BOYS LOVE
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#1 [みるくん]
私立青桜学園文化祭―…

毎年恒例となっているビッグイベント

《美少女コンテスト》

そして今年もそのグランプリに輝くために選りすぐりの美少女達が集まる。

コンテスト開始を告げるベルが高々と鳴り響いた。
.

⏰:09/07/20 16:56 📱:F01A 🆔:BZTKYK2.


#2 [みるくん]
―――――――

  No.1
 謎の美少女

―――――――

⏰:09/07/20 17:01 📱:F01A 🆔:BZTKYK2.


#3 [みるくん]
「はぁ〜」
2年A組のクラスで授業中にも関わらずひときわ大きなため息をもらす。

教師の視線を痛いほど感じていたが、そんな事は気にせず隣の席に座る親友の方へ体をむける。

「鏡也〜」

だるそうに名前をよぶと、ノートにむかっていたそいつは手をとめ俺を見つめた。

⏰:09/07/20 17:07 📱:F01A 🆔:BZTKYK2.


#4 [みるくん]
松本鏡也。
これが俺の親友の名前。

中学からずっと野球を続けていて、中3の頃は部長をまかされるほど信頼もあつく責任感がある奴。

高校に入学して1年半たった今も毎日部活で汗を流している。

はっきり言って俺には真似できない。

⏰:09/07/20 17:11 📱:F01A 🆔:BZTKYK2.


#5 [みるくん]
鏡也はさすが運動部だけあってがっしりした体つきをしていて、小麦色の肌に短髪がよく似合う。

背もひときわ高くそこにいるだけで威圧感がある。
俺もそこそこ高い方だが鏡也にはかなわない。

そんな外見とはうらはらに、心優しく温厚な鏡也が俺は大好きなのだ。

もちろん、変な意味ではない。

⏰:09/07/20 17:22 📱:F01A 🆔:BZTKYK2.


#6 [みるくん]
寡黙な鏡也は「なに?」と言いたげな表情で俺を見つめていた。

鏡也は必要以上に言葉を発しない。

でも長年鏡也とつきあってきた俺は鏡也が何を考えているのか大体わかる。

「あの美少女コンテストに出てた子のことなんだけどさー」

⏰:09/07/20 17:27 📱:F01A 🆔:BZTKYK2.


#7 [みるくん]
俺がそう言うと鏡也はあきれた顔してノートにむきなおった。

「あっおい!話聞けよ!」

鏡也は無視して黒板に書かれた文字をノートに書き写していく。

俺はあきらめて窓の外に目をやった。



一週間前の美少女
コンテスト――……

⏰:09/07/20 17:31 📱:F01A 🆔:BZTKYK2.


#8 [みるくん]
「誠っはやく!」

水野誠。
それが俺の名前。
クラスメートにひっぱられ、つれてこられたのは美少女コンテストの会場。

はっきり言ってこんなの俺は全く興味がない。

特に女に困ったこともないし、俺は昔から割とモテる方だったから女に執着することはめったになかった。

⏰:09/07/20 17:35 📱:F01A 🆔:BZTKYK2.


#9 [みるくん]
しかも美少女コンテストなんて、化粧でばけたギャルとか、ナルシストな馬鹿ばっかり…そう思っていた。

「うっひゃ〜今年はレベル高いんじゃねぇ!?」

隣で興奮気味に話すクラスメートの声は俺に全く届いていなかった。

俺の視線はある子に釘付けになっていた。

⏰:09/07/20 17:39 📱:F01A 🆔:BZTKYK2.


#10 [みるくん]
『レイ(16)』
ただそれだけがシンプルに書かれていた名札プレート。

レイちゃん…
俺は息をのんだ。
今まで見てきたどの女よりも可愛いと思った。

「やっぱ俺は翔子ちゃんだなー皆可愛いけどやっぱダントツ…「うっせぇ!黙れ!」

俺は隣で呑気に話すクラスメートのくちをふさいだ。

司会者がレイちゃんにマイクをむけたからだ。

⏰:09/07/20 17:45 📱:F01A 🆔:BZTKYK2.


