
 入ったんだよ。」

聞きたい事はいっぱいあったが、石田は質問を止めて、鈴原を見据えた。

⏰:09/06/29 19:13 📱:SH700i 🆔:W7R3Ts9Y


#14 [コロ]
 
ここで鈴原の機嫌を損ねるのは避けたい。

石「取りあえず・・・
 何か飲みますか?」

鈴「あぁ、コーラある?」

石「わかりました」

―――
――
 

⏰:09/06/29 19:15 📱:SH700i 🆔:W7R3Ts9Y


#15 [コロ]
 
コーラを出した後も
鈴原はまるで自分の部屋
に居る様な態度だった。

石田は無表情だが
心の中では、早く帰ってくれと思っている。

頭の中でいろいろ考えていると、鈴原が望の方を一瞬見てから話し始めた。
 

⏰:09/06/29 19:48 📱:SH700i 🆔:W7R3Ts9Y


#16 [コロ]
 
鈴「お前相当コイツの事
 気に入ってんだな?笑
 何だよ・・・あの首の
 キスマークの量」

石田に向かってニヤついた笑みを浮かべながら言った。

石田も望も気付いてなかったが、望の首にはたくさんの鬱血が花びらのように散っている。

⏰:09/06/29 19:56 📱:SH700i 🆔:W7R3Ts9Y


#17 [コロ]
 
石田は、はっと望を見るとその首にある自らがつけたキスマークを見つけ、苦い顔をした。

望は先程からずっとベッドの端で身を守る様にまるまっている。

頬が真っ赤で、口の端にいくにつれ、紫色になっていて痛そうだ。
 

⏰:09/06/29 20:34 📱:SH700i 🆔:W7R3Ts9Y


#18 [コロ]
 
やはり小さな望には
手を差し延べて、殴られた頬と目元を見てやりたくなってしまう。

奮える体を抱きしめて
背中を撫でてやりたい。

自分にそんな事を出来る
資格はないが・・・
 

⏰:09/06/29 20:40 📱:SH700i 🆔:W7R3Ts9Y


#19 [コロ]
 
石「キスマークには、別に
 何の意味も無いです」

だから石田は、鈴原に
そう一言だけ返した。

鈴「どうだか・・・
 あーそうだ、石田。」

疑っている様だが
鈴原はすぐに別の話題を
話し始めた。
 

⏰:09/06/29 20:44 📱:SH700i 🆔:W7R3Ts9Y


#20 [コロ]
 
鈴「なぁ、このチビ
 抱かせろよ。笑
 そのかわり俺の貸す」

石「は?」

鈴「秋だよ秋。
 今日一日さ、交換」

秋と望を一日交換しよう
と鈴原が言いだした。
 

⏰:09/06/29 20:49 📱:SH700i 🆔:W7R3Ts9Y


#21 [コロ]
 
石「いや、俺は秋さんを
 どうこうする気は
 ありませんよ・・・」

鈴「そんなん知るかよ。
 俺にこのチビ貸せって
 言ってんだ。
 テメェが抜きてぇなら
 かわりに秋の尻使って
 も構わねぇって事だよ
 ・・・珍しい俺の心遣い
 感謝しろよな。笑」
 

⏰:09/06/29 20:59 📱:SH700i 🆔:W7R3Ts9Y


#22 [コロ]
 
なんの心遣いにもなっていない。
鈴原に渡したくなくて
望を自分の部屋に繋いだのに、何故貸さなければならないのか・・・

それに鈴原が望を「モノ」の様に言ってる事にも腹がたった。
 

⏰:09/06/29 21:11 📱:SH700i 🆔:W7R3Ts9Y


#23 [コロ]
 
石「大和さん、コイツは
 まだ俺が数える程しか
 手を出してないし・・・
 秋さんの様に長い間
 俺に付き合ってもらう
 つもりなんで・・・―」
 
鈴「大丈夫だって。
 秋にするより加減して
 やるし、お前のもんを
 壊したりしねぇよ。笑」
 

⏰:09/06/29 21:19 📱:SH700i 🆔:W7R3Ts9Y


#24 [コロ]
 
石田の言いたい事がわかり、壊さないと鈴原は言ったが、その顔は望にどんな事をしてやろうかと歪んだ笑みを浮かべていた。

石田は鈴原に見えない様に拳を握りしめて、避けれそうにない申し出を何とか断れないか考えているが、何も思いつかない・・・。
 

⏰:09/06/29 21:26 📱:SH700i 🆔:W7R3Ts9Y


#25 [コロ]
 

鈴「石田・・・。」

石「・・・―――」

鈴「今日は俺がこの部屋
 使うから、お前は
 今から俺の部屋行け。
 明日、俺が部屋戻る
 までは、秋の事・・・
 好きにしていいぜ。笑」
 

⏰:09/06/29 21:29 📱:SH700i 🆔:W7R3Ts9Y


#26 [コロ]
 
石「―――・・・ッ

       はい。」

静かに石田は頷いた。
そうするしかなかった。

ここで断れば、望を無理矢理奪われかねない。

少しでも望が酷い仕打ちを受けずに済むには、こうするしかなかった。

⏰:09/06/29 21:35 📱:SH700i 🆔:W7R3Ts9Y


#27 [コロ]
 
●きります●

感想やご意見は、こちらまでお越しください☆

[感想板]
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2722/
 

⏰:09/06/29 21:38 📱:SH700i 🆔:W7R3Ts9Y


#28 [コロ]
 
石田の返事を聞き
満足気に、当然だといった表情で鈴原は自分の部屋の鍵を石田に渡した。

受け取ると同時に石田は
チラリと望を見た。

今から起こるであろう悲劇に、蒼白になっている。
 

⏰:09/07/01 07:24 📱:SH700i 🆔:tfcK3Nug


#29 [コロ]
 
痣の出来た頬に涙の痕が
いくつも出来て、石田に犯されたままの体は恐怖の為、震えていた。

望「ぅッ・・ふぇ・・・ッ」

石「ッ・・・―――」

耐え切れなくなり、望は鳴咽を漏らし始めた。
 

⏰:09/07/01 07:31 📱:SH700i 🆔:tfcK3Nug


#30 [コロ]
 
自分にまったく関係無い
学園一の不良が、何故
目の前に居るのか・・・

石田と接点がある噂は
知っているが、この人に
自分が犯される理由は
一切無いのに・・・

どうしていきなり現れて
こんな事を言うの・・・?
 

⏰:09/07/01 07:39 📱:SH700i 🆔:tfcK3Nug


#31 [コロ]
 
鈴「もう行けよ
 心配すんなって。笑」

石「―――・・はい。」

石田が眉間に皺を寄せながら、扉の方へ向き、歩き始めた。

それを見て望の中の恐怖が一気に大きくなる。
 

⏰:09/07/01 07:45 📱:SH700i 🆔:tfcK3Nug


#32 [コロ]
 

 待って

 行かないでッ

望「ヒック 嫌・・・ふぇぇッ
 お願い、ま・・ッて」

石「―――・・・」

鈴「何だよ。
 ご主人様と離れたく
 ないって?笑」
 

⏰:09/07/01 07:52 📱:SH700i 🆔:tfcK3Nug


#33 [コロ]
 
鈴原が望の腕を掴み
ベッドの端から中央まで
引きずる。

望「やぁッ ぅわぁぁんッ」

鈴「ははっ。笑
 軽いなぁ・・・あんまり
 殴るとヤバイだろな」

石「大和さんッ・・・」
 

⏰:09/07/01 07:57 📱:SH700i 🆔:tfcK3Nug


#34 [コロ]
 
鈴「お前早く行けよ。
 あんましつけぇと
 このチビ無事じゃ
 済まねぇぞ・・・」

石「ッ・・はい・・・」

最後に望は石田と一瞬
視線が交わったが
そのまま直ぐに反らされ
その姿は扉の向こうの
廊下へと消えていった。
 

⏰:09/07/01 08:05 📱:SH700i 🆔:tfcK3Nug


#35 [コロ]
 
