死に至る病
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#131 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「はわわ〜愛妻弁当って…。りこちゃん、わたしいいお嫁さんになれるかなぁ?」
りこは大声で笑った。
「なれるなれる、渉には直央ちゃんしかいないよ。渉ったら、口を開けば直央ちゃんのコトばっかでうるさいんだから!
無愛想で不器用なヤツだけど、直央ちゃんへの気持ちだけはイッチョマエだよ。幸せにしてもらいな」
僕は立ち上がった。
:09/08/08 22:43
:N03A
:edlBdonc
#132 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「な、何だそぅぇぼっ」
僕が反論しようとすると、りこは容赦なくヘッドロックをかけてきた。
りこは耳元で囁いた。
「ホントのコトだろが。いい加減素直になれよなぁ、マジで」
すかさずカウントを数える湊。
:09/08/08 22:46
:N03A
:edlBdonc
#133 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
助けてはくれないらしい。
恐るべきやつらだ。
ようやくりこのヘッドロックから解放されたとき、直央は妄想モードに入っていた。
目を細めて、胸の前で祈るように手のひらを合わせている。
:09/08/08 22:47
:N03A
:edlBdonc
#134 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「どうする渉ちゃんっ、りこちゃんああ言ってるけど〜。結婚しちゃう? ハネムーン行っちゃう? シングルベッドで一緒に寝ちゃうぅ? ……ぽわーんんん…」
幸せそうな、恍惚の表情。
彼女の頭上では、めくるめく妄想が繰り広げられていた。
:09/08/08 22:48
:N03A
:edlBdonc
#135 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
捕まえてみてぇ〜渉ちゃ〜ん。
待てよ〜、直央〜。
あはは、こっちだよぅ〜。
白い煙の中で、僕と直央は花畑で追っかけっこしていた。
まったくこいつは暇さえあればせっせと妄想で、お気楽なやつだよ。
妄想を手でぶんぶん追い払うと、直央ははっと我にかえった。
:09/08/08 22:50
:N03A
:edlBdonc
#136 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「ところで渉ちゃん、早くお弁当食べようよぉ。わたしお腹ぺこぺこだよ」
直央は重箱を指差した。
「オッケー。直央が作った弁当、どんなおかずか楽しみだな」
「えへへ。きっと渉ちゃんも大好きなものだよぅ〜」
:09/08/08 22:55
:N03A
:edlBdonc
#137 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
重箱の蓋を開ける。
りこと湊も見ていた。
しかし僕は中身を見るやいなや、すぐに蓋を静かに閉じた。
…目蓋を下ろして深呼吸。
:09/08/08 22:56
:N03A
:edlBdonc
#138 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「な、なにしてんの、渉。なんで開けないのさ」
りこは言った。
「…りこ、おまえ確か甘いもの好きだったよな。甘いものは別腹だって言ってたよな…?」
「うん」
「じゃ、食べろ」
:09/08/08 22:57
:N03A
:edlBdonc
#139 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
夜更新します(≧ω≦)
:09/08/09 10:40
:N03A
:0eHX26cc
#140 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
僕は重箱をぽんぽんと叩いた。
早起きして弁当を作ってくれた直央のまごころだけもらっておくとしよう。
後はりこに任せた。
りこが怪訝そうにしていると、直央がにこにこしながら重箱の蓋に手をかけて言った。
:09/08/09 20:00
:N03A
:0eHX26cc
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