#11 [みるくん]
一体…どんな声でどんな話をするんだろう。

俺の心臓は今までにないくらい高鳴っていた。

「じゃあレイちゃん自分のアピールポイントを教えてくれるかな?」

「…………」

どうしたんだろう。
彼女は困った笑顔をうかべている。

俺はなんだか自分のことでもないのにそわそわしていた。

⏰:09/07/20 17:49 📱:F01A 🆔:BZTKYK2.


#12 [みるくん]
「緊張してるのかな?何か好きな事とかでもいいんだけどな」

「…………」

司会者はその後も様々な質問をして粘ったが、結局彼女が言葉を発する事はなかった。

それが影響してか彼女の美少女コンテストの成績は総合5位に留まった。

「誠はああいうのがタイプなのか。意外だな。」

タイプ…そうなのか?
今までそういうの意識したことなかっからな…

⏰:09/07/20 17:55 📱:F01A 🆔:BZTKYK2.


#13 [みるくん]
でも他の女とは違う。
あの子だけ輝いて見えた。

腰まであるさらさらの栗色ストレートの髪。
瞳が丸く大きいのが印象深かった。
美人、というよりは可愛い。

皆の評価はどうであれ俺にとってあの子は天使のように思えた。

彼女が何も答えなかったことで俺の気持ちは更にふくらんでいた。

⏰:09/07/20 18:02 📱:F01A 🆔:BZTKYK2.


#14 [みるくん]
人見知りなのかな?
清楚でいい所のお嬢さんって感じだ。

あの女の子らしいしぐさがたまらない。

そこらへんのがさつでうるさい女とは大違いだ。

ああ…せめてフルネームがわかれば今すぐ探しにいくのに…

もう一度レイちゃんに会いたい。

⏰:09/07/20 18:05 📱:F01A 🆔:BZTKYK2.


#15 [みるくん]
……………………………
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⏰:09/07/20 18:12 📱:F01A 🆔:BZTKYK2.


#16 [みるくん]
そう思い続けてはやくも一週間がすぎてしまったのだ。

もう諦めなきゃいけないのかな…

でも今でもはっきりとレイちゃんの笑顔がまぶたの裏にはりついている。

「はぁ……」

今日何度目かわからないため息をつく。

「そんなにレイちゃんに会いたい?」

⏰:09/07/21 17:24 📱:F01A 🆔:wbkQL/WA


#17 [みるくん]
いつのまにか授業は終わっていて、すでに鏡也は俺の机の上で弁当をひろげはじめていた。

「当たり前だろ」

それだけ返事して俺もかばんから今朝買っておいたパンを取り出す。

「ふうん…」

鏡也は少し考えるしぐさをしたがすぐに弁当を食べ始めた。

「場所がわかれば今すぐにでも行くんだけどな」

⏰:09/07/21 17:28 📱:F01A 🆔:wbkQL/WA


#18 [みるくん]
コンビニでかったパンの袋をあけくちにはこぶ。

今日はやきそばパンにメロンパン。
甘いのはそんな好きじゃないけどメロンパンは割と好き。

そして耳についている赤いピアスを指でなぞる。
これは俺の癖。

まぁそんなのはどうだっていいんだけど。

⏰:09/07/21 17:37 📱:F01A 🆔:wbkQL/WA


#19 [みるくん]
「じゃあ会いに行ってみる?」

突然の鏡也の言葉に食べていたパンを床に落としそうになった。

ビックリした顔で鏡也を見つめる。落ち着け自分。

鏡也はこんなことで嘘ついたりしないし冗談だってめったに言わない。

でも仮に鏡也がレイちゃんの居場所を知ってるとしても何でだ?