この空間で、縋(スガ)れる人物が居なくなり、望はただ石田が出て言った扉を見つめ続けた。

散々石田から逃れたいと思っていたけど、今の状況からは望にとって唯一の存在。

助けてくれると思った・・・

けれど、見捨てられた。
 

⏰:09/07/03 00:56 📱:SH700i 🆔:I0.FNMRk


#36 [コロ]
 
殴られた箇所がドクドクと波打つみたいに痛む。

石田の様に手加減は無い
本気の暴力だった。


 怖い 怖い 怖い

望「うぅッ ヒック・・やだぁあ」

鈴「さて、まずは
 どうするかな・・・笑」
 

⏰:09/07/03 01:04 📱:SH700i 🆔:I0.FNMRk


#37 [コロ]
 
泣いて怯える望を見ても
鈴原は何の感情も湧かない。
むしろテンションが上がるのだ。

夏休みに入ってからは
特に秋ばかりを見ていたから、望の反応が楽しくて堪らない。

鈴原にとって秋は大切な虐めの対象・・・
 

⏰:09/07/05 00:10 📱:SH700i 🆔:cncnU2dI


#38 [コロ]
 
逆に望は、どうでもいい虐めの対象。

壊してしまっても別に構わない。

秋にはこれからも長く
自分の奴隷として居てもらいたいが、まぁまぁ気に入っている後輩の奴隷は、自分にとって関係無い存在。
 

⏰:09/07/05 00:16 📱:SH700i 🆔:cncnU2dI


#39 [コロ]
 
ここまで可愛い顔と綺麗な体だと、奪ってしまうのも良いかもしれない。

多分、石田のモノじゃなかったら自分には、もう一人奴隷が増えていただろう。

しかし、頭の良い石田は鈴原にとって重要な駒だ。

それを目の前のチビのせいで失うは代償が大きい。
 

⏰:09/07/05 00:24 📱:SH700i 🆔:cncnU2dI


#40 [コロ]
 
だから、石田から奪わないでやるが・・・

そのかわりに、望は手に入れる事の出来ないモノ。

鈴原にとって、それは
「自分に無駄なモノ」
「自分に関係無いモノ」

だから、望がどうなろうが自分は知らない。
 

⏰:09/07/05 00:30 📱:SH700i 🆔:cncnU2dI


#41 [コロ]
 
だって、手に入らないのなら、壊したって自分のじゃないから何も感じない。

自分のじゃないから
別に大切にしない。

大切だとも思わない。

最初で最後かもしれないから、満足するまで思い切り乱暴に遊んで、返せばいいんだ。

⏰:09/07/05 00:39 📱:SH700i 🆔:cncnU2dI


#42 [コロ]
 
鈴「名前は・・・」

望「ヒック・・・北・・本ッ」

鈴「下」

望「のぞ・・む・・・ふぇッ」

聞いたわりに興味は無いようだった。

ただ、自分の質問にちゃんと応えるか試しただけ。
 

⏰:09/07/05 23:37 📱:SH700i 🆔:cncnU2dI


#43 [コロ]
 
鈴原は整った容姿だが
纏う雰囲気が、独特で
目付きが悪い。

嫌らしい笑みが、まるで
爬虫類を想わせ不気味だ。

望が体を震わせ怯える姿を満足気に見ている。

鈴「子供みてー。お前。笑」
 

⏰:09/07/06 00:42 📱:SH700i 🆔:Mc.kPpOE


#44 [コロ]
 
鈴原の手が、体を這いまわる・・・

胸の突起は避けて、首を撫でられた。

一瞬、力を入れられ、締められるかと思い、体が大きく揺れた。

望「ふぇぇッ、やぁッ」
 

⏰:09/07/06 00:46 📱:SH700i 🆔:Mc.kPpOE


#45 [コロ]
 
鈴「嫌?本気で締めるぞ」

ドスの効いた低い声で言われ、望は硬直した。

同時に唇を噛み締める。

鈴「物分かり良いな。
 石田に相当酷くされた
 のか・・・?笑」

聞かれて望は涙をボロボロ流した。
 

⏰:09/07/06 00:51 📱:SH700i 🆔:Mc.kPpOE


#46 [コロ]
 
●きります●

感想、ご意見ありましたらこちらまで☆☆☆

[感想板]
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2722/

⏰:09/07/06 00:54 📱:SH700i 🆔:Mc.kPpOE


#47 [みぃ]
あげます(* ̄∀ ̄)ノ

⏰:09/07/08 07:12 📱:P905i 🆔:rgXO/crU


#48 [な]
あげ( ゚ω゚ )

⏰:09/07/08 20:12 📱:W61P 🆔:46wM6mzc


#49 [コロ]
みぃ様、な様

アゲありがとうございますo(^-^)o
仕事疲れで、更新せずに寝る日々です。。。
すいませんm(__)m
今から少し更新致します。

⏰:09/07/08 23:01 📱:SH700i 🆔:V9uGTLn6


#50 [コロ]
>>45から

望が泣けば泣く程、鈴原は興奮した。

体を触れば触る程、望の瞳から大粒の涙が零れた。

望との会話を切り上げると、鈴原は本格的に行為を始める。

望「ひッ・・・ぅわぁぁ」
 

⏰:09/07/08 23:11 📱:SH700i 🆔:V9uGTLn6


#51 [コロ]
 
いきなり足の間に手を入れられ、自身をきつく握られた。

痛いの手前で開放され
また握られる。

もう片方の手は、胸の辺りを撫で回し、同時に鎖骨を舐められた。
 
 

⏰:09/07/08 23:15 📱:SH700i 🆔:V9uGTLn6


#52 [コロ]
 
チクリと首に痛みが走り、望は小さな悲鳴を上げる。

鈴「俺が痕付けたら
 石田が怒りそうだな」

笑いながら言われた。

何でこの人にまでキスマークを付けられなきゃならないんだ・・・
 

⏰:09/07/08 23:27 📱:SH700i 🆔:V9uGTLn6


#53 [コロ]
 
愕然と望は思った。

自分は一体、人からどんな風に見えるんだろうか。

虐めがいのある奴?
性処理に調度良い奴?

きっと両方なんだろう。

じゃあ勇気は?
勇気もそう思ってたら・・・
 

⏰:09/07/08 23:33 📱:SH700i 🆔:V9uGTLn6


#54 [みぃ]
うわぁ〜ッ!!
主さんごめんなさいッ!!

お仕事疲れますもんね
無理させてしまった


主さんのペースでゆっくりと頑張って下さい☆


貴重なスペースにすいませんm(__)m

⏰:09/07/09 17:55 📱:P905i 🆔:svtU.iIM


#55 [コロ]
みぃ様

いえっ、応援すごく嬉しいですo(^-^)o
ありがとうございます!
楽しみにしてくれてる方々のためにも頑張ります☆

⏰:09/07/09 23:35 📱:SH700i 🆔:u3o.Pq6c


#56 [コロ]
>>53から

不安に押し潰されそうで、望はこの状況が目に入らない様に、視界を瞼で覆った。

鈴「おい、目ぇ開けろ」

鈴原にそう言われても
首を横に振り、抵抗した。
 

⏰:09/07/09 23:40 📱:SH700i 🆔:u3o.Pq6c


#57 [コロ]
 
殴られのを覚悟したが、望の顔や体に痛みは来ない。

不審に思い、少し目を開けて確認したが、直ぐに後悔した。

鈴原が、今までに無いくらい気味の悪い笑みで自分を見下ろしていたのだ・・・。
 

⏰:09/07/09 23:44 📱:SH700i 🆔:u3o.Pq6c


#58 [コロ]
 
望「ぁ・・・あ」

鈴「望・・だっけ・・・?笑
 俺に逆らうんだな。」

望はすぐに謝らなくてはと口を開いたが、言葉が紡がれる前に脇腹へ衝撃がきた。


望「がっ・・・はッ・・――!」
 

⏰:09/07/09 23:49 📱:SH700i 🆔:u3o.Pq6c


#59 [コロ]
 
それは、前回の暴力が
本気ではなかったと
思える痛みだった。

息が上手く出来ない。


誰か助けてッ!


殺されちゃう・・――ッ!
 

