春の希望と・・・Part2【BL】
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#506 [コロ]
 
石「・・・わかってます。
 俺にこの責任なんて
 取れません・・・。」

ベッドに横たわる望を見つめ、石田は言った。

自分ではどうしようもない所まで来てしまっている。

石「最初から話します。
 きっかけから・・・・」

望を見つめる石田の瞳が、あまりにも澄んでいたので、磯谷と橋野は一瞬呆気にとられた。

⏰:10/08/23 23:48 📱:N08A3 🆔:Uhug4hoI


#507 [コロ]
 

――――・・・
―――
――

自分の生い立ちを話すのは嫌いだ。

愛されていなかったと、実感させられるから・・・

話しを聞いてくれてる奴の顔を見るのも嫌いた。

「同情」の瞳を向けてくるから・・・・。
 

⏰:10/08/23 23:54 📱:N08A3 🆔:Uhug4hoI


#508 [コロ]
 

低くもなく高くもない石田の声は、静な部屋に心地よく響いた。

まるで物語りを話すように言葉がつむぎだされる。

ただ、その内容は暗く悲しい幼少時代を過ごしたものだった。

時が経つにつれ、家族からの愛を強く追い求め、突き放され、落胆する・・・。
 

⏰:10/08/25 21:30 📱:N08A3 🆔:A0GUNP1w


#509 [コロ]
 
それでもひたすら自分の存在に気付いてもらえるように努力して、努力して・・・

たった1本の電話で、全てを諦めてしまった。

どんなに努力しても、無駄なんだと・・・。


石田はそこまでの人生を、まるでレポートにまとめた様に話し終えた。
 

⏰:10/08/25 21:42 📱:N08A3 🆔:A0GUNP1w


#510 [コロ]
 
石「無駄な時間だった
 かもしれないけど、
 俺にとってはこれも
 家族との思い出だ。」

古「・・・・・・ッ。」

石「ただ・・中等部3年の
 あのテスト結果が貼り
 出された日・・・屋上で
 中西が言った一言が
 今回の事に繋がった。」

橋「・・・何があった。」
 

⏰:10/08/25 22:08 📱:N08A3 🆔:A0GUNP1w


#511 [コロ]
 
俺が家族に認められようと必死で努力していた事を、馬鹿だと言った・・・

そんな家族のために・・・

そんな家族ってなんだ?

家族の誰にも認めてもらえず、暴力しか与えてもらえなかった自分にとって、そんな家族でも唯一の家族だ。

母からの電話で参っていた・・・そんな時に言われた中西の言葉は思いのほか深く胸をえぐった。

⏰:10/08/25 22:21 📱:N08A3 🆔:A0GUNP1w


#512 [コロ]
 
石「中西に話すべきじゃ
 なかったんだ・・・。
 アイツは俺の事を思
 って言ったんだろう
 けど・・・・―――ッ
 あの時の俺に中西の
 言葉はキツすぎた・・」

橋・磯「―――・・・・・。」

石「だから、中西も同じ
 思いをすればいいと
 思った・・・大切な思い
 出も、唯一の存在も
 消えてしまえばいい
 んだって―――。」
 

⏰:10/08/26 03:07 📱:N08A3 🆔:aImDGG5U


#513 [コロ]
●きります●

[感想板]
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2722/
 

⏰:10/08/26 03:09 📱:N08A3 🆔:aImDGG5U


#514 [コロ]
 
橋野も磯谷も言葉にならなかった。

たしかに勇気は言葉が悪かっただろう・・・

しかし石田と勇気のやりとりは、二人がもう少し年齢を重ねて大人になってからの出来事なら、こうはなっていなかった。

子供だから言葉を選べなかった、子供だから心が不安定だった・・・。
 

⏰:10/08/27 22:18 📱:N08A3 🆔:QMdaIKyo


#515 [コロ]
 
とても、やるせない。

どこかで誰かが気付いて、止めてやるべきだった。

もしくは、虐待を受けていた石田に気付き、大人が守ってやれていたら・・・。

少しでも何かが違っていたら、こんな事にはなっていなかっただろう。

磯「ッ・・・―――石田。」

石「はい・・・」
 

⏰:10/08/27 22:27 📱:N08A3 🆔:QMdaIKyo


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