春の希望と・・・Part2【BL】
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#186 [コロ]
 

まず、自分が子供の頃の話しをした。

秋は静かに耳を傾けて聞いてくれている。

家族に愛されてない話しは、自分が惨めになるからあまり言いたくなかったが、秋は話しを聞くのが上手いのか、以外とすんなり言葉にする事が出来た。
 

⏰:09/09/16 03:42 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#187 [コロ]
 
暴力が痛くて辛い事を知っているのに、望に酷い仕打ちをしてしまったと話すと、秋は悲し気な表情をした。

そして、どうして望にその様な事をしなければならなかったのかを聞いてきた。

だから石田は、過去に勇気と自分の間に存在していた、確かな友情の話しをする事にした。

⏰:09/09/16 03:57 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#188 [コロ]
 

―――・・・

あれは中等部3年の春。

一つ学年が上がり、普通なら高校受験を考える年だが、ここはエスカレーター式なので教室に漂う雰囲気はどこと無くのんびりしている。
 

⏰:09/09/16 04:05 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#189 [コロ]
 
それでも自分は、その空気に飲み込まれる事なく、いつも勉強に勤しんでいた。

全て、とっくの昔に見捨てられている両親に振り向いてもらう為。

首席を誰かに奪われない為だった。
 

⏰:09/09/16 04:10 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#190 [コロ]
 
いつもピリピリしている俺に話しかけて来る奴なんて殆ど居なかったが、話しかけられても邪魔にしかならないので調度良かった。

しかし、そんな俺に無謀にも声をかけた奴が2人いる。

それが、中西勇気。
それと、古賀正人だった。
 

⏰:09/09/16 04:22 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#191 [コロ]
 
偶然にも俺達は同じクラスになったのだ。

はじめに中西から声をかけられ、適当に返事を返したのを覚えている。

その次の休み時間に、古賀に声をかけられた。

その時、古賀は中西が俺に何と話しかけたのかを聞いてきた。
 

⏰:09/09/16 04:30 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#192 [コロ]
 
厄介な奴らに目を付けられたと溜め息が出る。

中西も古賀も、学園の有名人だった。

もちろん今と変わらず問題児と言う意味・・・それと、容姿が良くてモテると言う意味で。
 

⏰:09/09/16 04:39 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#193 [コロ]
 
この頃からすでに仲の悪かった二人は、事あるごとに衝突している。

はじめて声をかけられた日から、俺を巻き込む気なのか、嫌がらせの様に中西は毎日話しかけてきた。

その度に古賀が負けじと話しかけて来るので、いつしか俺には二人の友人と呼べるクラスメイトが出来ていた。

⏰:09/09/16 04:51 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#194 [コロ]
 
端から見れば変だろう。

中西と古賀の仲は最悪なのに、俺はその二人と普通に話しをするし、普通に昼飯を食ったりしている。

もちろん別々にだか。

その事に対し、二人も特に何も言わなかった。
アイツと仲良くするなとか、そんな子供じみた事を言う奴らではない。

⏰:09/09/16 04:59 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


#195 [コロ]
 
だから俺も問題が無いのなら良いんだろうと、その奇妙な友人関係を続けていた。

古賀は馬鹿だから、一緒にいると俺が世話係になるが、見た目に反して話しやすいし、楽しい奴だ。

中西は頭が良く、古賀とは違う意味で話していて楽しかった。兄が中西の様な人物だったら・・・と思った。

⏰:09/09/16 05:19 📱:SH700i 🆔:kJoWyadY


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