⏰:09/07/09 23:53 📱:SH700i 🆔:u3o.Pq6c


#60 [コロ]
 
鈴「頭悪いな、お前。笑」

視界の端で、また鈴原が
手を振り下ろすのが見えた。


――――
―――

――
 

⏰:09/07/11 01:12 📱:SH700i 🆔:FwhkqoTw


#61 [コロ]
 
――

―――

磯《出掛けてるっぽい》

勇「ぽい?;」

同時刻、勇気は寮に電話をかけていた。

もちろん望と話すためだ。
 

⏰:09/07/11 01:21 📱:SH700i 🆔:FwhkqoTw


#62 [コロ]
 
しかし、電話の向こうで
磯矢さんは望の不在を告げる。

磯《外出届け出てねぇ。
 けど部屋に居ない》

各部屋に寮監室と繋がる電話があるが、コールを鳴らしても望は出ない。

磯《誰かの部屋に行って
 んじゃねーの?》
 

⏰:09/07/11 01:28 📱:SH700i 🆔:FwhkqoTw


#63 [コロ]
 
勇「寝てんのかも・・・
 部屋まで見て来てよ」

磯《は?めんどくせぇ。
 お前らの逢い引きに
 巻き込むな。》

まぁ確かに部屋まで
行ってくれるとは思ってないけど。
 

⏰:09/07/11 01:33 📱:SH700i 🆔:FwhkqoTw


#64 [コロ]
 
勇「ケチ。じゃあ、また
 かけ直すよ。
 望元気にしてんの?」

磯《・・・》

勇「ケチじゃないです。」

磯《さぁ、お前が実家
 行ってから見てねぇ。
 夏休みは点呼無いし》
 

⏰:09/07/11 01:37 📱:SH700i 🆔:FwhkqoTw


#65 [コロ]
 
何してんだ、あいつ?

勇気は少し胸騒ぎを感じたが、司も実家に帰っているのを思い出し、あまり部屋の外に出る用事が無いんだろうと思った。

勇「・・・わかった。
 ありがとうございます」

磯《まぁ、見掛けたら
 電話あったの伝えとく》 

⏰:09/07/11 01:44 📱:SH700i 🆔:FwhkqoTw


#66 [コロ]
 
最後に磯矢と一言二言
言葉をかわし、電話を切った。

勇「はぁ・・・望に会いてぇ」

少し離れただけなのに
望に会いたい気持ちで
いっぱいだ。

早く寮に帰りたい。
 

⏰:09/07/11 01:50 📱:SH700i 🆔:FwhkqoTw


#67 [コロ]
 

その時、まだ左手に握りしめている携帯が鳴った。

着信はつい先日番号を
交換した相手・・・
三波海斗(ミナミ カイト)だ。

父に連れられて行った
パーティーの主催者
三波社長の息子。
 

⏰:09/07/14 00:35 📱:SH700i 🆔:JfSijqKA


#68 [コロ]
 
世界でも有名な大会社の
トップ三波社長は、かなりの美丈夫で、感じの良い男性だった。

その息子も目を奪われる程整った顔で、10歳と言う年齢なのに色気すらある。

何が良かったのか、勇気は三波社長に気に入られた様で、海斗の家庭教師を頼まれたのだ。
 

⏰:09/07/14 00:52 📱:SH700i 🆔:JfSijqKA


#69 [コロ]
 
自分は普段、寮で暮らしてるからと断ったが
週に1.2回程度で良いと言われた上に、向かえを寄こすとまで言われ、さすがに断りきれなかった。

まぁ三波家の本宅と寮は
車だとそんなに離れてないし、週に1.2回なら・・・

と渋々(心中)ながら承諾してしまった。
 

⏰:09/07/14 01:02 📱:SH700i 🆔:JfSijqKA


#70 [コロ]
 
その時、海斗と携帯の番号を交換していた。

しかし、今電話が掛かってくる意味がわからない。

家庭教師は8月に入ってからの約束だ。

不思議に思いながら、勇気はピッとボタンを押し、携帯を耳にあてた。
 

⏰:09/07/14 01:08 📱:SH700i 🆔:JfSijqKA


#71 [コロ]
 
勇「はい、勇気です。」

一応、大会社の未来の
社長候補No.1だ。
なるべく丁寧に声のトーンも落ち着かせてみる。

海《勇気さん?海斗です》

勇「うん、どうしたの?」

海《パーティーの時は
 父が無理言ったのでは
 ないかと思って・・・》

⏰:09/07/14 01:18 📱:SH700i 🆔:JfSijqKA


#72 [コロ]
 
いきなりそんな事を言われてはビックリだ。

まぁたしかに強い押しに負けて承諾してしまったが、海斗が心配するほど自分は嫌そうな顔でもしていたんだろうか?;

海《勇気さん?》

勇「いや、大丈夫だよ。
 8月から よろしくな」
 

⏰:09/07/14 01:24 📱:SH700i 🆔:JfSijqKA


#73 [コロ]
 
あ、よろしくな・・・って
友達ノリになっちまった;

しかし、勇気の心配をよそに海斗はホッとした様子で、「こちらこそ」と返事を返して来た。

じつに良く出来た子だ。

流石、三波社長の息子やってるだけある。
 

⏰:09/07/14 01:30 📱:SH700i 🆔:JfSijqKA


#74 [コロ]
 
パタンと携帯を閉じ
自分とは住む世界の違う
海斗に勉強を教える自分を想像してみた。

進学校でいつも10番内
に入っているだけあり
勉強はわりと出来る自覚はある。

しかし海斗は自分の通う学校より、さらに上のレベルの超進学校に行って、成績も常にトップだとか。

⏰:09/07/17 00:49 📱:SH700i 🆔:XlqbX22I


#75 [コロ]
 
自分が教える意味は
あるのだろうか・・・?

少々疑問だ。

まぁ、引き受けてしまったし、小学生の勉強なら簡単なので「いいか」なんて思い始めている。

しかし、望と会える時間が少しでも減ってしまうのは残念だ。
 

⏰:09/07/17 00:56 📱:SH700i 🆔:XlqbX22I


#76 [コロ]
●きります●

感想、ご意見はこちらへ

[感想板]
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2722/

⏰:09/07/17 00:59 📱:SH700i 🆔:XlqbX22I


#77 [コロ]
 
付き合い始めの今が
一番甘くて盛り上がる時期だって言うのに・・・。

勇気は一つ溜め息をついた。

寮に帰ったら真っ先に
望に会って抱きしめて
キスしよう。

あわよくば、それ以上も。
 

⏰:09/07/19 05:04 📱:SH700i 🆔:ecQAUxNM


#78 [コロ]
 
勇「明日また電話して
 みるか・・・心配だし。」

早く声聞きたいし。

まさか自分がこんなに
望を大切に思うなんて
想像がつかなかった。

いつもツルむ仲間の
ただのルームメイトだったのに・・・。
 

⏰:09/07/19 05:10 📱:SH700i 🆔:ecQAUxNM


#79 [コロ]
 
いつの間にか、すごく愛しく感じる様になって、望に愛されたいと思った。

自分が一番最初に望を抱きたいと感じたし、そうなる様な気がしていた。

だから、望が襲われたと分かった時は、相手を殺したい程の怒りが込み上げた。
 

⏰:09/07/19 05:21 📱:SH700i 🆔:ecQAUxNM


#80 [コロ]
 
同時に、それと同じぐらいの悲しみも感じた。

一番辛いのは望なのに、
あの時、自分は・・・

泣き叫びたかった。

大切な人が汚されて、傷付けられて、今まで感じた事が無い程の胸の痛みが襲った。
 

⏰:09/07/19 05:33 📱:SH700i 🆔:ecQAUxNM


#81 [コロ]
 
望にあんな思いは、もう二度とさせたくないから、望の側に居て守ってやりたいし、自分も二度とあんな悲しみを感じたくない。

望を5cmぐらいに縮めて
ずっと自分のポケットに入れておきたいぐらいだ。

無理だけど・・・。
 

⏰:09/07/19 05:41 📱:SH700i 🆔:ecQAUxNM


#82 [コロ]
 