⏰:09/07/21 17:43 📱:F01A 🆔:wbkQL/WA


#20 [みるくん]
それにどうして今まで俺に言ってくれなかったんだ?

俺が困惑していると
「どうする?誠が知りたいならレイちゃんに会える所教えるけど」

弁当をくちに運びながら鏡也が言った。
もうほとんど食べ終わりそうだ。

知りたいなら…ってそんなの知りたいに決まってる。

どうして今更鏡也はそんなこと聞くんだ。

⏰:09/07/23 16:57 📱:F01A 🆔:fuBdmAx6


#21 [みるくん]
「知りたい。教えてくれよ」

パンを食べるのもすっかり忘れて鏡也の次の言葉を待つ。

レイちゃんに会えるかもしれない。
今からドキドキしてきた。

「言っとくけど俺は会わない方がいいと思ってる」

予想外の返答。
鏡也、応援してくれないの?

鏡也が意地悪でそんなこと言うはずないから、何か理由があるんだろうけど。

⏰:09/07/23 17:01 📱:F01A 🆔:fuBdmAx6


#22 [みるくん]
「誠がそれでも会いたいなら教える。あと1つ約束が守れるなら」

鏡也に反対されても…やっぱりこの気持ちはおさえられない。

今聞かなかったら俺は絶対後悔する。

「約束ってなに?」

もし守れないようなことだったら約束なんてできない。

でもレイちゃんのためなら…俺は…

⏰:09/07/23 17:19 📱:F01A 🆔:fuBdmAx6


#23 [みるくん]
「今すぐ会いに行かないこと。会いに行くのは放課後まで待て。以上、守れるか?」

そう言うと鏡也はにっこりと微笑んだ。

「鏡也ー!!大好き!ちゃんと学校終わってから行く。約束する。」

俺は思わず鏡也に抱きついていた。
本当いい奴だ。
鏡也にはいつも世話になりっぱなし。

鏡也はそんな俺の頭をわしわしなでてくる。

⏰:09/07/23 17:31 📱:F01A 🆔:fuBdmAx6


#24 [みるくん]
「お父さんみたい…」

何かおかしくてぷっとふきだしてしまった。

「…………」

鏡也と目が合う。
あ、やべ。と思った次の瞬間には鏡也のこちょこちょのえじきになっていた。

「鏡也…っちょ、たんま…」

「…………」

こんな時鏡也は容赦なく俺を攻め続ける。

⏰:09/07/23 17:50 📱:F01A 🆔:fuBdmAx6


#25 [みるくん]
たぶん鏡也は『何笑ってんだよ』と言いたいんだろう。

力の強い鏡也に勝てるはずもなく、気が済むまでくすぐられるしかないのだ。

「あひゃっ…もっやめ…」

俺の情けない声が教室に響いた。






_

⏰:09/07/23 17:54 📱:F01A 🆔:fuBdmAx6


#26 [みるくん]
キーンコーン
カーンコーン

「よっしゃあーっ!」

今日の授業終了を知らせる鐘が鳴り響くと同時に俺は拳を天につきあげた。

とうとう放課後がやってきたのだ。
鏡也にレイちゃんの居場所を教えてもらってからずっとそわそわしていた。

鏡也は部活があるから一緒には行けないけどそのかわり…

⏰:09/07/23 17:59 📱:F01A 🆔:fuBdmAx6


#27 [みるくん]
「ちょっと誠!何の用なの?」

来た来た。
皆が声のした方を一斉に見つめる。

それもそのはず。

なんてったってこいつこそ美少女コンテストグランプリに輝いた大川翔子。

そして俺の幼なじみ。

グランプリに相応しくその容姿はまさに超一流品。

⏰:09/07/23 18:08 📱:F01A 🆔:fuBdmAx6


#28 [みるくん]
胸下まである金髪がかった髪はキレイにカールしていて、俺にはケバいくらいに思えるまつげバサバサのメイク。

別に化粧なんてしなくても充分美人なのに。

昔から、将来は女優だのモデルだのもてはやされていただけあって、本人も美容のことには妥協を許さない。

そのせいか年を重ねるごとにどんどん美人になっていく。

⏰:09/07/23 18:16 📱:F01A 🆔:fuBdmAx6


#29 [みるくん]
……………………
コメントくれたら
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⏰:09/07/23 21:15 📱:F01A 🆔:fuBdmAx6