勇「あれ以上縮んだら
 小学生だな・・・」

言って少し笑いが込み上げてくる。

望の事を考えるだけで
こんなに気分が上下する。

気持ちを振り回されるってのもイイかもしれない。
なんて思う。
 

⏰:09/07/22 17:13 📱:SH700i 🆔:QVfZzx/E


#83 [コロ]
 
寮に一人で自分の帰りを待っている望を想像しながら、バフッとベッドにダイブする・・・。

寮のベッドは柔らかくて良いけど、やっぱり実家のベッドが一番だ。

自然と瞼も下がってくる。

眠りに落ちそうになった時、扉を叩く音が部屋に響いた。

⏰:09/07/22 17:20 📱:SH700i 🆔:QVfZzx/E


#84 [コロ]
 
 「勇気!昼飯食うか?」

今日仕事が休みの父だ。

勇「・・・あー行く。」

寮では望が自分の帰りを待っているが、実家では父が自分の帰りを待っていた。

少しでも一緒に食事をとる時間を作りたかったから、眠気を我慢してベッドから出る事にした。

⏰:09/07/22 17:26 📱:SH700i 🆔:QVfZzx/E


#85 [コロ]
 
父「冷やしうどん だぞ」

部屋を出ると父が本日の
メニューを言うので
「食べる」とだけ返して
リビングに向かう。

前に会ったのは春休み。
父より少し低かった身長は、今では追い抜くか追い抜かないかのせとぎわだ。
 

⏰:09/07/22 17:36 📱:SH700i 🆔:QVfZzx/E


#86 [コロ]
 
背が高いのは父譲り。
顔は母に似たので、父には昔から「身長だけは俺に似て高くなれよ!」と言っては牛乳や魚を食べさせられた。

お蔭様でズボンの裾上げ要らずだ。

父「眠そうだな。
 墓参りの日はちゃんと
 起きろよ」
 

⏰:09/07/22 17:57 📱:SH700i 🆔:QVfZzx/E


#87 [コロ]
 
勇「お−・・・」

なんとなく心配性なのは、父に似たんじゃないかと思う。

そんな事を思いながら
父特製の冷やしうどんを
二人で食べた。

――――
―――
――
 

⏰:09/07/22 18:01 📱:SH700i 🆔:QVfZzx/E


#88 [コロ]
―――
――

――

 コンコン・・・

磯「おーい、北本。」

勇気の為じゃないが
磯谷は望の部屋まで
様子を見にきていた。
 

⏰:09/07/25 15:41 📱:SH700i 🆔:JYH1MRfg


#89 [コロ]
 
 コンコン・・・

いくら扉を叩いても沈黙しか返ってこないが、寝ているかもしれないと磯谷は、暫く扉の前でノックを続けた。

そうしていると、大半の生徒が帰郷して静かな廊下の先から、誰かが一人歩いてくる気配に気付く。
 

⏰:09/07/25 15:47 📱:SH700i 🆔:JYH1MRfg


#90 [コロ]
 
近付くにつれて人物がはっきり見えて、2年の学年首席の石田だとわかった。

古賀絡みで問題があると
大体石田の名前も出てくるし、見た目も大人しいとは言えないから、印象に残っている。

この学園は何故、不良に限って成績が良いのか・・・
 

⏰:09/07/25 15:55 📱:SH700i 🆔:JYH1MRfg


#91 [コロ]
 
と思いつつ、磯谷が
学園の生徒だった頃
磯谷も橋野も成績は常に
上位だったので、人の事
言えないのだが・・・。

磯「おー石田。・・・?」

だいぶ近付いたので
磯谷は声をかけたが、
石田の様子がおかしい。
  

⏰:09/07/25 16:02 📱:SH700i 🆔:JYH1MRfg


#92 [コロ]
 
磯「オイ。大丈夫か?」

石「ぇ?・・・ぁ、磯谷さん」

磯「お前、顔色悪い」

石「ぃゃ、大丈夫です。
 何してんの?」

そんな所で、と言おうとしたが、誰の部屋の前か気付き、石田は指先から体が痺れていくような感覚に包まれた。

⏰:09/07/25 16:09 📱:SH700i 🆔:JYH1MRfg


#93 [コロ]
 
磯「北本が部屋いるか
 見に来たんだよ。
 彼氏からさっき電話
 あったんだ。笑」

石「中西から・・・」

磯「あぁ、知ってんのか。
 あいつ北本にデレデレ
 だろ?笑」
 

⏰:09/07/25 16:14 📱:SH700i 🆔:JYH1MRfg


#94 [コロ]
 
面白そうに話す磯谷の話しを、石田はまともに耳に入れる事が出来なかった。

北本見なかったか?と聞かれたが、奮えそうな声をなるべく落ち着かせて、見てないと応える。

自分が動揺しているのが
手にとる様にわかり、早く一人になりたかった。
 

⏰:09/07/25 16:21 📱:SH700i 🆔:JYH1MRfg


#95 [コロ]
 
磯谷に、見かけたら教えるとだけ言い、足早にその場を離れた。

探している北本は、先程
自分が部屋に置いてきた。

鈴原大和と共に。

石田をまた罪悪感が襲うが、もうどうする事も出来ない・・・。
 

⏰:09/07/25 16:24 📱:SH700i 🆔:JYH1MRfg


#96 [コロ]
 

石田が去った後、磯谷もすぐに部屋に戻った。

誰も居なくなった廊下には、遠くから聞こえる蝉の鳴き声だけが響いている。

石田が口を閉ざすかぎり
望の所在を知る術は無い。

しかし、それに気付く者は居なかった。
 

⏰:09/07/29 18:18 📱:SH700i 🆔:tm3F2Cl6


#97 [コロ]
 
――――
―――

――

磯谷と別れた後
石田が向かった鈴原の
部屋には、「中村 秋」
が居る。

不本意だが、会わなくてはならない。
 

⏰:09/08/01 00:04 📱:SH700i 🆔:qKhgzgDI


#98 [コロ]
 
鈴原は今まで秋を誰かに
貸したりした事は無かった。

だから今回の事には
驚いたが、そんな事より
望の事が気になってしかたない。

石田は、鈴原の部屋の
前に来ても、しばらく
中に入らず廊下に座り込んでいた。
 

⏰:09/08/01 00:12 📱:SH700i 🆔:qKhgzgDI


#99 [コロ]
 
この状況で、自分が部屋に入った事によって、怯える秋の姿なんて見たくない。

静かな廊下で、時間だけがゆっくり過ぎていった。


―――・・・
 
 

⏰:09/08/01 00:19 📱:SH700i 🆔:qKhgzgDI


#100 [コロ]
●きります●

仕事が忙しく、なかなか
更新が進みませんm(__)m
ご了承下さい。。。

感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2722/
 

⏰:09/08/01 00:21 📱:SH700i 🆔:qKhgzgDI


#101 [\(^O^)/]
.
>>1-100

⏰:09/08/01 01:11 📱:W54SA 🆔:QyqBqkok


#102 [コロ]
\(^O^)/様

安価ありがとうございます☆☆

⏰:09/08/03 23:53 📱:SH700i 🆔:W6WVmSrs


#103 [コロ]
>>99から

――――

――・・・

ぼんやりとやり過ごしていると、昔の事を思いだした。

望の表情と幼い頃の自分が、どうしても重なり、胸の辺りが苦しくなる。
 

⏰:09/08/04 00:12 📱:SH700i 🆔:kY8qswq6


#104 [コロ]
 


17年前。石田真二は
医者の家系に生まれた。

父と母、それと4つ年の離れた兄がいる。
 
兄は父の敷いた医者と言う人生のレールの上をただひたすら走り、今は医大に進んでいるが、自分はそんな物に興味は無い。
 

⏰:09/08/04 00:15 📱:SH700i 🆔:kY8qswq6


#105 [コロ]
 
そのせいで、家族には見放されていた。

そもそも、医者の道に進みたく無くなったのは、家族のせいだと言うのに。

前は自分だって、将来はきっとその道に進むんだろうと思っていた。
 

⏰:09/08/04 00:22 📱:SH700i 🆔:kY8qswq6


#106 [コロ]
 
他にやりたい事も
したい事も無かったので
「医者」は石田にとって
将来の夢だったのかもしれない。

勉強は得意だったが、それ以上に努力していたし、兄に負けたくないと言う思いもあった。
 

⏰:09/08/04 00:28 📱:SH700i 🆔:kY8qswq6


#107 [コロ]
 
12歳の時、父が祖父から病院の医院長を任される事になり、将来の後継ぎは長男の兄で、自分は何の地位も与えられない事は解ってはいた。

でも、何かを認めてもらいたかったのか、自分の存在に気付いてほしかったのか、ただがむしゃらに勉強をして成績を上げるのに必死になっていた。
 

⏰:09/08/04 00:40 📱:SH700i 🆔:kY8qswq6


#108 [コロ]
 
頑張っても何も得る事は無いのに・・・。


自分は兄より成績は少し良いが、両親は兄の方ばかり可愛がっていた。

兄の成績だって、申し分無いレベルだ。
そうなると要領の問題で、自分は両親にとって要領の悪い息子だったらしい。
 

⏰:09/08/07 00:11 📱:SH700i 🆔:k1/.F68.


#109 [コロ]
 
兄と同じ悪さをしても
怒られるのは何時も自分で、そのたびに母の平手が飛んできた。

父に関しては、鼻血が出るほど殴られた事もある。

それでも、自分を見てもらいたくて・・・努力してるのを知ってもらいたくて、全てに必死だった。
 

⏰:09/08/07 00:17 📱:SH700i 🆔:k1/.F68.


#110 [コロ]
 
けど、それに気付いてもらえる事は無く、努力は暴力となって返ってきた。

兄も、自分より成績の良い弟が目障りだったらしく、度々嫌がらせをしてくるので、自分はそんな毎日に疲れてしまった。

負けるのが悔しいなら
負けないように努力すれば良いのに。
 

⏰:09/08/07 00:27 📱:SH700i 🆔:k1/.F68.


#111 [コロ]
 
後継ぎの座を奪われるとでも思っていたのか・・・。

自分がどんなに必死になって両親を呼んでも、返事なんか無い。

子供心に傷ついていた。

そんな弟に後継ぎなんてさせない事は目に見えてる。 

⏰:09/08/08 00:35 📱:SH700i 🆔:gaJrkkfg


#112 [コロ]
 
兄は解っていたのに、嫌がらせを止めなかった。

きっと、よっぽど悔しかったんだろう。

両親の愛、後継ぎ、約束された人生・・・

これで4歳離れた弟が
4年後に自分の成績より良い結果を出さなければ、もっと完璧なのに。
 

⏰:09/08/08 00:44 📱:SH700i 🆔:gaJrkkfg


#113 [コロ]
 

なにもかも手に入れてるんだから、一つぐらい弟に花持たせたっていいじゃないか。

そう思うのに、兄はそれを許さない人なんだ。

すめて兄だけでも、俺を家族だと認めて欲しかった。
 

⏰:09/08/10 00:45 📱:SH700i 🆔:q0ajkx0I


#114 [コロ]
 
元々、愛情の薄かった両親。
虐待だと言いたい程の暴力を受けた時は、誰かに縋りたい気持ちでいっぱいだった。

小さな頃は、兄に泣きついた事があったが、それも少しで意味の無い事だとわかった。
 

⏰:09/08/10 00:54 📱:SH700i 🆔:q0ajkx0I


#115 [コロ]
 
俺が医者にならないと決めてから、暴力はますます酷くなったけど、俺は誰にも頼らなかった。

どんなに助けを求めたって、家族の中に手を差し延べてくれる人は居ない。

邪魔者は俺一人。

なら、始めから生まなきゃよかったんだ。
 

⏰:09/08/10 00:59 📱:SH700i 🆔:q0ajkx0I


#116 [コロ]
 

頑張っても認めてもらえず、愛情が無いかわりに暴力を与えられた・・・

医者を目指す心を奪われ
医者の夢を失った。

何もかも無くなった時
自分は、今の北本と
同じ瞳をしていた・・・。
 

⏰:09/08/13 02:57 📱:SH700i 🆔:RiOJYeGw


#117 [コロ]
 
自分一人では、出られないほど深い闇に落ちて、どうする事も出来ない。

助けを呼びたいけど
呼べないんだ。

誰かが気付いて助けてくれないと・・・

感情がある分、人間は強いけど、感情があるから人間は弱い。
 

⏰:09/08/13 03:07 📱:SH700i 🆔:RiOJYeGw


#118 [コロ]
 
中等部3年の時、一度だけ首席から落ちた事があった。

初めての二番。

中等部の頃から寮で生活していた俺は、テストの数日前に実家に電話をした。

2ヵ月ぶりに電話越しに聞いた母の声は、いつもの様に冷たい。
 

⏰:09/08/15 02:25 📱:SH700i 🆔:6F5NnYCc


#119 [コロ]
 
何を言っても感情の無い返事がたまに返ってくるだけで、しばらく頑張って話しかけていたけど、だんだん疲れてきてしまった。

一方的な会話はすぐに途切れ、電話の向こうに母が居るのかどうか解らない程静かな沈黙が訪れた時、初めて母の方から話しかけられた。
 

⏰:09/08/15 02:35 📱:SH700i 🆔:6F5NnYCc


#120 [コロ]
 
急速に体温が上がる。

母の口からどんな話しが出るのかなんて二の次で、単純に嬉しかった。

どんな話題でも、自分と会話をしてくれるなら、何だって良い。


期待に胸が膨らむ。
 

⏰:09/08/15 02:49 📱:SH700i 🆔:6F5NnYCc


#121 [コロ]
 
しかし、次の瞬間耳に響いた母の声は、今までで一番冷たく、一番感情のこもった物だった。


《真二(シンジ)・・・あなた、休みの度に帰って来なくていいわ。》

元々、お盆と正月しか帰ってなかった。
つまり、家に帰って来るなって事だろう・・・。

⏰:09/08/15 02:59 📱:SH700i 🆔:6F5NnYCc


#122 [コロ]
 
なんか、もう駄目なんだと思った。

自分はすでに家族でも何でもないんだ。

他人の俺が、家族水入らずで過ごす盆や正月に入り込んで来たら、さぞかし迷惑だろう。
 

⏰:09/08/15 03:06 📱:SH700i 🆔:6F5NnYCc


#123 [コロ]
 
だから、何も言い返せなかった・・・。


少しの間、無音の時間が流れて、俺はゆっくり受話器を置いた。

開放された・・・家族から。

自由を手に入れたのに、
もう暴力も受けなくて良いのに、少しも嬉しくない。

⏰:09/08/15 03:17 📱:SH700i 🆔:6F5NnYCc


#124 [コロ]
 

本当なら、ここで喜ばないといけないのに。

自分で思ってるより、精神的なダメージは大きかった様で、その日から一週間ほどの記憶が曖昧だ。

気付けばテストは殆どの教科が終わっていた。
 

⏰:09/08/15 05:19 📱:SH700i 🆔:6F5NnYCc


#125 [コロ]
 
自分は、まだ少しだけ
家族に愛されたいと言う
感情が残っていた。

だからこんなにショックを受けたんだろう。

母の声に喜んだのも
言葉に絶望したのも・・・
原因は自分に要らない感情が残っていたからだ。
 

⏰:09/08/15 05:25 📱:SH700i 🆔:6F5NnYCc


#126 [コロ]
 
こんな物、早く捨ててしまえば良かった。


当然、最悪のコンディションで受けたテストはボロボロで、初めて自分より前に他人の名前が載ってるテストの順位表が張り出された。

それでも、二番だったんだが、一位の記録が途絶えた事がショックだった。

⏰:09/08/15 05:43 📱:SH700i 🆔:6F5NnYCc


#127 [コロ]
 
両親に認めてもらいたくて、ずっと勉強を頑張ってたのに・・・

首席であり続ければ、いつか振り向いてもらえると必死だった。

それが、母の一言でこんなにあっさり崩れてしまうなんて・・・。
 

⏰:09/08/16 01:15 📱:SH700i 🆔:JniCch4U


#128 [コロ]
 