#30 [みるくん]
あんな細っこい体してまだ痩せたい、なんて気が知れない。

それにくわえ胸はDカップという我が幼なじみながらいい体をしていると思う。

こいつより美人な奴を俺は見たことがない。

「誠聞いてるの!?」

翔子が俺の肩をバシッとはたく。
うーん…こういうがさつな所がなければな。

⏰:09/07/25 17:33 📱:F01A 🆔:fIApn0JU


#31 [みるくん]
「なぁ翔子、お前"RARA doll"って駅前のカフェ知ってる?一緒に行こうぜ」

男1人でそんな乙女チックなカフェにはいるのはかなり勇気がいる。

『翔子ならそのカフェ知ってるよ』そう言ったのは鏡也。

「えっちょっ何よいきなり…私にだって予定があるのよ」

翔子は俺がメールで、放課後教室来てっていきなり呼び出した事に怒っているのか、腕を組んでふんっと違う方を向いている。

⏰:09/07/25 17:41 📱:F01A 🆔:fIApn0JU


#32 [みるくん]
翔子の予定も考えないで誘った俺が悪かったか…

「ごめんな、わかった」

と下を向いてうなだれる。
どうしよう…

「あっ行かないなんて言ってないわよ!ちょうど予定なくなったし」

「まじ!?ありがとっ」

俺は思わず翔子の手をにぎった。
その瞬間、翔子の顔が真っ赤になる。

⏰:09/07/25 17:48 📱:F01A 🆔:fIApn0JU


#33 [みるくん]
「はっはなしてよ!」

ぱっと手を振り払われ俺はぽかんとした。
怒ったのかな?

「もしかして誠、覚えててくれたの?グランプリとったらパフェおごってくれるって…」

やっぱ幼なじみとはいえデリケートな女子高生の手をいきなり握るのはよくなかったかな。

「誠…?」

「えっあっうん!今日は俺がおごる!」

⏰:09/07/25 17:54 📱:F01A 🆔:fIApn0JU


#34 [みるくん]
「嬉しい…っ」

やっぱ付き添ってもらうわけだしおごるのは当たり前だよな。

それにしても心なしか翔子喜びすぎじゃね?
そんなに金ないのかな。






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⏰:09/07/25 17:57 📱:F01A 🆔:fIApn0JU


#35 [みるくん]
それにしても…凄い。
俺達はカフェRARAdollの前にいた。
俺は思わず、一瞬入るのをためらった。

屋根と扉は淡いピンク。
壁紙は小さい花柄に小窓についているカーテンは真っ白いレース。
クリーム色の椅子とテーブルが規則的に並んでいて、店内は女の子達で溢れていた。

従業員は見る限り全員女の子。
その制服も白とピンクで統一されていて、一見動きにくそうなフリルや刺繍が細かく施されている。

⏰:09/07/25 18:06 📱:F01A 🆔:fIApn0JU


#36 [みるくん]
何かコスプレみたいだな。
それにしても翔子が一緒に来てくれて本当によかった。

もし1人だったらこの店をみて回れ右してるに違いない。

翔子は甘そうなチョコパフェにミルクティー。
みてるこっちが気持ち悪くなる。

甘い匂いに包まれて俺は胃がムカムカしてくるような錯覚がした。

ブラックコーヒーをすすりながらあたりを見回す。

⏰:09/07/25 18:14 📱:F01A 🆔:fIApn0JU


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