今までの自分からしたら
取り返しのつかない事だが、もう関係ないんだ。

ショックを受けたって
全て失った後だから、どうでも良いはず。

ただ、心にぽっかり穴が開いてしまった。
 

⏰:09/08/16 01:22 📱:SH700i 🆔:JniCch4U


#129 [コロ]
●きります●

読んで下さっている皆様、ありがとうございます☆
よければ感想板でも、訪問お待ちしています(^^)

[感想板]
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2722/
 

⏰:09/08/16 01:27 📱:SH700i 🆔:JniCch4U


#130 [コロ]
 
――――
―――

――

鈴原の部屋の前にずっと居る訳にいかない。

誰かに見られて良い事は無いだろう。

石田は思い腰を上げて
部屋の扉の前に立った。
 

⏰:09/08/19 22:39 📱:SH700i 🆔:IgCr7V1w


#131 [コロ]
[訂正]

×→思い腰
○→重い腰

すみませんm(__)m

⏰:09/08/19 22:40 📱:SH700i 🆔:IgCr7V1w


#132 [コロ]
 
鍵は開いている。

中へ入り、一応鍵を閉めてリビングに進む。

秋が起きていたら、鈴原が帰って来たと思っているかもしれない。


やはり震えているんだろうか・・・。
 

⏰:09/08/19 22:48 📱:SH700i 🆔:IgCr7V1w


#133 [コロ]
 
秋の居る寝室に入る気にもなれず、そのまま床に座り込んだ。

クーラーの音と蝉の鳴き声しか聞こえない物悲しい室内・・・

それが余計に望の事を思い出させる。
 

⏰:09/08/23 01:42 📱:SH700i 🆔:4CKlbMPE


#134 [コロ]
 
北本望は皆が認める学園のアイドルだ。

でも自分は興味なんて無かったし、あんな子供っぽい容姿・・・好みのタイプでも何でもない。

ただ、中西勇気が北本に興味を持った。

それは同時に俺の中でも
北本は興味の対象になると言う事。

⏰:09/08/23 02:00 📱:SH700i 🆔:4CKlbMPE


#135 [コロ]
 
気に入らない相手の弱みが北本なら、そこを攻めるのは当然だ。

だから攻めた。

自分でも酷いと思うぐらいの事を北本にした。

おまけに今は鈴原大和の手に渡っている。
 

⏰:09/08/23 02:10 📱:SH700i 🆔:4CKlbMPE


#136 [コロ]
 
自分が思い描いてた結果より遥かに北本を苦しめる事が出来たんだ。

何の文句も無い。
大満足の結末じゃないか。

あとは、傷ついた北本を
中西の前に放り出せば良いだけ・・・。
 

⏰:09/08/23 02:16 📱:SH700i 🆔:4CKlbMPE


#137 [コロ]
 
俺の事は脅して口封じすれば全て上手く行く。

なのに・・・

自分はいつから、こんなに北本を心配するようになったんだろう

いつから北本を独占したいと思うようになったんだろう・・・。
 

⏰:09/08/23 02:20 📱:SH700i 🆔:4CKlbMPE


#138 [コロ]
 

僅かに芽生えた新しい感情。

少しずつ、それに気付き始めた自分が居る。

いや、もう気付いているけど、気付いて無いふりをしてるだけで、本当は北本がこのまま自分のモノになれば良いと願っている。
 

⏰:09/08/23 02:28 📱:SH700i 🆔:4CKlbMPE


#139 [コロ]
 
このまま中西の事なんて
忘れてほしい。

俺だけを見て、俺だけに
微笑みかけてくれたら
俺はもう他に何も要らない。

北本だけが側に居てくれたら、それだけで俺の今までの人生は救われる気がする。
 

⏰:09/08/23 02:36 📱:SH700i 🆔:4CKlbMPE


#140 [コロ]
 
だけど、この思いは気付いてはいけないんだ。

幼い頃からの俺の努力を
あの時、中西は馬鹿にした。

どんな思いで俺が今まで生きてきたとか、あいつに口だしする権限なんて無い。
 

⏰:09/08/23 02:44 📱:SH700i 🆔:4CKlbMPE


#141 [コロ]
 
なのに、中西は鼻で笑ったんだ。

俺が必死で生きてきた人生を、嘲笑うかの様に・・・。

許せなかった。

俺だって解ってる。
どんなに頑張っても、親に振り向いてもらえない事ぐらい。

⏰:09/08/23 02:52 📱:SH700i 🆔:4CKlbMPE


#142 [コロ]
 
俺が必死な姿がとんなに
滑稽で愚かなのか、鼻で笑ってしまう程、可笑しいだろう事は・・・

解ってるからこそ、図星をつかれた様で腹が立った。
あの時の中西の態度も言葉も、ずっと胸の内に仕舞い込んで、復讐のチャンスを待っていた。
 

⏰:09/08/23 03:06 📱:SH700i 🆔:4CKlbMPE


#143 [コロ]
 
自分でも子供っぽい馬鹿な考えだと思う。

けど、中西に俺の人生を鼻で笑われたり、口出しされる筋合いなんて無い。

だって、そぅだろ・・・

何で人一倍、努力してきたつもりなのに、馬鹿にされなきゃならないんだ。
 

⏰:09/08/23 03:13 📱:SH700i 🆔:4CKlbMPE


#144 [コロ]
 
だから、俺は中西が必死で守っている北本を傷つけて、汚して、最後は鼻で笑って捨ててやるつもりだ。

それ以外の感情は持ってはいけない・・・。


気付いちゃいけない。
 

⏰:09/08/26 05:48 📱:SH700i 🆔:3Y.RGkXg


#145 [コロ]
 
―――・・・

石田が改めて望への思いを再確認していると、突然 寝室の方から泣いている様な呻き声が聞こえてきた。

秋だと直ぐに気付き
躊躇したが、だんだん大きくなる声に不安を感じて、石田は様子を見に行く事にした。
 

⏰:09/09/01 14:48 📱:SH700i 🆔:A9x5nTX6


#146 [コロ]
 
寝室の扉を開けて、まず目に入ってきたのは、両手を拘束されている秋だった。

足をばたつかせてパニックに陥っている。

石田は慌てて駆け寄り、秋を驚かせない様、小さな声で優しく話しかけた。
 

⏰:09/09/01 23:12 📱:SH700i 🆔:A9x5nTX6


#147 [コロ]
 
石「秋さん・・・石田です。
 解りますか?」

秋「ンッ うぅ゙ッ ヒック」

秋は石田の声が聞こえ無いのか、理解出来ないのか、こちらを見ようとしない。

しかたなく原因を探そうとした時、ベッドに幾つもの赤い染みを見つけた。
 

⏰:09/09/01 23:20 📱:SH700i 🆔:A9x5nTX6


#148 [コロ]
 
そして、秋の自身の先から細い棒の様な突起物が出ている。

石田の背中を冷たい汗が流れた・・・

ここまで秋を苦しめる鈴原が解らない。
もし、今望が同じ目に合っていたらと思うと、足が奮えた。
 

⏰:09/09/02 18:12 📱:SH700i 🆔:i8eUgoAE


#149 [(`Α´メ)]
鈴原許さーんッ!!


がんばれ(´Д`)

⏰:09/09/02 20:25 📱:P905i 🆔:07OIs3Co


#150 [コロ]
(`A´メ)様

鈴原は最悪な奴ですね!
こんな奴実際に居たら絶対仲良くしないです。
この話しが終わったらキャラの人気投票とかしたいと思うので、鈴原が何処まで上がってこれるか楽しみです☆笑

⏰:09/09/05 17:07 📱:SH700i 🆔:Yx66we1w


#151 [コロ]
>>148から


秋「ぅぁあッ ぃゃだッ 」

石「ッ・・・秋さんッ!
 じっとしてて下さい」

石田はなるべく秋に負担をかけない様に、秋の自身に刺さっている棒をゆっくり引き抜いた。
 

⏰:09/09/05 17:15 📱:SH700i 🆔:Yx66we1w


#152 [コロ]
 
少し暴れたが、腕を拘束されているので、大丈夫だと声をかけながら体を押さえると、秋は驚くほど簡単に大人しくなった。

鈴原相手では、大人しくしないと後が酷いんだろう。

石「―――・・・秋さん。
 取れましたよ・・・
 もう大丈夫ですから」
 

⏰:09/09/05 17:23 📱:SH700i 🆔:Yx66we1w


#153 [コロ]
 
秋「うぅッ ヒック ・・・」

しばらく秋は肩を震わせて泣き続けたが、しばらくして落ち着き始めると、石田の存在に気付き、慌てて自分の体を布団で覆った。

秋「いし・・だ・・・くん?
 今、大和は居ないよ」

どうやら鈴原に会いに来たと思った様だ。
 

⏰:09/09/08 00:17 📱:SH700i 🆔:LQKHbFRo


#154 [コロ]
 
石「いや、今日は秋さん
 に会いに来たんです」

石田の言葉に、秋は小さく体をビクリと跳ねさせ、顔には不安が現れている。

秋「ど、どうし・・て?」

石田は、少しでも秋を安心させる様に、少しでも傷つけない様に優しく話し出した。
 

⏰:09/09/08 00:22 📱:SH700i 🆔:LQKHbFRo


#155 [コロ]
 
石「俺が先輩の秋さんと
 喋りたいからです。
 話し相手になって貰え
 ますか?」

そう言うと、秋は驚いた表情になり、黙り込んでしまった。

なんと返事をすれば良いのか解らないと言う感じだ。
 

⏰:09/09/08 00:30 📱:SH700i 🆔:LQKHbFRo


#156 [我輩は匿名である]
この小説何かだんだん怖くなってきてません...?
でも最後まで頑張って下さい!!

⏰:09/09/08 18:39 📱:SH001 🆔:jaQynSns


#157 [りお]
あげっ

⏰:09/09/09 01:13 📱:W61P 🆔:mLYAEq1M


#158 [コロ]
>>156我輩様

最初に記載してますが
無理矢理や、鬼畜表現が
多々入りますm(__)m
でも最後はハピエンの小説なので、それに向けて頑張ります☆

>>157りお様

ありがとうございます☆
頑張って更新します!

⏰:09/09/10 18:12 📱:SH700i 🆔:KB2JLQtw


#159 [コロ]
>>155から

石「秋さん、この拘束
 はずしますね・・・
 シャワー浴びましょ。
 歩けますか?」

秋「ぁ・・・・っ・・」

戸惑いながらも、秋は小さく頷いた。
 

⏰:09/09/10 23:57 📱:SH700i 🆔:KB2JLQtw


#160 [コロ]
 
腕の拘束を解くと、手首には痛々しい痣が出来ている。

ベッドの淵に座らせ、体を支えてやると、ふらつきながらも秋は立ち上がって歩きはじめた。

短い距離だが、今の秋には長く感じるだろう。
 

⏰:09/09/11 03:19 📱:SH700i 🆔:BeB0y652


#161 [コロ]
 
途中、何度か転びそうになったが、石田が支えているお陰で転倒はしなかった。

シャワー室に着き秋に声をかけると、秋は一人で大丈夫だと言ったので、石田はその場で待つ事にした。

直ぐに水が流れる音が響いたが、その中に秋の啜り泣く声も聞こえる。
 

⏰:09/09/11 03:37 📱:SH700i 🆔:BeB0y652


#162 [コロ]
 
今、秋の泣き声は痛いほど心に響いてくるのに・・・
どうして初めて犯した時の望の泣き声は、何も感じる事が出来なかったのか。

聞こえていたけど、まるでBGMの様に聞き流していた。

あの時、もっとちゃんと耳を傾けていれば、自分は望をここまで傷付けずに済んだかもしれない。

⏰:09/09/11 03:48 📱:SH700i 🆔:BeB0y652


#163 [コロ]
 
どんなに後悔しても、今となっては遅すぎる。

最悪な出会いだった。
中西への恨みを晴らすために利用したし、気付いてはいけない感情だと、さっき自分に言い聞かせた。


だけど・・・

やっぱり、自分は・・・
 

⏰:09/09/11 05:29 📱:SH700i 🆔:BeB0y652


#164 [コロ]
 


―――・・・

 パタンッ


石「!・・・」

いつの間にか時間は過ぎていた様で、シャワー室の戸が閉まる音が聞こえ、石田は秋の服が無い事に気が付いた。

⏰:09/09/12 05:14 📱:SH700i 🆔:xzU.0Jp2


#165 [コロ]
 
辺りを探しても、それらしい物は見当たらない。

石「秋さん・・・
 服なんですけど――」

聞いた方が早いと思い、シャワー室の外から秋に声をかけたが、秋の返事に石田は言葉に詰まってしまう。

秋「ぁ・・・ごめんね
 服は無いんだ・・・。」
 

⏰:09/09/12 05:25 📱:SH700i 🆔:xzU.0Jp2


#166 [コロ]
 
服は無い?

一枚も・・・?

石「ここに着て来た服
 とかありますよね?」

秋「・・・探せば、どこかに
 あると思うけど・・・
 今僕が着て良い服は
 無いんだ。」
 

⏰:09/09/12 05:30 📱:SH700i 🆔:xzU.0Jp2


#167 [コロ]
 
つまり鈴原の言い付けで
秋は服を着る事を許されていない。

秋「でも、大丈夫だよ・・・」

そう言った秋は、数分後
バスタオルに身を包んでシャワー室から出てきた。
 

⏰:09/09/12 05:41 📱:SH700i 🆔:xzU.0Jp2


#168 [コロ]
 

秋「石田くん・・・」

石「ぁ・・・大丈夫ですか?」

秋「うん、ごめんね
 変なとこ見せて・・・」

石「いや・・・俺こそ、
 突然来てすいません」
 

⏰:09/09/14 01:06 📱:SH700i 🆔:LKbme8nU


#169 [コロ]
 
すでに微妙な空気だが、これ以上悪くなる前に石田は秋を一人リビングに残して、寝室へ向かった。

やはり、バスタオル一枚しか身につけていない秋が可哀相で、何か着れる物を探しに行ったのだ。
 

 

⏰:09/09/14 01:12 📱:SH700i 🆔:LKbme8nU


#170 [コロ]
 
程なくしてリビングへ戻ってきた石田は、鈴原の名字が刺繍された体操服を手に持っている。

それを渡された秋は、鈴原の服を着るなんて恐ろしい事は出来ないと嫌がったが、絶対バレないから大丈夫だと言う石田の強い押しに負けて、着替える事にした。
 

⏰:09/09/14 01:20 📱:SH700i 🆔:LKbme8nU


#171 [コロ]
 
よく考えれば、鈴原はともかく、他人の前で裸に近い姿で居るなんて、かなりおかしい。

いくら石田が自分の状況を知っているからと言っても、一般常識的に服を着ているのは当たり前。

体操服を着ながら、秋は自分が恥ずかしくなり、着替え終わった後、改めて石田に謝罪した。

⏰:09/09/14 01:26 📱:SH700i 🆔:LKbme8nU


#172 [コロ]
 
石田に嫌な思いをさせたかもしれない・・・

謝りながら表情を伺うと、そんな雰囲気は一切無く、石田は秋に、ふわりと悲しそうな笑顔を見せた。

石「俺なんかに・・・
 謝らないで下さい。」
 
秋「――ぇ・・・?」
 

⏰:09/09/14 01:35 📱:SH700i 🆔:LKbme8nU


#173 [コロ]
●きります●

ご意見 ご感想は、感想板までお願い致します☆

[感想板]
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2722/

⏰:09/09/14 01:38 📱:SH700i 🆔:LKbme8nU


#174 [コロ]
 
そんな返事が返って来るとは思っていなかったため、秋は驚いて石田を見上げる。

すると秋と視線のぶつかった石田は、少し間を置いてから秋をその場に座らせ、自分も腰をおろした。

石「・・・・・俺の話し
 聞いてくれますか・・?」
 

⏰:09/09/16 01:54 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#175 [コロ]
 
けして秋に話すべき内容じゃない。

自分は一体何を考えているんだ・・・秋に話して、何になると言うんだ。
ただ軽蔑されるだけに決まっている。

話しを聞いてくれと言ったものの、なかなか話し出さない石田に、秋の方から声をかけた。
 

⏰:09/09/16 02:01 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#176 [コロ]
 
秋「石田くん・・・話しって
 石田くんの部屋に居る
 子の事かな・・・・?」

今度は石田が驚いて秋の顔を見た。

たしかに、鈴原から話しは聞いて知っていたかもしれないが、秋の方から言われると何とも言えない感情が沸き起こる。
 

⏰:09/09/16 02:07 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#177 [コロ]
 
石「――・・・はぃ」

返事をすると、秋は少し俯いてしまった。

瞳には僅かに涙が溜まっている。


秋「ッ・・・ぉ願ぃ・・
 
   もぅ、やめて・・」
 

⏰:09/09/16 02:14 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#178 [コロ]
 

石「――――ッ」


ドクンと、心臓が痛いぐらいに鳴った。

秋の声が・・・あまりにも悲痛で、あまりにも重い。

秋だから望の痛みが解る。
秋だから望の苦しみが解る・・・。
 

⏰:09/09/16 02:20 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#179 [コロ]
 
人に支配され、暴力を振るわれながら同じ男に性的な侮辱を受ける事が、どんなに恐ろしいか・・・。

自分の目の前で細い肩を震わせながら必死で涙を堪えているこの人は知っている。

自分だって昔、家族から暴力を受けていたのに、何故今になって気付いたんだ。
 

⏰:09/09/16 02:31 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#180 [コロ]
 
後で後悔すると・・・
何故あの時思わなかったんだ。

親に虐待された子供は成長すると自分も虐待をしていまうって言うあれか?

考えてみれば、誰かに恨みがあって、あそこまで酷い事をする人間は、めったに居ないだろう。
 

⏰:09/09/16 02:42 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#181 [コロ]
 
レイプして、殴って、蹴って、またレイプして・・・。

自分の残忍さに恐怖さえ感じる。


石田の顔色が悪くなってきて、秋は震える喉を振り絞って声を出した。

秋「石・・田くん・・・・?」
 

⏰:09/09/16 02:52 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#182 [コロ]
 
秋の声で我に返った。

石「・・・俺、後悔してます」

秋「――・・・」


石「北本の事・・・
 
 こんなに好きになると
 思わなかった・・・ッ」
 
 

⏰:09/09/16 03:02 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#183 [コロ]
 
言葉にしてしまうと、今まで否定しようとしていたのが馬鹿らしいぐらいに望への思いが爆発する。

石「北本と、もっと別の
 形で出会いたかった。
 そしたら、違う未来が
 あったかも・・・・・。」

秋「―――・・・
 僕に話してくれない?
 全ての始まりから。」
 

⏰:09/09/16 03:14 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#184 [コロ]
 
そう言った秋に、先程の怯えた様子は無くなっていた。

本来の柔らかく包み込むような表情に、石田は何故か心が落ち着いて行くのを感じる。

――あぁ、この人には
大和さんがどんなに汚そうとしても汚れない何かがあるんだろうな・・・。
 

⏰:09/09/16 03:29 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#185 [コロ]
 
頭の隅で、ぼんやりと
そんな事を思った。




――――
―――

――
 

⏰:09/09/16 03:31 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#186 [コロ]
 

まず、自分が子供の頃の話しをした。

秋は静かに耳を傾けて聞いてくれている。

家族に愛されてない話しは、自分が惨めになるからあまり言いたくなかったが、秋は話しを聞くのが上手いのか、以外とすんなり言葉にする事が出来た。
 

⏰:09/09/16 03:42 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#187 [コロ]
 
暴力が痛くて辛い事を知っているのに、望に酷い仕打ちをしてしまったと話すと、秋は悲し気な表情をした。

そして、どうして望にその様な事をしなければならなかったのかを聞いてきた。

だから石田は、過去に勇気と自分の間に存在していた、確かな友情の話しをする事にした。

⏰:09/09/16 03:57 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#188 [コロ]
 

―――・・・

あれは中等部3年の春。

一つ学年が上がり、普通なら高校受験を考える年だが、ここはエスカレーター式なので教室に漂う雰囲気はどこと無くのんびりしている。
 

⏰:09/09/16 04:05 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#189 [コロ]
 
それでも自分は、その空気に飲み込まれる事なく、いつも勉強に勤しんでいた。

全て、とっくの昔に見捨てられている両親に振り向いてもらう為。

首席を誰かに奪われない為だった。
 

⏰:09/09/16 04:10 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#190 [コロ]
 
いつもピリピリしている俺に話しかけて来る奴なんて殆ど居なかったが、話しかけられても邪魔にしかならないので調度良かった。

しかし、そんな俺に無謀にも声をかけた奴が2人いる。

それが、中西勇気。
それと、古賀正人だった。
 

⏰:09/09/16 04:22 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#191 [コロ]
 
偶然にも俺達は同じクラスになったのだ。

はじめに中西から声をかけられ、適当に返事を返したのを覚えている。

その次の休み時間に、古賀に声をかけられた。

その時、古賀は中西が俺に何と話しかけたのかを聞いてきた。
 

⏰:09/09/16 04:30 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#192 [コロ]
 
厄介な奴らに目を付けられたと溜め息が出る。

中西も古賀も、学園の有名人だった。

もちろん今と変わらず問題児と言う意味・・・それと、容姿が良くてモテると言う意味で。
 

⏰:09/09/16 04:39 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#193 [コロ]
 
この頃からすでに仲の悪かった二人は、事あるごとに衝突している。

はじめて声をかけられた日から、俺を巻き込む気なのか、嫌がらせの様に中西は毎日話しかけてきた。

その度に古賀が負けじと話しかけて来るので、いつしか俺には二人の友人と呼べるクラスメイトが出来ていた。

⏰:09/09/16 04:51 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#194 [コロ]
 
端から見れば変だろう。

中西と古賀の仲は最悪なのに、俺はその二人と普通に話しをするし、普通に昼飯を食ったりしている。

もちろん別々にだか。

その事に対し、二人も特に何も言わなかった。
アイツと仲良くするなとか、そんな子供じみた事を言う奴らではない。

⏰:09/09/16 04:59 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#195 [コロ]
 
だから俺も問題が無いのなら良いんだろうと、その奇妙な友人関係を続けていた。

古賀は馬鹿だから、一緒にいると俺が世話係になるが、見た目に反して話しやすいし、楽しい奴だ。

中西は頭が良く、古賀とは違う意味で話していて楽しかった。兄が中西の様な人物だったら・・・と思った。

⏰:09/09/16 05:19 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#196 [コロ]
 

この学園に入ってずっと寮生活をしていて、寂しかったのかもしれない。

友達と呼べる奴も居なくて、孤独感は実家にいる時よりも感じていた。

だから、二人と仲良くなれた事が単純に嬉しかった。
 

⏰:09/09/16 05:35 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#197 [コロ]
 
嬉しかった・・・けど、

心が全て満たされる事はない。
俺が欲しいのは友情じゃなくて愛情だから――・・・。

そんな気持ちを抱えて日々を過ごしていたが、3年になって初めての中間テストが近付いていたため、俺はいつもにも増して勉強に力を入れていた。
 

⏰:09/09/16 05:51 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#198 [コロ]
 
今回も一番を取って、それを両親に報告したい。

いつもなら結果だけを電話で報告するが、最近 中西や古賀と話しをするからか浮かれていたせいもあり、テストに挑む前に母、もしくは父の声が聞きたいと思ってしまった。

だから、俺はこの時・・・
これが最後になるなんて思いもしなかった電話を実家にかけてしまった。

⏰:09/09/16 06:03 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#199 [コロ]
 
―――・・・

母の言葉に傷付き、受けたテストは二番と言う最低な結果で・・・

しかも、その時の一番は
中西だったので、余計にショックが大きかった。

二番に落ちたのは自分の責任だ。しかし、それで一番を取った中西を祝福してやれるか解らない。

⏰:09/09/16 06:16 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#200 [コロ]
 
自分の責任なのに、二番に落ちたのを中西のせいにしてしまいそうだ。

そんな事してはいけない。

どうしてこんな時、一番を取られた相手が中西なんだ・・・ッ

いつも次席をキープしている濱田ならまだ良かったのに。

⏰:09/09/16 06:24 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


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